到達目標
1. 有機化合物の合成と反応に関する専門知識を理解できる。
2.必要とする有機材料を効果的に合成する方法を立案できる。
本授業は医薬品などの各種有機化学物質を効率よく合成するための専門知識を習得する科目である。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 有機化合物の合成と反応に関する専門知識を深く理解できる。 | 有機化合物の合成と反応に関する専門知識を理解できる。 | 有機化合物の合成と反応に関する専門知識を理解できない。 |
評価項目2 | 必要とする有機材料を効果的に合成する方法を立案できる。 | 必要とする有機材料を合成する方法を立案できる。 | 必要とする有機材料を効果的に合成する方法を立案できない。 |
学科の到達目標項目との関係
C-1
説明
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JABEE C-1
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教育方法等
概要:
有機材料は電気、機械、生命医療など幅広い分野で使われている。物を作るという観点から、目的とする有機化合物を効果的に合成する方法を学習する。
授業の進め方・方法:
2−4年生で学習した有機化学の知識を再確認し、有機化合物を合成するセンスを養い、必要とする化合物を効率よく得る手法を考えることができるように、教科書を用いて合成のメカニズムを中心に学習する。
この科目は学修単位科目のため,授業毎に自学自習のための演習課題を課します。
成績の評価は、定期試験60%、演習、課題レポート40%を基準として評価する。成績は、中間40%、期末60%の配分で評価し、100点満点で60点以上を合格とする。
注意点:
事前学習 授業までに教科書をもとに予習すること。
事後学習 演習課題を解き、次回の授業で提出すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
有機合成の考え方 |
有機反応の電子効果、立体効果、時間の効果、結合エネルギー、近傍官能基の電子効果などについて理解する。
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2週 |
炭化水素の合成と反応 |
炭化水素、特にアルケンの反応と合成について理解する。
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3週 |
ハロゲン化合物の合成 |
炭化水素のハロゲン化、炭素―炭素不飽和結合への付加反応、炭化水素のハロゲン化について理解する。
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4週 |
ハロゲン化合物の反応 |
ハロゲン化合物の置換反応、脱離反応などについて理解する。また有機金属化合物への誘導についても理解する。
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5週 |
アルコールの合成と反応 |
アルコール類の反応としてアルコールの工業的合成法などについて理解する。
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6週 |
置換反応による合成 |
置換反応によるアルコール合成、オレフィンやカルボニル化合物を出発物とする合成法について理解する。
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7週 |
エーテルの合成 |
エーテルの合成としてWilliamsonの合成法などについて理解する。
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8週 |
カルボニル化合物の合成と反応 |
有機合成のキー化合物であるカルボニル化合物の反応性を理解する。
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2ndQ |
9週 |
中間試験 |
中間試験を実施
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10週 |
アルデヒド・ケトンの合成 |
有機合成のキー化合物であるケトンやアルデヒド化合物の合成や反応を理解する。
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11週 |
アルドール縮合 |
アルデヒドやケトンなどのカルボニル化合物のアルドール縮合について理解する。
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12週 |
カルボン酸およびその誘導体の合成と反応 |
カルボン酸およびその誘導体の合成と反応について理解する。
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13週 |
エステル合成、アミンおよびその誘導体の合成と反応 |
特にエステル、アミン類の合成について理解する。
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14週 |
芳香族化合物の合成と反応 |
芳香族求電子置換反応について理解する。
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15週 |
期末試験 |
期末試験を実施
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16週 |
答案返却と解説、総まとめ |
試験問題の解説とこれまでの学習内容のまとめをおこなう。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 演習課題 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 40 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 |