機械設計製図

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 機械設計製図
科目番号 0042 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 知能機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布 [参考書]津村、大西:JISにもとづく機械設計製図便覧、理工学社
担当教員 北澤 雅之

到達目標

ものづくりに必要な観察力をスケッチで学習する。
製作時に重要な寸法公差やはめあい情報を図面に記載する方法を理解して製図ができる。
エンジンの性能を図式解法を用いて求めることができる。
CADを用いた設計業務に必要な知識を修得する科目


ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 スケッチができる。製作工程を考慮した寸法表記ができる。製作するために必要な寸法表記ができる。製作するために必要な寸法表記ができない。
評価項目2 CADシステムの理解と利用CADシステムの構成を理解し、利用することができる。CADシステムを利用することができる。CADシステムを利用することができない。
評価項目3 寸法公差やはめあい情報を図面に記載できる。製品に求められる寸法公差やはめあいを理解し、記載することができる。寸法公差やはめあいを記載できる。寸法公差やはめあいを記載できない。

学科の到達目標項目との関係

C-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械図面は、設計された機械を加工する際、設計意図を伝えるための重要な伝達手段である。設計意図をきちんと表現して伝達するための製図法を学習する。また、CADシステムの役割や構成を理解する。スケッチでは、製図とは逆に、製品の形状を注意深く観察することにより、その製品を設計した設計者の意図をくみとる作業である。製図とスケッチは異なる作業のように見えるが、設計製図の知識に加えて、工作法や材料に関する知識をつかって行う作業であることは共通である。
授業の進め方・方法:
1年2年で学習した内容を踏まえ、精密バイスのスケッチと製図を行う。つぎに小型エンジンの分解・組立を実習し、主要な機械要素のスケッチと製図、クランク軸周りの組立図の製図を行う。最後に指圧線図を作図して出力をExcelを用いて算出し、まとめとする。製図はすべてCADを用いる。
注意点:
<COC>
事前学習:駆動方式についての関心を高め、特に福祉機器の駆動方式に関する興味を持つ。
事後学習:駆動方式の特性を知ることで、それが使用される機器類に関して、新聞や専門誌を通じて考察を行う。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 CADシステムの役割・構成の解説 精密バイスのスケッチ CADシステムの役割や構成を説明できる。
2週 精密バイスのスケッチ 部品のスケッチ図を書くことができる。
3週 精密バイスのスケッチ 部品のスケッチ図を書くことができる。
4週 CADシステムの基本機能の解説とCADを用いた精密バイスの部品図の製図 CADシステムの基本機能を理解できる。
5週 CADを用いた精密バイスの部品図の製図 CADシステムを利用できる。
6週 CADを用いた精密バイスの部品図の製図 ボルトの図面を作成できる。
7週 CADを用いた精密バイスの組立図の製図 CADシステムを利用できる。
8週 CADを用いた精密バイスの組立図の製図 CADシステムを利用できる。
2ndQ
9週 中間試験期間
10週 ホンダGX31エンジンの分解 エンジンの構造を理解する。
11週 ホンダGX31エンジンの組み立て エンジンの構造を理解する。
12週 ピンとコンロッドのスケッチ 部品のスケッチ図を書くことができる。
13週 ピンとコンロッドのスケッチ 部品のスケッチ図を書くことができる。
14週 CADを用いたピンとコンロッドの製図 CADシステムを利用できる。
15週 期末試験期間
16週 CADを用いたピンとコンロッドの製図 CADシステムを利用できる。
後期
3rdQ
1週 ピストンとクランク軸のスケッチ 部品のスケッチ図を書くことができる。
2週 ピストンとクランク軸のスケッチ 部品のスケッチ図を書くことができる。
3週 ピストンとクランク軸のスケッチ 部品のスケッチ図を書くことができる。
4週 CADを用いたピストンとクランク軸の製図 CADシステムを利用できる。
5週 CADを用いたピストンとクランク軸の製図 CADシステムを利用できる。
6週 CADを用いたピストンとクランク軸の寸法公差 はめあいを理解し、寸法公差記載できる。
7週 CADを用いたピストンとクランク軸の製図 CADシステムを利用できる。
8週 中間試験期間
4thQ
9週 CADを用いたピストンとクランク軸の製図 CADシステムを利用できる。
10週 CADを用いたピストンとクランク軸周りの組立図の製図 CADシステムを利用できる。
11週 CADを用いたピストンとクランク軸周りの組立図の製図 CADシステムを利用できる。
12週 ピストン速度の図式解法の説明 ピストン速度を理解し、CADシステムを利用できる。
13週 CADとExcelを用いたピストン速度の図式解法 CADシステムを利用できる。
14週 3DCADによるフィーチャー化、ボルトの作成 3DCADの操作方法を学習し、ボルト製作ができる。
15週 期末試験期間
16週 3DCADによるロフトの作成 3DCADを用いてロフト製作ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。4後6
部品のスケッチ図を書くことができる。4前2,前3,前12,前13,後1,後2,後3
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。4前1,前4,前5,前6,前7,前8,前14,前16,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。4前6,前7

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ成果物合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力000006060
専門的能力000004040
分野横断的能力0000000