総合理科

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 総合理科
科目番号 0008 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物応用化学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 [教科書] 島田他;「生物」数研出版  [参考書] 鈴木;「フォトサイエンス生物図録」数研出版,浜島書店編;「ニューステージ新地学図表」浜島書店
担当教員 小出 敏弘

到達目標

(1)地球上の生物が多様であり、共通性があることを理解する。世界にある様々な生物群系の存在、成因、生態系の成り立ちを理解する。
(2)地球の歴史の経過の中で、地球の表層や内部を関連させ、地球の特徴、地学的事象を理解する。地球の大気圏、水圏での現象、太陽とのかかわりを理解し、気象との関係を説明できる。
 工学が自然環境に及ぼす影響を正確に理解するために、地球環境、生物環境についての正しい理解が必須となる。 

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
生物とそれを取り巻く地球環境を中心に、自然の事物・現象、自然と人間との関わりについて非常によく理解しているある程度理解している理解していない

学科の到達目標項目との関係

C-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義では、ライフサイエンス(Life Science)およびアースサイエンス(Earth Science)分野の立場から、自然の事物・現象について理解し、自然と人間との関わりについて考え、自然に対する総合的な見方や考え方を養うための学習を行う。生物とそれを取り巻く地球環境を中心に、自然の事物・現象、自然と人間との関わりについて学習する。技術者として「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができる素養及び、理学的基礎知識を身につける。
授業の進め方・方法:
a. 授業ノートをしっかりとること。
b. 質問時間を設けるため、解らないことがあれば授業時間内にみんなのまえで質問すること。
c. 授業中に取ったノートだけではなく、教科書などを用いてしっかり復習すること。
d. 必要に応じて、インターネットや図書館を用いて授業で習ったことに関係する情報を調べること。
e.   毎回、最低60分間の、定期的な予習・復習を含む自習を行うことを想定して授業を進めるとする。
注意点:
アースサイエンスは、試験70%、課題・提出物・演習・小テストなど30%、の割合で評価し、最終的な総合評価を行う。
ライフサイエンスは、期末試験のみで評価する。

教科書を事前に読んでおくこと。また、授業ノートや図書館やインターネットなどで得た関係資料を用いて勉強しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 太陽系の中の地球(太陽系、地球の誕生など) 「太陽系の中の地球」として、太陽系の天体、太陽系の構造、太陽系の誕生、地球の誕生について、学習する。
2週 地球の構造(地殻をつくる物質、地球の形と大きさなど) 「地球の構造」として、地殻をつくる物質、造山運動、火成岩について、学習する。また、地球の形と大きさ、地球の層構造について、学習する。
3週 地殻の変動(変動地形など) 「地殻の変動」として、変動地形、堆積岩と地層、断層と褶曲、変成岩について学習する。また、火山活動と地震について学習する。
4週 地殻の変動(火山活動と地震など) 「地殻の変動」として、変動地形、堆積岩と地層、断層と褶曲、変成岩について学習する。また、火山活動と地震について学習する。(小出)
5週 プレートテクトニクス(プレートの動き、火山、地震など) 「プレートテクトニクス」として、プレートテクトニクス、プレート運動、プレートの動きと地震・火山分布について学習する。
6週 大気の構造(地球の熱収支と温暖化など) 「大気の構造」として、地球の熱収支、大気の層構造、地球の温暖化について学習する。
7週 気象現象(大気の運動、気団と高気圧など) 「気象現象」として、大気の運動、風、大気の大循環、高気圧と低気圧、気団と高気圧、低気圧と前線、日本の四季について学習する。
8週 地球上生命体の進化と地誌(40分) 地誌や環境変動と地球上生命体の進化の関連性についてを学ぶ。また、地球上生命体の特徴や地球上生命体の最小単位である細胞について学ぶ。
4thQ
9週 個体群の構造と性質 (生物第7章)生物群集と非生物的環境との関係性を理解するとともに、生態系と呼ばれるまとまりをなす関係性を学習する。
10週 個体群内の個体間の関係 個体群とその変動や個体群内の相互作用について、群の成長や社会構造と分業の構築から学習する。
11週 異なる種の個体群間の関係 異種個体群間の相互作用について、競争や共存から学習する。
12週 生態系の物質生産と物質循環 生態系による物質の生産について、収支や循環からバランスについて学習する。
13週 生態系と人間生活 生物多様性や外来生物の移入について学ぶとともに、大気や水質の変動を地球規模で理解する。
14週 まとめ まとめ
15週 【期末試験】 学習到達度チェック
16週 試験答案返却・解答解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。3後1
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。3後2
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。3後6
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。3後5
マグマの生成と火山活動を説明できる。3後4
地震の発生と断層運動について説明できる。3後3,後5
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。3後3
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。3後5
地球上の生物の多様性について説明できる。3後9,後10,後11
生物の共通性と進化の関係について説明できる。3後9,後10,後11
生物に共通する性質について説明できる。3後9,後10,後11
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。3後6
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。3後6
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3後6
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。3後7
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。3後12,後13
世界のバイオームとその分布について説明できる。3後12,後13
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。3後12,後13
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。3後12,後13
生態ピラミッドについて説明できる。3後12,後13
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。3後12,後13
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。3後13
有害物質の生物濃縮について説明できる。3後13
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3後13

評価割合

試験課題等合計
総合評価割合8515100
【アースサイエンス】基礎的能力351550
【ライフサイエンス】基礎的能力50050