数学Ⅲβ

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 数学Ⅲβ
科目番号 0047 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生物応用化学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「新 微分積分Ⅰ改訂版,新 微分積分Ⅱ改訂版」(大日本図書 ),「新 確率統計」(同),問題集:「新 微分積分Ⅰ問題集改訂版,新 微分積分Ⅱ 問題集改訂版」(同),「新 確率統計 問題集」(同)
担当教員 濱田 俊彦

到達目標

2変数関数の意味を理解し,基本的なグラフを描けるようにする.
偏微分法の基本的な計算と応用が出来るようにする.
微分方程式の意味を理解し,基本的な微分方程式を解けるようにする.
1次元, 2次元データの整理の仕方を理解し、基本的な分析ができるようにする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
2変数関数の意味を理解し,基本的なグラフを描けるようにする.2変数関数の意味を理解し,基本的なグラフを描ける.2変数関数の意味を理解し,いくつかの基本的なグラフを描ける.2変数関数の意味を理解していない.
偏微分法の基本的な計算と応用が出来るようにする. 偏微分法の基本的な計算と応用が出来る.偏微分法の基本的な計算といくつかの応用が出来る.偏微分法の基本的な計算が出来きない.
微分方程式の意味を理解し,基本的な微分方程式を解けるようにする. 微分方程式の意味を理解し,基本的な微分方程式を解ける.微分方程式の意味を理解し,いくつかの基本的な微分方程式を解ける.微分方程式の意味を理解していない.
1次元, 2次元データの整理の仕方を理解し、基本的な分析ができるようにする.1次元, 2次元データの整理の仕方を理解し、基本的な分析ができる.1次元, 2次元データの整理の仕方を理解し、いくつかの基本的な分析ができる.1次元, 2次元データの整理の仕方を理解していない.

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
数学Ⅱαで学習した微分積分法を基礎として,偏微分法および微分方程式について学習する.
確率統計の基礎を学習する. モデルコアカリキュラム(試案)対応科目.
偏微分や微分方程式は物理現象を記述するための基本的な手段であり広い分野の工学で多用される.
授業の進め方・方法:
年4回の定期試験の結果(70%),および授業中に行う演習,課題,確認テスト,高専学習到達度試験(数学)の結果(30%)により評価する.
注意点:
事前学習:教科書の予定範囲を読み,意味を忘れている用語や記号がないか確認しておくこと.
事後学習:授業で解いた「教科書の問」に対応する「問題集のBASICの問」を解いて理解を確認すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1変数関数の導関数(復習) 2年生で学習した1変数関数の導関数を正確に計算できるようにする.
2週 2変数関数と曲面のグラフ z = f(x, y) のような式で表される2変数関数について,定義域や曲面のグラフとの関係を理解する.
3週 2変数関数と曲面のグラフ z = f(x, y) のような式で表される2変数関数について,定義域や曲面のグラフとの関係を理解する.
4週 極限と連続 z = f(x, y) のような式で表される2変数関数について,極限と連続を理解する.
5週 偏導関数 基本的な関数について1次偏導関数を計算できる.
6週 高次偏導関数 基本的な関数について2次偏導関数を計算できる.
7週 全微分 基本的な関数について全微分を計算できる.
8週 合成関数の微分法 基本的な関数について合成関数の偏微分法を利用した計算ができる.
2ndQ
9週 合成関数の微分法 基本的な関数について合成関数の偏微分法を利用した計算ができる.
10週 多項式による近似(2次近似まで) 偏導関数を用いて,基本的な1変数関数の2次近似を求めることができる.
11週 多項式による近似(2次近似まで) 偏導関数を用いて,基本的な2変数関数の2次近似を求めることができる.
12週 2変数関数の極大・極小 偏導関数を用いて,基本的な2変数関数の極値を求めることができる.
13週 2変数関数の極大・極小 偏導関数を用いて,基本的な2変数関数の極値を求めることができる.
14週 陰関数の微分法 陰関数の微分法を利用した計算ができる.
15週 条件付極値問題 条件付極値問題について理解し,その解を求めることができる.
16週
後期
3rdQ
1週 度数分布・代表値 平均値,中央値,最頻値を理解し、計算できるようになる.
2週 散布度 分散,標準偏差の概念を理解し,計算できるようになる.
3週 四分位と箱ひげ図・相関・共分散 四分位数を求め,箱ひげ図を理解できる.相関,共分散を理解し,計算できるようになる.
4週 相関係数・回帰直線 相関係数を理解し,計算できるようになる.回帰直線の概念を理解し,回帰直線を求めることができる.最⼩2乗法を理解できる.
5週 練習問題 ここまでの学習内容を組合せた問題が解ける.
6週 微分方程式とその解:直接積分形 物理・工学分野での応用を実例として,微分方程式の意味,微分方程式の解とは何か,微分方程式を解くとはどのようなことかを理解する.
基本的な直接積分形の微分方程式を解くことができる.
7週 変数分離形 基本的な変数分離形の微分方程式を解くことができる.
8週 演習 第6~7週の復習を行い,学習した事項の定着をはかる.
4thQ
9週 1階線形微分方程式 基本的な1階線形微分方程式を解くことができる.
10週 1階線形微分方程式の一般解の公式 1階線形微分方程式の一般解の公式について理解する.
11週 演習 第9~10週の復習を行い,学習した事項の定着をはかる.
12週 定数係数2階斉次線形微分方程式 定数係数2階斉次線形微分方程式を代数的演算により解くことができる.
13週 演習 定数係数2階斉次線形微分方程式を代数的演算により解くことができる.
14週 定数係数2階非斉次線形微分方程式 基本的な定数係数2階非斉次線形微分方程式を解くことができる.
15週 演習 基本的な定数係数2階非斉次線形微分方程式を解くことができる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。3前2,前3
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。3前5
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。3前6
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。3前12,前13
微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。3後6,後7
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。3後9,後10
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。3後12
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。3後1,後2
2次元のデータを整理して散布図を作成し、相関係数・回帰直線を求めることができる。3後4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力70000030100