培養工学

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 培養工学
科目番号 0092 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生物応用化学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 岸本通雅他「新生物化学工学」三共出版
担当教員 米光 裕

到達目標

バイオリアクター操作に必要な増殖・反応の速度論的解析ができる。
微生物殺菌において熱死滅の速度論的解析ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
微生物反応の量論式、反応熱量を求めることができる。微生物反応の量論式、反応熱量を求めることが十分できる。微生物反応の量論式、反応熱量を求めることができる。微生物反応の量論式、反応熱量を求めることができない。
回分培養、連続培養の速度論的解析ができる。回分培養、連続培養の速度論的計算が十分行える。回分培養、連続培養の速度論的計算ができる。回分培養、連続培養の速度論的計算ができない。
殺菌操作における熱死滅の速度論的解析ができる。殺菌操作における熱死滅の速度論的計算が十分行える。殺菌操作における熱死滅の速度論的計算ができる殺菌操作における熱死滅の速度論的計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
微生物や酵素を用いたバイオリアクター操作に必要な細胞増殖や酵素反応の速度論的解析方法について学ぶ。また、微生物殺菌の熱死滅の速度論的解析について学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書を基本に進める。また、演習問題を行う。この科目は学修単位科目のため,授業毎に自学自習のためのレポート課題を課す。
注意点:
授業中は板書と口頭説明をノートにまとめる。また,配布される演習問題を解いて理解を深める。授業内容や演習問題に理解できない部分があれば教員に質問するなどして早期に解決する。
事前学習:各週の内容について教科書を読んでおく。
事後学習:配布されるレポート課題に解答し,次回の授業開始時に提出する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション、バイオプロセス概要 バイオプロセスの概要を説明きでる。
2週 バイオプロセスの設計と操作(微生物反応の量論と各種収率) 微生物反応の量論式と各種収率因子を求めることができる。
3週 バイオプロセスの設計と操作(反応熱量) 微生物反応の反応熱量が計算できる。
4週 バイオプロセスの設計と操作(微生物反応速度論) 増殖速度、基質消費速度、生成物生成速度を理解できる。
5週 バイオプロセスの設計と操作(回分培養) 回分培養における設計式を導出できる。回分培養において、反応速度式から菌体濃度、基質濃度、生成物濃度をシミュレーションできる。
6週 バイオプロセスの設計と操作(半回分培養) 半回分培養における反応速度式を導出できる。
7週 バイオプロセスの設計と操作(連続分培養) 連続培養における反応速度を導出できる。
8週 バイオプロセスの設計と操作(生産性の比較) 回分培養と連続培養の菌体生産性の比較ができる。
2ndQ
9週 中間試験 中間試験
10週 バイオプロセスの設計と操作(リサイクルを伴う連続培養) リサイクルを伴う連続培養において、設計式が導出できる。
11週 バイオプロセスの設計と操作(完全混合、押し出し流れ:酵素反応) 連続的酵素反応において、完全混合と押し出し流れのそれぞれの設計式を導出できる。
12週 バイオプロセスの設計と操作(固定化微生物・酵素) 微生物・酵素の固定化方法とその利用について説明きできる。
13週 殺菌および除菌操作(殺菌操作) 殺菌方法の培養について説明できる。
14週 殺菌および除菌操作(熱死滅速度) 熱死滅速度式について理解できる。アレニウス式を用いて、熱死滅の温度、時間を求めることができる。
15週 期末試験 期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 試験答案返却・解答解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他課題合計
総合評価割合600000040100
基礎的能力20000001030
専門的能力40000003070
分野横断的能力00000000