概要:
機械図面は、設計された機械を加工する際、設計意図を伝えるための重要な伝達手段である。設計意図をきちんと表現して伝達するための製図法を学習する。また、CADシステムの役割や構成を理解する。スケッチでは、製図とは逆に、製品の形状を注意深く観察することにより、その製品を設計した設計者の意図をくみとる作業である。製図とスケッチは異なる作業のように見えるが、設計製図の知識に加えて、工作法や材料に関する知識をつかって行う作業であることは共通である。
授業の進め方・方法:
1年2年で学習した内容を踏まえ、精密バイスのスケッチと製図を行う。つぎに小型エンジンの分解・組立を実習し、主要な機械要素のスケッチと製図、クランク軸周りの組立図の製図を行う。最後に指圧線図を作図して出力をExcelを用いて算出し、まとめとする。製図はすべてCADを用いる。
注意点:
<COC>
事前学習:駆動方式についての関心を高め、特に福祉機器の駆動方式に関する興味を持つ。
事後学習:駆動方式の特性を知ることで、それが使用される機器類に関して、新聞や専門誌を通じて考察を行う。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 製図 | 公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。 | 4 | 後6 |
部品のスケッチ図を書くことができる。 | 4 | 前2,前3,前12,前13,後1,後2,後3 |
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。 | 4 | 前1,前4,前5,前6,前7,前8,前14,前16,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16 |
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。 | 4 | 前6,前7 |