電気回路Ⅲ

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電気回路Ⅲ
科目番号 0056 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 基礎からの交流理論,小亀英己,電気学会,オーム社
担当教員 中嶋 崇喜

到達目標

(1)三相交流回路の電流や電力を計算できる。
(2)ひずみ波交流をフーリエ級数に展開でき、実効値やひずみ率を計算できる。
この科目の内容は、三相平衡回路を始めとする電力系回路の理解に役立ち、電気に関わる全ての職種に必要な基礎科目である。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
三相交流回路三相交流回路の電流や電力を計算できる。簡単な三相交流回路の電流や電力を計算できる。三相交流回路の電流や電力を計算できない。
ひずみ波交流ひずみ波交流をフーリエ級数に展開でき、実効値やひずみ率を計算できる。簡単なひずみ波交流をフーリエ級数に展開でき、実効値やひずみ率を計算できる。ひずみ波交流をフーリエ級数に展開でき、実効値やひずみ率を計算できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
3年生の前期で学習した電気回路IIに引き続き、三相交流やひずみ波交流の取扱いについて学習する。
この科目の内容は、三相平衡回路を始めとする電力系回路の理解に役立ち、電気に関わる全ての職種に必要な基礎科目である。
授業の進め方・方法:
本科目は学修単位であり、週2時間(90墳授業)の講義を行い、さらに講義内容に対応した演習(プリント問題)を自宅学習として実施する。
注意点:
事前学習:受講前に教科書の授業範囲を事前に読んでおくこと
事後学習:毎講義後に、講義に関する演習プリントを自宅学習として課すので、自分で解いて、期日までに提出すること

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 対称三相交流回路:三相交流回路の結線法 三相交流回路の結線法を説明できる。
2週 対称三相交流回路:星形結線・三角結線と電圧・電流の関係 星形結線・三角結線と電圧・電流の関係を計算できる。
3週 対称三相交流回路:Y-Y回路,△-△回路の電流 Y-Y回路や△-△回路を計算できる。
4週 対称三相交流回路:Y-△回路,Y-△変換,△-Y回路の電流 Y-△回路や△-Y回路を計算でき,Y-△変換ができる。
5週 対称三相交流回路:有効電力,無効電力,電力の測定 有効電力,無効電力を計算できる。
6週 非対称三相交流回路:対称座標法の基本,対称成分への分解,不平衡率 対称座標法の対称成分への分解や不平衡率の計算ができる。
7週 非対称三相交流回路:対称座標法によるY-Y回路の電流,電源短絡時の電流 対称座標法によるY-Y回路の電流,電源短絡時の電流を計算できる。
8週 中間テスト 1~7週目の内容を理解できる。
4thQ
9週 テスト返却と解説
1~7週目の内容を理解できる。
10週 非対称三相交流回路:電力の計算と測定 電力の計算ができ、測定法を説明できる。
11週 非正弦波交流:ひずみ波交流と正弦波交流,ひずみ波交流のフーリエ級数展開 ひずみ波交流と正弦波交流を説明でき、ひずみ波交流のフーリエ級数展開ができる。
12週 非正弦波交流:ひずみ波交流の実効値,ひずみ率,電力 ひずみ波交流の実効値,ひずみ率,電力を計算できる。
13週 非正弦波交流:様々なひずみ波交流のフーリエ級数展開,実効値,電力 ① 様々なひずみ波交流のフーリエ級数展開ができる。様々なひずみ波交流の実効値,電力を計算できる。
14週 非正弦波交流:様々なひずみ波交流のフーリエ級数展開,実効値,電力 ② 様々なひずみ波交流のフーリエ級数展開ができる。様々なひずみ波交流の実効値,電力を計算できる。
15週 期末テスト 今まで学習した内容を理解できる。
16週 テスト返却と解説,後期のまとめ 今まで学習した内容を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。4後1
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。4後3,後4
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。4後2,後5

評価割合

試験演習相互評価態度ポートフォリオ合計
総合評価割合7030000100
基礎的能力000000
専門的能力7030000100
分野横断的能力000000