機械工作法

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 機械工作法
科目番号 0025 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 知能機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 機械工作法(平井三友・和田任弘,塚本晃久 著,コロナ社)
担当教員 徐 嘉楽

到達目標

機械工作法の基本となる除去加工(切削等),成形加工(塑性加工,プラスチック成形加工)および付加加工(溶接等)について,各種加工法の原理や特徴についての基礎知識を習得する.将来、エンジニアとしてものづくりで必要となる各種の加工法や加工の原理について習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
鋳造法鋳造の手順を明確に説明できる助言等あれば、鋳造の手順を明確に説明できる鋳造の手順が理解できていない
塑性加工鍛造、圧延などの加工の特長が説明できる助言等あれば、鍛造、圧延などの加工の特長が説明できる鍛造、圧延などの加工の特長が説明できない
溶接アーク溶接、イナートガス溶接などの現象が説明できる助言等あれば、アーク溶接、イナートガス溶接などの現象が説明できるアーク溶接、イナートガス溶接などの現象が説明できない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
ものづくりの基本となる除去加工(切削等),成形加工(塑性加工,プラスチック成形加工)および付加加工(溶接等)について,各種加工法の原理や特徴についての基礎知識を習得する.将来、エンジニアとしてものづくりで必要となる各種の加工法や加工の原理について習得する。
授業の進め方・方法:
指定の教科書を用いて,各種加工法の原理や特徴等について解説する.受講者は講義中に解説する事項を適宜ノートに書き込み,必要な知識を習得する.また,適宜小テストを実施する.
注意点:
【事前学習】
次回の講義内容を教科書を用いて予習しておくこと.
【事後学習】
講義内容の見直しを行うこと.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンスと機械工作法の概論 機械工作法の概要を理解できる.
2週 金属の種類と鋳造①  金属の種類や特徴を説明できる.鋳造の概要を説明できる.
3週 鋳造② 鋳物の作り方,鋳型の要件,構造及び種類を説明できる.
4週 鋳造③ 鋳物の作り方,鋳型の要件,構造及び種類,鋳物の欠陥について説明できる.
5週 鋳造④ 精密鋳造法,ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物の作り方を説明できる.
6週 塑性加工① 塑性加工についての概要を説明できる.
7週 塑性加工② 塑性力学の基本概念を説明できる.
8週 鍛造① 鍛造の概要を理解し,自由鍛造や型鍛造の特徴を説明できる.
2ndQ
9週 中間試験
10週 鍛造② 鍛造の加工法,特徴,種類,鍛造用材料や鍛造の欠陥について説明できる.
11週 鍛造③ 鍛造の加工法,特徴,種類,鍛造用材料や鍛造の欠陥について説明できる.
12週 圧延① 圧延の概要を説明できる.
13週 圧延② 圧延の加工法,特徴,種類を説明できる.
14週 圧延③ 圧延の加工法,特徴,種類を説明できる.
15週 前期期末試験
16週 答案返却・解説 前期期末試験の返却および解説.
後期
3rdQ
1週 プレス加工① プレス加工の概要を説明できる.
2週 プレス加工② 打ち抜き加工の加工原理,特徴等を説明できる.
3週 プレス加工③ 曲げ・成形加工の加工原理,特徴等を説明できる.
4週 プレス加工④ 絞り加工の加工原理,特徴等を説明できる.
5週 溶接① 溶接の概要を理解し,溶接法を分類できる.
6週 溶接② アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。
7週 溶接③ サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 溶接④ ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。
10週 溶接⑤ 溶接記号、溶接部の変質、溶接ひずみを説明できる。
11週 プラスチック成形加工① プラスチック成形加工法の種類を分類できる.
12週 プラスチック成形加工② 各種プラスチック成形加工法の加工原理,特徴等を説明できる.
13週 プラスチック成形加工③ 各種プラスチック成形加工法の加工原理,特徴等を説明できる.
14週 プラスチック成形加工④ 各種プラスチック成形加工法の加工原理,特徴等を説明できる.
15週 後期期末試験
16週 答案返却・解説 後期期末試験の返却および解説.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。3
水の状態変化が説明できる。3
物質の三態とその状態変化を説明できる。3
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3
測定と測定値の取り扱いができる。3
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3
ガラス器具の取り扱いができる。3
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3
試薬の調製ができる。3
代表的な気体発生の実験ができる。3
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3

評価割合

試験小テスト合計
総合評価割合7030100
専門的能力7030100