情報科学

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 情報科学
科目番号 0025 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 離散数学への入門、小倉久和著(近代科学社)
担当教員 謝 孟春

到達目標

到達目標 1.集合の表現ができる。
2.写像などの概念を理解し、写像の合成ができる。
3.帰納的な定義ができ、帰納的アルゴリズムでユークリッドの互除法を解ける。
4.関係などの概念を理解し、関係行列の表現ができる。
5.整数演算ができ、剰余演算と現代暗号の基本を了解する。
6.グラフの概念を理解し、グラフの隣接行列の表現ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1集合の表現及び離散集合の演算もできる。集合演算の性質を説明できる集合の表現ができ、離散集合の演算もできる集合の表現、離散集合の演算もできない
評価項目2写像・関数及び合成ができる写像・関数の基本的な演算ができる写像・関数の基本的な演算ができない
評価項目3数学帰納法及び帰納的定義ができる数学帰納法による証明ができる数学帰納法による証明ができない
評価項目42項関係・関係の和と合成及び関係グラフ・行列ができる2項関係・関係の和と合成及び関係グラフ・行列の基本ができる2項関係・関係の和と合成及び関係グラフ・行列の基本ができない
評価項目5剰余演算とRSA暗号の仕組みを理解できる剰余演算とRSA暗号の仕組みの基本を理解できる剰余演算とRSA暗号の仕組みの基本を理解できない
評価項目6離散グラフの性質・グラフの表現ができる離散グラフの性質・グラフの表現の基本ができる離散グラフの性質・グラフの表現の基本ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
情報関連の専門科目において必要となる集合論、写像、関係と関数、再帰と帰納、整数演算、代数系、グラフ理論などについて学習する。講義内容に対応した演習(プリント問題)を自宅学習として実施する。
授業の進め方・方法:
講義を中心として課題演習や小テストを適宜実施する
注意点:
事前学習:教科書の予定範囲を読み、意味が分からない言葉や記号をメモすること。事後学習:授業で学習した内容に関する教科書を復習し、演習課題を解くで理解を確認すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 学習目標・授業・評価方法等の把握する
2週 集合の表現、離散集合  集合の表現、離散集合ができる
3週 集合演算 集合演算ができる
4週 対応と写像 対応と写像ができる
5週 写像と関数  写像と関数ができる
6週 無限の数え上げ、帰納法と自然数 無限の数え上げ、帰納法と自然数ができる
7週 帰納的定義、無限集合の帰納的定義 帰納的定義、無限集合の帰納的定義ができる
8週 関係、関係グラフ
テスト
関係、関係グラフができる
前半の内容が理解できる
2ndQ
9週 関係行列、同値関係 関係行列、同値関係ができる
10週 数値演算、剰余演算の代数 数値演算、剰余演算の代数ができる
11週 剰余演算 剰余演算ができる
12週 暗号 RSA暗号の仕組みと簡単な計算ができる
13週 代数系と巡回置換 代数系と巡回置換ができる
14週 有限離散グラフ 有限離散グラフの概念が理解できる
15週 隣接行列と離散グラフの特徴 隣接行列と離散グラフの特徴が説明できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験演習課題合計
総合評価割合7030100
配点7030100