到達目標
機械加工の原理や加工時に生じる諸現象に関する基礎知識を習得する. また,これらの加工時には的確に対処できる応用知識を養う.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
| 評価項目1 | 二次元切削モデルを作成でき,切りくずの生成機構と切りくず形態を正しく説明できる. | 二次元切削モデルを作成でき,切りくずの生成機構と切りくず形態をほぼ正しく説明できる. | 二次元切削モデルを作成でき,切りくずの生成機構と切りくず形態を説明できない. |
| 評価項目2 | 切削加工時に工具に生じる工具摩耗と加工中の諸現象について正しく説明でき,工具寿命を計算できる. | 切削加工時に工具に生じる工具摩耗と加工中の諸現象についてほぼ正しく説明できる. | 切削加工時に工具に生じる工具摩耗と加工中の諸現象について正しく説明できない. |
| 評価項目3 | ドリル加工とフライス加工時の諸現象について正しく説明できる. | ドリル加工とフライス加工時の諸現象についてほぼ正しく説明できる. | ドリル加工とフライス加工時の諸現象について正しく説明できない. |
| 評価項目4 | 研削砥石と研削機構について正しく説明できる. | 研削砥石と研削機構についてほぼ正しく説明できる. | 研削砥石と研削機構について正しく説明できない. |
| 評価項目5 | 放電加工の種類と特徴を正しく説明できる. | 放電加工の種類と特徴をほぼ正しく説明できる. | 放電加工の種類と特徴を正しく説明できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
<COC科目>
切り屑を発生する機械加工(旋削,フライス,研削,砥粒加工等)に関して,その加工方法の基本原理と関連知識を習得する.また,演習を適宜実施することによりこれらの知識の習得状況を確かめる.
授業の進め方・方法:
本講義では,配布プリント,教科書およびスライドを用いて,実際に工作実習で経験した金属切削加工中の諸現象や工作機械の取り扱い方を復習しながら,切削加工時に生じる諸現象を理論的に解説する.
注意点:
事前学習として,実習時間に経験した加工中の諸問題について思い出しておく.
事後学習として,それぞれの加工中における諸現象について講義で得たことと,実習時間で経験した諸問題が一致しているかを確認する.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
| 前期 |
| 1stQ |
| 1週 |
切り屑の生成機構1 |
切削様式と切りくず形態を理解できる.
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| 2週 |
切り屑の生成機構2 |
二次元切削モデルを作成でき,切りくずの生成機構を理解できる.
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| 3週 |
切削抵抗と切削動力 |
切削加工時に生じる切削抵抗と切削動力を理解できる.
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| 4週 |
ノーズ半径と仕上げ面粗さ |
ノーズ半径と仕上げ面粗さの関係を理解できる.
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| 5週 |
切削液 |
切削液の働きと水溶性と不水溶性切削液について理解できる.
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| 6週 |
工具摩耗と加工中の諸現象 |
切削加工時に工具に生じる工具摩耗と加工中の諸現象について理解できる.
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| 7週 |
工具摩耗の種類と対策 |
各種切削条件が工具摩耗に及ぼす影響を理解できる.
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| 8週 |
工具摩耗の種類と対策 |
工具摩耗の寿命曲線を理解し,Taylorの寿命方程式を用いて工具寿命を計算できる.
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| 2ndQ |
| 9週 |
紀州の木材を利用した工業製品の加工方法と加工機について |
紀州の木材加工法と加工機について理解できる.
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| 10週 |
旋盤各部の名称,旋盤作業と安全作業 |
旋盤の各種名称を理解し,旋盤作業時の安全作業について説明できる.
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| 11週 |
ドリルとボール盤 |
ドリルとボール盤の種類と特徴について理解できる.
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| 12週 |
フライス盤の種類と切削機構 |
フライス盤の種類と特徴について理解し,切削機構を説明できる.
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| 13週 |
研削砥石 |
研削砥石の3要素や5因子,各種研削砥石の種類や特徴を理解できる.
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| 14週 |
研削機構 |
研削機構を理解できる.
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| 15週 |
放電加工 |
放電加工の種類と特徴を理解できる.
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| 16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
| 分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
| 専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 4 | |
| バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
| フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
| ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
| 切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 4 | |
| 切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 4 | |
| 切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。 | 4 | |
| 研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。 | 4 | |
| 砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。 | 4 | |
| ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
| 総合評価割合 | 50 | 0 | 0 | 25 | 0 | 25 | 100 |
| 基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 専門的能力 | 50 | 0 | 0 | 25 | 0 | 25 | 100 |
| 分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |