電気情報工学実験

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電気情報工学実験
科目番号 0029 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 森 徹,岩﨑 宣生

到達目標

1. 計測機器を正しく取り扱い、目的とする測定データ等を取得できる。
2. 実験目的に対応させて、測定データを整理し、簡単な報告書にまとめることができる。
3. 電気電子工作系の実習や情報系の実験を遂行できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
実験への取組姿勢グループで相談しながら実験を遂行できる。グループ内での役割を遂行できる。グループ内での役割を遂行できない。
報告書目的に沿った考察が書ける。測定データをきちんと整理できる。レポートを期限内に提出できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
基本的な計測器の取り扱い方法を身につけ、電気回路論等,講義で学習した内容を確認する。実験データの処理方法を学び、技術レポートの書き方を身につける。コンピュータが理解できる基本的な論理構成手法―基本アルゴリズムを修得し、論理的に問題を処理する考えを身につける。
授業の進め方・方法:
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 実験中の安全のために、注意事項を理解する。
2週 電気工事士実習① 配線工事の技術を覚える。
3週 電気工事士実習② 配線工事の技術を覚える。
4週 電気工事士実習③ 配線工事の技術を覚える。
5週 電気回路実験①
(オームの法則)
簡単な電気回路の法則を理解する。
6週 レポートの書き方① 実験データをまとめてデータ整理ができる。
7週 電気回路実験②
(キルヒホッフの法則)
簡単な電気回路の法則を理解する。
8週 (A~Dを4グループで2週づつローテーション)
A.パソコンの組立①
パソコンを組み立てることができる。
2ndQ
9週 A.パソコンの組立② パソコンのOSのインストールができる。
10週 B.電子回路工作Ⅰ① 指示された回路をブレッドボードで組める
11週 B.電子回路工作Ⅰ② 指示された回路をブレッドボードで組める
12週 C.ロボット制御Ⅰ① 簡単なロボットの制御プログラムがかける。
13週 C.ロボット制御Ⅰ② 簡単なロボットの制御プログラムがかける。
14週 D.シンクロスコープによる波形観測① シンクロスコープを使って、波形観測ができる。
15週 D.シンクロスコープによる波形観測② シンクロスコープを使って、波形観測ができる。
16週
後期
3rdQ
1週 (M、Nを2グループで3週づつローテーション)
M.ロボット制御Ⅱ①
2週 M.ロボット制御Ⅱ②
3週 M.ロボット制御Ⅱ③
4週 N.電気回路実験③
(分流・分圧)
簡単な電気回路の法則を理解する。
5週 N.電気回路実験④
(重ねの理)
簡単な電気回路の法則を理解する。
6週 N.電気回路実験⑤
(ブリッジ回路)
簡単な電気回路の法則を理解する。
7週 セキュリティ演習①
8週 セキュリティ演習②
4thQ
9週 電子回路工作Ⅱ 指示された回路をブレッドボードで組める
10週 (X、Yを2グループで3週づつローテーション)
X.電磁気実験
電気力線を描ける。
11週 X.電子回路工作Ⅲ① 指示された回路をブレッドボードで組める
12週 X.電子回路工作Ⅲ② 指示された回路をブレッドボードで組める
13週 Y.交流回路① RL回路のベクトル図が書ける。
14週 Y.交流回路② RC回路のベクトル図が書ける。
15週 Y.交流回路③ 共振回路の周波数特性を理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3前6,前7,後4,後5,後6,後10,後13,後14,後15
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3前2,前3,前4,前5,前7,前10,前11,前14,前15,後4,後5,後6,後9,後11,後12,後13,後14,後15
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3前6,前7,後4,後5,後6,後13,後14,後15
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3前6,前7,後4,後5,後6,後13,後14,後15
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3前6,前7,前10,後4,後5,後6,後13,後14,後15
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3前2,前3,前4,前5,前7,前10,前11,前14,前15,後4,後5,後6,後9,後11,後12,後13,後14,後15
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3前5,前7,後4,後5,後6,後7,後8,後13,後14,後15
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3前5,前7,後4,後5,後6,後7,後8,後13,後14,後15
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3前6,前7,前10,前14,前15,後4,後5,後6,後10,後13,後14,後15
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。3前5,前7,前14,前15,後4,後5,後6,後13,後14,後15
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。3前5
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。3前14,前15
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。3前1
キルヒホッフの法則を適用し、実験結果を考察できる。4前7
分流・分圧の関係を適用し、実験結果を考察できる。4後4
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。4後6
重ねの理を適用し、実験結果を考察できる。4後5
共振について、実験結果を考察できる。4後15
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。4前10
ディジタルICの使用方法を習得する。4前10,前11,後9,後11,後12

評価割合

レポート・課題・小テスト取組姿勢合計
総合評価割合7030100
総合評価7030100