電子計測

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電子計測
科目番号 0011 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:電気・電子計測工学 吉澤昌純,降矢典雄他,コロナ社、参考書:電気電子計測,廣瀬明,数理工学社
担当教員 山吹 巧一

到達目標

1. 計測に関する基礎概念および計測値の一般的な処理方法について説明できる。
2. 代表的な計器や計器用デバイスの原理や使用上の注意について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
計測に関する基礎概念計測に関する基礎概念および計測値の一般的な処理方法について、具体的な事例を挙げて説明できる計測に関する基礎概念および計測値の一般的な処理方法について説明できる計測に関する基礎概念および計測値の一般的な処理方法について説明できない
代表的な計測法代表的な計器や計器用デバイスの原理や使用上の注意について具体的な事例を挙げて説明できる代表的な計器や計器用デバイスの原理や使用上の注意について説明できる代表的な計器や計器用デバイスの原理や使用上の注意について説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
計測に関する基礎概念(単位,有効数字,統計的処理、雑音など)を理解し,代表的な計測用機器の動作原理や各種電気電子量の測定方法および測定上の留意点について学ぶ。
授業の進め方・方法:
注意点:
事前学習:当該週の講義範囲に関する教科書の内容を事前に読んでおくこと。その際に物理学、数学、電気回路論、電磁気学の部分で理解が不足してると感じた場合には該当分野を復習しておくこと。
事後学習:章末問題を解くなどして、理解を深めておくこと。他教科との関連についても留意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 計測と測定
SI単位、校正とトレーサビリティ
計測と測定にかかわる基本として、単位、計測の標準、測定法、測定値の扱い、そして測定結果の質の保証の観点から導入された概念である不確かさについて学ぶ。
2週 計測と測定
測定法の分類、測定値の扱い
3週 計測と測定
測定値の保証と計測の信頼性
4週 センサ
光センサ、温度センサ
現代の科学計測ではあらゆる物理量が電気信号に変換され、測定される。ここでは代表的なセンサの原理や使用上の注意について学ぶ。
5週 センサ
ひずみセンサ、圧力センサ、加速度センサ
6週 電圧・電流・電力の測定
アナログ指示計器
指示計器やオシロスコープ等を用いた基本的な電気計器の原理や取扱法について学ぶ。
7週 電圧・電流・電力の測定
直流計測
8週 電圧・電流・電力の測定
電圧・電流の指示値
2ndQ
9週 電圧・電流・電力の測定
電力の測定
10週 回路素子定数の測定
抵抗の測定
受動素子である抵抗、コンデンサ、インダクタンスの測定をテーマに、その測定原理を学ぶ。実際の測定に当たっては測定条件・環境(使用周波数、素子長、浮遊容量・インダクタンスの影響等)を押さえておく必要がある。
11週 回路素子定数の測定
インピーダンスの測定(交流ブリッジ)
12週 回路素子定数の測定
インピーダンスの測定(Qメータ、オペアンプ)
13週 磁気量の測定
ヒステリシス特性と透磁率
現代社会では高効率モータや発電システム、電源システムの高効率化、小型磁気センサなど、磁気計測のニーズがますます高まっている。ここでは磁気計測の基本となる磁気量の測定方法について解説する。
14週 磁気量の測定
ホール効果、SQUID磁束計、核磁気共鳴の測定
15週 前期まとめ
16週
後期
3rdQ
1週 試験解説
2週 高周波計測
高周波の定義、分布定数回路、インピーダンスの測定
計測対象の信号の周波数が高くなると、波動としての性質や電磁気的な性質が顕著に表れるため、計測の際に注意が必要となる。ここでは、高周波信号に対する計測手法と電磁環境両立性について学ぶ。
3週 高周波計測
高周波電力、周波数測定
4週 高周波計測
EMC、EMI、EMS
5週 雑音源と信号
雑音源
雑音の発生メカニズムからその特徴を理解し、それを除去する必要がある。また、雑音が混入しない対策も重要となる。そして、計測システムが雑音にどれだけ耐性があるのかの評価も必要となる。
6週 雑音源と信号
信号と雑音の評価
7週 信号の伝送と雑音対策
信号源としてのセンサ
8週 信号の伝送と雑音対策
計測信号の伝送と雑音対策
4thQ
9週 信号の伝送と雑音対策
シールドとアース
雑音をできるだけ減らしてセンサから信号を効率用良く取り出し、できる限り雑音が混入しないように、かつ、波形が変歪しないように伝送する手法について学ぶ。
10週 ディジタル計測
標本化、量子化
センサ等で計測されたアナログ信号をディジタル進行に変換する手法について述べる
11週 ディジタル計測
A-D変換
12週 ディジタル計測
A-D変換
13週 ディジタル計測
A-D変換
14週 周波数解析と雑音処理
周波数解析
計測に直接関係する周波数解析手法と雑音除去をについて学ぶ。
15週 周波数解析と雑音処理
雑音処理
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力0000000
専門的能力60000040100
分野横断的能力0000000