分析化学

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 分析化学
科目番号 0028 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物応用化学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 分析化学-溶液反応を基礎とするー  大橋弘三郎ら著  三共出版・参考書:化学平衡の計算  関根達也ら著  理学書院      分析化学演習 奥谷、本水ら著  東京教学社
担当教員 林 純二郎

到達目標

もっとも身近な水溶液計での種々の化学反応に着目して、それらの反応を定量的に取り扱う。これらの反応の特徴を理解し、化学平衡の基本的概念を習得することを目的とする。またこれらの反応を利用した種々の定量分析法の原理も理解して行く。これらの学習を通じて、溶液内化学平衡の定量的計算ができるようなレベルに到達する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1十分できる。できる。できない。
評価項目2十分できる。できる。できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
基本的な溶液化学として、酸塩基平衡、錯生成平衡、溶解平衡を取り上げ、それらの反応の特徴を理解し、また、各反応の平衡状態における各種の分子の定量的な関係を理解した上で、溶液中の各分子の濃度計算ができるように演習問題を通じて学ぶ。
授業の進め方・方法:
定期試験を70%、授業中の態度(発言等)、課題、レポートなどを30%を基準に年間を通じて総合評価する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 授業の方針などの説明 到達度チェックなど
2週 溶液の基礎  溶液濃度計算 溶液濃度計算を理解する。
3週 固体の溶解 固体の溶解を理解する。
4週 強電解質と弱電解質
 
強電解質と弱電解質について理解できる。
5週 演習(これまでの項目について) 定量的な計算ができる。
6週 化学平衡と質量作用の法則 化学平衡と質量作用について理解できる。
7週 各種の平衡定数 平衡定数について理解できる。
8週 演習  ここまでの項目の理解と整理。
4thQ
9週 試験の解説と演習 中間試験の項目の理解。
10週 酸塩基平衡の概念 酸塩基平衡を理解する。
11週 水溶液中の酸塩基平衡 水溶液中の酸塩基平衡を理解する。
12週 酸塩基平衡の定量的取り扱い 酸塩基平衡の定量的取り扱いについて理解する。
13週 一塩基酸と多塩基酸 緩衝溶液 一塩基酸と多塩基酸を理解する。
14週 酸塩基滴定曲線 酸塩基滴定曲線について理解する。
15週 演習 ここまでの項目の理解と整理。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学いくつかの代表的な陽イオンや陰イオンの定性分析のための化学反応について理解できる。4前1,後3
電離平衡と活量について理解し、物質量に関する計算ができる。4前1,前2,前6,前7,後6
溶解度・溶解度積について理解し必要な計算ができる。4後3
沈殿による物質の分離方法について理解し、化学量論から沈殿量の計算ができる。4後3
強酸、強塩基および弱酸、弱塩基についての各種平衡について説明できる。4前4,後10,後11
強酸、強塩基、弱酸、弱塩基、弱酸の塩、弱塩基の塩のpHの計算ができる。4前10,前11,前14,後12
緩衝溶液とpHの関係について説明できる。4前13,後13
錯体の生成について説明できる。4後5,後7
陽イオンや陰イオンの関係した化学反応について理解し、溶液中の物質の濃度計算(定量計算)ができる。4前13,後12
中和滴定についての原理を理解し、酸及び塩基濃度の計算ができる。4前13,後14
キレート滴定についての原理を理解し、金属イオンの濃度計算ができる。4後7

評価割合

試験授業中の参加度および課題等合計
総合評価割合7030100
基礎的能力7030100