科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 生物
科目番号 0016 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生物応用化学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 生物(数研出版)
担当教員 楠部 真崇,米光 裕,スティアマルガ デフィン,湯川 逸紀

到達目標

生命現象と物質について、1年生「総合理科」で学んだ”細胞”の知識をもとに、代謝、遺伝情報の発現を理解する。
生殖と発生について、減数分裂と受精による遺伝子の組み合わせ、発生および分化について理解する。
生物の環境応答について、動物の反応と行動、植物の環境応答について理解する。
生態と環境について、生物群集と生態系について理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
生命現象と物質代謝と遺伝情報の発現について充分理解している。代謝と遺伝情報の発現についてある程度理解している。代謝と遺伝情報の発現について理解していない。
生殖と発生減数分裂と遺伝子の組み合わせ、発生および分化について充分理解している。減数分裂と遺伝子の組み合わせ、発生および分化についてある程度理解している。減数分裂と遺伝子の組み合わせ、発生および分化について理解していない。
生物の環境応答動物の反応と行動、植物の環境応答について充分理解している。動物の反応と行動、植物の環境応答についてある程度理解している。動物の反応と行動、植物の環境応答について理解していない。
生態と環境生物群集と生態系について充分理解している。生物群集と生態系についてある程度理解している。生物群集と生態系について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1年生「総合理科」で学んだ生物の誕生と進化、および生物の基本単位となる細胞に関する知識をもとに、以下の項目について学ぶ。
(1)生命現象と物質(代謝、遺伝情報の発現)
(2)生殖と発生(減数分裂と受精による遺伝子の組み合わせ、発生および分化)
(3)生物の環境応答(動物の反応と行動、植物の環境応答)
(4)生態と環境(生物群集と生態系)
授業の進め方・方法:
教科書の内容に準じて進める。また、適宜小テストを実施する。
注意点:
事前学習:教科書を事前に読んでおくこと。
事後学習:小テストを適宜行うので、復習しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 代謝とエネルギー(エネルギーと代謝) 代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について理解できる。(楠部)
2週 呼吸と発酵(エネルギーと代謝)(異化) 呼吸と発酵によるエネルギー獲得について理解できる。(楠部)
3週 光合成(エネルギーと代謝)(同化) 光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を理解できる。(楠部)
4週 DNAの構造(遺伝情報)(核酸) DNAの構造について遺伝情報と結びつけて理解できる。(楠部)
5週 DNAの複製(遺伝情報)(核酸) DNAの複製について理解できる。(楠部)
6週 遺伝情報の発現(遺伝情報とゲノム)1 遺伝情報とタンパク質の関係について理解できる。(楠部)
7週 遺伝情報の発現(遺伝情報とゲノム)2 遺伝情報とタンパク質の関係について理解できる。(楠部)
8週 遺伝子の発現調節(フードバック制御含む)(生体の恒常性) 遺伝子の発現調節について理解できる。(米光)
2ndQ
9週 タンパク質の構造と性質(タンパク質) タンパク質の特徴について理解できる。(米光)
10週 酵素の働き(酵素) 酵素とは何か説明でき、酵素の役割を理解できる。(米光)
11週 遺伝子と染色体(遺伝情報) 染色体の構造と遺伝情報の分配について理解できる。(米光)
12週 減数分裂と遺伝情報の分配(遺伝情報) 細胞周期について理解できる。(米光)
13週 体細胞分裂と細胞周期(遺伝情報) 細胞周期について理解できる。(米光)
14週 遺伝子の多様な組み合せ ゲノムと遺伝子の関係について理解できる。(米光)
15週
試験返却・解説
16週
後期
3rdQ
1週 動物の配偶子と受精、発生 減数分裂による受精と発生について理解できる。(デフィン)
2週 細胞分化と形態形成 分化について理解できる。(デフィン)
3週 花芽形成と発芽の調節 分化について理解できる。(デフィン)
4週 ニューロンとその興奮(生体の恒常性) 情報伝達物質とその受容体の働きを理解できる。(デフィン)
5週 刺激の受容(生体の恒常性) フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを理解できる。(デフィン)
6週 情報の統合(生体の恒常性) 情報伝達物質とその受容体の働きを理解できる。(デフィン)
7週 刺激への反応(生体の恒常性) 情報伝達物質とその受容体の働きを理解できる。(デフィン)
8週 生体防御(免疫) 免疫系による生体防御のしくみを理解できる。(湯川)
4thQ
9週 動物の行動 動物の行動について理解できる。(湯川)
10週 植物の反応 植物の反応について理解できる。(湯川)
11週 植物成長の調節 植物成長の調節について理解できる。(湯川)
12週 生態系の構成要素、生態系ピラミッド、生態系における炭素循環とエネルギーの流れ 生態系および生物多様性について理解できる。(湯川)
13週 植生の遷移、バイオソーム バイオソームについて理解できる。(湯川)
14週 熱帯林減少と生物多様性喪失、有害物質の生物濃縮、地球温暖化問題 生物多様性保全の現状について理解できる。(湯川)
15週 試験返却・解説
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物原核生物と真核生物の違いについて説明できる。4
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。4
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。4
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。4前3
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。4前1,前3
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。4前1,前3
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。4前3,前4,前5
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。4前6,前7
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。4前11
細胞周期について説明できる。4前11,前13
分化について説明できる。4後2
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。4前6,前7,前13
細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について説明できる。4後4
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。4後4,後5,後6,後7
情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。4後6,後7
免疫系による生体防御のしくみを説明できる。4後8

評価割合

試験提出物相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000