熱力学

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 熱力学
科目番号 0013 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 知能機械工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 丸成榮佑・木本恭司「工業熱力学」 コロナ社 機械系教科書シリーズ
担当教員 大村 高弘

到達目標

気体と熱に関する基本的な状態量を理解し、計算が行えるようになる。熱量、仕事、内部エネルギーやエンタルピーについて理解し、熱力学第一法則についてその意味・適用方法を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1専門用語や公式を理解し,熱力学的現象に当てはめることができる.専門用語を理解している.専門用語を理解できていない.
評価項目2熱力学的現象を論理的に説明できる.公式を使って熱力学的物理量を計算できる.熱力学的現象に対して公式を当てはめられない.
評価項目3応用問題が解ける.基本的な演習問題が解ける.基本的な演習問題が解けない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
熱力学で使われる基本的な物理量、熱エネルギーと仕事エネルギーに関する理論ならびにガスの状態変化について学習する。これらの理論が熱を仕事に転化する機械にどのように応用されるかについて学習する。
授業の進め方・方法:
言葉の定義や、数式とその意味、図に至るまで、全てノートに書き込ませる。分かりにくいところは簡単な演習問題を行う。幾つかの章をまとめて演習問題を実施するが、解法のポイントを必ず示す。レポート課題を通して、問題解法のための計算以外の知識を習得させる。例えば、歴史的に有名な実験の正確なスケッチとその内容を説明することなどを課題とする。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
温度、熱量についての説明
2週 比熱、熱容量、潜熱、顕熱についての説明
3週 圧力、仕事
4週 絶対仕事と工業仕事
5週 ジュールの実験、エネルギー保存則
6週 閉じた系のエネルギー式,開いた系のエネルギー式
7週 エンタルピー、定常流動系の式
8週 演習問題
2ndQ
9週 今までのところまでの復習
10週 完全ガスの状態式、内部エネルギー、定容比熱・定圧比熱
11週 完全ガスの第1法則、混合ガス
12週 完全ガスの状態変化 等温変化、等容変化、等圧変化
13週 断熱変化
14週 ポリトロープ変化
15週 復習と演習問題
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野熱流体熱力学で用いられる各種物理量の定義と単位を説明できる。4
閉じた系と開いた系、系の平衡、状態量などの意味を説明できる。4
熱力学の第一法則を説明できる。4
閉じた系と開いた系について、エネルギー式を用いて、熱、仕事、内部エネルギー、エンタルピーを計算できる。4
閉じた系および開いた系が外界にする仕事をp-V線図で説明できる。4
理想気体の圧力、体積、温度の関係を、状態方程式を用いて説明できる。4
定積比熱、定圧比熱、比熱比および気体定数の相互関係を説明できる。4
内部エネルギーやエンタルピーの変化量と温度の関係を説明できる。4
等圧変化、等積変化、等温変化、断熱変化、ポリトロープ変化の意味を理解し、状態量、熱、仕事を計算できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力400000040
専門的能力4000002060
分野横断的能力0000000