生産工学概論

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 生産工学概論
科目番号 0089 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 知能機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「スマートシンキングで進める工場変革」 西岡 靖之 著、日刊工業新聞社出版, 副読本:「生産工学」 古川 光著 森北出版
担当教員 西畑 秀夫

到達目標

製品をつくるための工程と必要設備を把握し、コスト削減の具体的な改善策が出せること。
品質管理・品質向上のために技術的に何が必要なのかなどの独創的なアイデアが生まれること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
生産トヨタなどの生産の方式、品質管理の手法などを理解して、自宅演習などに十分反映できるトヨタなどの生産の方式、品質管理の手法などを理解して、自宅演習などに多少反映できるトヨタなどの生産の方式、品質管理の手法などを理解が不十分で、自宅演習などにほとんど反映できていない
経営企業の社会的意義、組織、企業活動(市場分析等)を理解し、ミニプロジェクトに十分生かせる企業の社会的意義、組織、企業活動(市場分析等)を理解し、ミニプロジェクトに多少は生かせる企業の社会的意義、組織、企業活動(市場分析等)を理解できていないせいか、ミニプロジェクトにほとんど生かせていない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
産業としての「もの作り」を支える生産工学の概要、またその機能の解析、システムの設計、品質管理の基礎、第4次産業革命の AI/IoTの応用例を学ぶ。 TPS, LPS, SCM, HAZOP, SDGs, Deconstruction, 等々の概要を理解する。 基礎的な企業経営も学び、国際的な技術者としての基礎知識を身に付ける。
授業の進め方・方法:
教員から学生へ一方向で教えるのではなく、学生達には与えられた課題やプリントにチャレンジして創造的なアイデアを生み出して頂きます。
授業中には課題発表を頻繁に行い、質疑応答や双方向のコミュニケーションで実力をつけて頂きます。
注意点:
事前学習:シラバスに明記されている項目を指定教科書からまたインターネットから情報を得て予習しておく。
事後学習:自宅演習は、与えられたテーマ(課題)を次回の授業で発表し提出する。
(A4サイズ 1枚)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 生産工学の意義、生産形態、生産のしくみ 生産工学の取り扱う領域を理解する
2週 TPS: トヨタ生産方式 ① トヨタ生産方式の歴史・概要・目的・影響力などを理解する
3週 TPS: トヨタ生産方式 ②
リーン生産方式 (LPS) との違い
2本柱、無駄の廃止、5S, コスト削減、AI/IoTの応用などの概要を理解する
4週 製造工程作業・設計・管理、工程設計・管理、工場建設計画・実施 生産のフローと、工場のレイアウトなどの関連性を理解する
5週 品質管理、サイエンスSQC、3S 品質管理の手法、統計的品質管理の七つ道具の利用などを理解する
6週 作業管理、運搬管理、資材管理、環境管理
SCM
各ステージでの管理方法を理解し、国際化の SCMの利点・欠点などを探求する
7週 マザーマシンとしての工作機械 もの作りの基本となる工作機械の重要性と一般機械との違いを理解する
8週 切削・研削加工とその最新技術
中間試験
理想の切削加工とは何かを理解し独自のアイデアを見い出す
4thQ
9週 試験答案返却・解答解説
企業の役割・組織・特質、コストダウン戦略
試験問題の正答を確認する。
企業の社会性を理解して、利益を生み出すための取り組みを理解する
10週 中小企業の特質・構造 大企業と比較したときの、意思決定の速さなどの中小企業の特長を理解する。
11週 Industry 4.0
HAZOP
ドイツの生産管理手法、および第4次産業革命を理解し、次世代の革命(イノベーション)を起こすヒントを見い出す
12週 DECONSTRUCTION ①(デコンストラクション、経営革命) 企業改革の手法を学び理解する
過去例の分析をする
13週 DECONSTRUCTION ②(デコンストラクション、経営革命) 未来起こりうる例を想像し、デコンストラクトされないための防御法を検討する。
14週 SDGsと企業
ミニ・プロジェクトの発表、質疑・応答
期末試験
企業の SDGs の取り組み事例を知る
プロジェクトの発表を行い、考え方のトレースを行う
15週 試験答案返却・解答解説
まとめ:小グル-プ討論(意見交換)
試験問題の正答を確認する。
グループ討論を通して、アプローチの手法の多面性を学ぶ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題・発表合計
総合評価割合5050100
基礎的能力5050100