自動制御

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 自動制御
科目番号 0101 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「新ユニバーシティ システムと制御」,早川義一,オーム社
担当教員 岡部 弘佑

到達目標

1. 自動制御の体系を、実際の事象に関連付けて理解する。
2. 制御の内容や特性を表現する図、グラフ、数式の意味を理解し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
システムの表現ナイキスト線図が描けるボード線図が描ける伝達関数が導出できない
安定判別ナイキストの安定判別法を理解しているラウスの安定判別法を理解できるシステムの安定判別ができない
制御系設計伝達関数を用いた制御系設計ができる極配置法を用いた制御系設計ができる制御系設計ができない

学科の到達目標項目との関係

C-1 説明 閉じる
JABEE C-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
自動化、省力化の基本技術である自動制御について学習する。フィードバック制御等の古典自動制御論を中心として解説し、現代制御論についても触れる。
本科目はメカトロニクスに続くメカトロニクス系科目で,対象の制御はもちろんのことフィルタの理解やシステムの特性理解に役立つ.生産設備やプラントエンジニアなどの仕事だけでなく,信号処理などを行うSEの仕事にも役に立つ.
授業の進め方・方法:
黒板を用いて座学形式で講義を進める.各講義終了後に理解度を深めるために課題を課す.
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
状態方程式
機械要素,回路要素に関する状態方程式が立式できる
2週 伝達関数 機械要素,回路要素に関する伝達関数が立式できる
3週 周波数特性(ベクトル線図) システムの周波数特性について,ベクトル線図を用いて説明できる
4週 周波数特性(ボード線図) システムの周波数特性について,ボード線図を用いて説明できる
5週 周波数特性図的表現演習 システムの周波数特性について,ベクトル線図・ボード線図を用いて図的表現できる
6週 フィードバック制御系 フィードバック制御系の構造と主要な名称について説明できる.
7週 ラウスの安定判別法 ラウスの安定判別法を用いてシステムの安定判別ができる
8週 中間復習 中間復習
2ndQ
9週 ナイキストの安定判別法 ナイキストの安定判別法を用いてシステムの安定判別ができる
10週 定常特性 システムの定常特性について,定常偏差を用いて説明できる
11週 過渡特性 過渡特性について,ステップ応答を用いて説明できる
12週 制御系設計 極配置法や限界感度法を用いて制御系を設計できる
13週 システムの同定 最小二乗法を用いてシステムのパラメータを推定できる
14週 総復習 総復習
15週 期末試験 期末試験
16週 期末試験の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野制御伝達関数を用いたシステムの入出力表現ができる。4前4
ブロック線図を用いてシステムを表現することができる。4前5
システムの過渡特性について、ステップ応答を用いて説明できる。4前12
システムの定常特性について、定常偏差を用いて説明できる。4前11
システムの周波数特性について、ボード線図を用いて説明できる。4前6,前7
フィードバックシステムの安定判別法について説明できる。4前9,前10

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合5050100
基礎的能力305080
応用的能力20020