科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語
科目番号 0020 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電気情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 『論理国語』(大修館書店)、『文学国語』(筑摩書房)、「新編古典探究」(東京書籍)/ 『基礎からの国語表現の実践』(京都書房)、『標準漢字演習』(とうほう)
担当教員 椛島 雅弘

到達目標

1、文章の客観的理解により、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。
2、文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置づけを説明できる。
3、現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語塔の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。
4、代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置づけを理解し、作品の価値について意見を述べることができる。
5、社会で使用される言葉を始め、広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、一般的な社会的コミュニケーションとして実践できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1説明的文章の論理展開、要旨を的確に理解することができる。説明的文章の内容が理解できる。説明的文章の内容が理解できない。
評価項目2文学的文章について作品の特色、主題を理解することができる。文学的文章について場面や状況、心情を読み解くことができる。文学的文章の内容が理解できない。
評価項目3応用的な自己表現をすることができる。基本的な自己表現をすることができる。基本的な自己表現ができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
近代以降の文章のうち、論理的な文章を客観的に理解する能力と、文学的な文章を多角的に鑑賞する能力を伸ばすとともに、視野を広げ、感受性を磨こうとする主体的な態度を培うことができる。
古文では読解・鑑賞の方法を修得し、思考力と言語感覚を養うとともに、日本文化に対する知見を深める。
授業の進め方・方法:
授業の進め方については講義・演習形式を併用する。
注意点:
皆さんが将来どのような職業に就くとしても、文章読解、文章表現、口頭表現の技術と、論理的かつ相対的な思考方法の獲得は必須です。もちろん、感情の理解と表出が学校・職場・家庭などのあらゆる人間関係の基礎となります。本授業は、「書く」「話す」「考える」行為を重視するスタイルで進めていきます。積極的に取り組んでもらうと、豊かな国語力・コミュニケーション能力の形成に繋がります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
国語を学ぶ目的と方法について理解できる。
2週 論評「ミロのヴィーナス」①
作者の主張を正確に読解した上で、他者と議論することができる。
3週 論評「ミロのヴィーナス」②
作者の主張を正確に読解した上で、他者と議論することができる。
4週 論評「ミロのヴィーナス」③
作者の主張を正確に読解した上で、他者と議論することができる。
5週 小説「山月記」①
作品の構成や登場人物の心情を理解した上で、他者と議論することができる。
6週 小説「山月記」②
作品の構成や登場人物の心情を理解した上で、他者と議論することができる。
7週 小説「山月記」③
作品の構成や登場人物の心情を理解した上で、他者と議論することができる。
8週 四字熟語を学ぶ①
四字熟語を学んで語彙力を豊かにできる
2ndQ
9週 自身について作文で表現する①
自分自身で分析したことを文章で表現することができる。
10週 自身について作文で表現する②
自分自身で分析したことを文章で表現することができる。
11週 自身について作文で表現する③
他者の作文について。自分なりの意見を述べることができる。
12週 評論「科学は生きている」①
作者の主張を正確に読解した上で、他者と議論することができる。
13週 評論「科学は生きている」② 
作者の主張を正確に読解した上で、他者と議論することができる。
14週 評論「科学は生きている」③
作者の主張を正確に読解した上で、他者と議論することができる。
15週 期末試験 試験により理解度を点検し、今後に生かすことができる。
16週 試験返却・解説 試験を振り返り、できなかった問題を解くことができる。
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
「方丈記」 故事・小話
国語を学ぶ目的と方法について、前期より深く理解できる。
古文・漢文の勉強方法について理解できる。
2週 ディベート
「方丈記」 故事・小話
論理的に自身の意見を対面で表現することができる。
随筆のおもしろさ、漢文の基礎を理解できる。
3週 自身の意見を作文で表現する①
「方丈記」 故事・小話
論理的に自身の意見を文章で表現することができる。
随筆のおもしろさ、漢文の基礎を理解できる。
4週 自身の意見を作文で表現する②
「竹取物語」 唐詩
論理的に自身の意見を文章で表現することができる。
物語の構成・表現技法を理解できる。
5週 小説「こころ」①
「竹取物語」 唐詩
作品の構成や登場人物の心情を理解した上で、他者と議論することができる。
物語の構成・表現技法を理解できる。
6週 小説「こころ」②
「竹取物語」 唐詩
作品の構成や登場人物の心情を理解した上で、他者と議論することができる。
物語の構成・表現技法を理解できる。
7週 小説「こころ」③
百人一首 唐詩
作品の構成や登場人物の心情を理解した上で、他者と議論することができる。
詩歌の表現技法を理解できる。
8週 四字熟語を学ぶ②
百人一首 唐詩
四字熟語を学んで語彙力を豊かにする。
詩歌の表現技法を理解できる。
4thQ
9週 小説「こころ」④
百人一首 「史記」
作品の構成や登場人物の心情を理解した上で、他者と議論することができる。
詩歌の表現技法を理解できる。
10週 小説「こころ」⑤
「平家物語」 「史記」
作品の構成や登場人物の心情を理解した上で、他者と議論することができる。
軍記物の魅力を理解できる。
11週 ChatGPTを活用した思考力・表現力のトレーニング
「平家物語」 「史記」
最新の技術を活用して自身の思考力・表現力を高めることができる。
軍記物の魅力を理解できる。
12週 評論「スキーマと記憶」①
「平家物語」 寓話
作者の主張を正確に読解した上で、他者と議論することができる。
軍記物の魅力を理解できる。
13週 評論「スキーマと記憶」②
「世間胸算用」 寓話
作者の主張を正確に読解した上で、他者と議論することができる。
物語の構成・表現技法を理解できる。
14週 評論「スキーマと記憶」③
「世間胸算用」 寓話
作者の主張を正確に読解した上で、他者と議論することができる。
物語の構成・表現技法を理解できる。
15週 期末試験 試験により理解度を点検し、今後に生かすことができる。
16週 試験返却・解説 試験を振り返り、できなかった問題を解くことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前5,前6,前7,後5,後6,後7,後9,後10
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前8,後8
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前2,前3,前4,前12,前13,前14,後11,後12,後13,後14
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3前9,前10,前11,後3,後4
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前12,前13,前14,後2,後5,後6,後7,後9,後10,後12,後13,後14
合意形成のために会話を成立させることができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前12,前13,前14,後5,後6,後7,後9,後10,後12,後13,後14

評価割合

試験60発表相互評価態度ポートフォリオ課題その他40合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力60000040100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000