土質力学

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 土質力学
科目番号 0012 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 第2版 土質力学,石原研而著,丸善
担当教員 林 和幸

到達目標

① 土の物理的特性を理解し,諸量の計算ができる。(C-1)
② 土の透水,圧密,せん断の理論を理解,説明し,計算ができる。(C-1)
③ 土圧,支持力,斜面安定について,理論を理解,説明し,計算できる。(C-1)
④ 土の締め固めメカニズムを理解し,現象を説明できる。(C-1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
土の物理的特性土の物理的特性を理解し,諸量の計算ができる。土の物理的特性を理解し,諸量の説明ができる。土の物理的特性を理解し,諸量の説明ができない。
土の透水,圧密,せん断土の透水,圧密,せん断の理論を理解,説明し,計算ができる。土の透水,圧密,せん断の理論を理解できる。土の透水,圧密,せん断の理論を理解できない。
土圧,支持力,斜面安定土圧,支持力,斜面安定について,理論を理解,説明し,計算できる。土圧,支持力,斜面安定について,理論を理解,できる。土圧,支持力,斜面安定について,理論を理解,説明し,計算できない。
土の締め固めメカニズム土の締め固めメカニズムを理解し,現象を説明できる。土の締め固めメカニズムを理解できる。土の締め固めメカニズムを理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:

土の物理的特性や,透水,圧密,せん断など土の基礎的挙動とともに,これらを基に土圧や支持力あるいは斜面安定などの理論と検討方法を学ぶ.
授業の進め方・方法:
講義,板書,土の力学に関する現象やメカニズム理解のためのパワーポイントや簡単な道具を利用した実演,挙手,およびグループワークを主たる伝達手段として授業を進める.さらに,計算を含む練習問題を行う.
注意点:
COC
事前学習:教科書の予定範囲を熟読し理解を深める.
事後学習:ノート,教科書および授業中の練習問題を復習した後,配布された問題集を解く.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土の物理的性質1 土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。
2週 土の物理的性質2 土の粒径・粒度分布を理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。
3週 土の物理的性質3 土のコンシステンシーを理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。
4週 土の締固め 土の締固め特性を説明できる。
5週 演習と解説 第1~4週の内容を応用できる。
6週 土の透水問題1 ダルシーの法則を説明できる。透水係数と透水試験について、説明できる。
7週 土の透水問題2 透水力による浸透破壊現象を説明できる。
8週 有効応力の原理 有効応力の原理を説明できる。地盤内応力を説明できる。
2ndQ
9週 演習と解説 第6~8週の内容を応用できる。
10週 小テスト 第9週までの内容を総合的に理解する。
11週 土の圧密1 土の圧密現象について、説明できる。
12週 土の圧密2 土の一次元圧密理論について、説明できる。圧密沈下の計算を説明できる。
13週 土のせん断1 土のせん断特性を説明できる。
14週 土のせん断2 土のせん断試験を説明できる。土の破壊規準を説明できる。
15週 総合演習 第1~15週の内容を総合的に応用できる。
16週
後期
3rdQ
1週 組み合わせ応力 土中応力とモール円について理解し説明できる。
2週 モール・クーロンの破壊条件の主応力表示とその利用 モール・クーロンの破壊条件の主応力表示について理解しそれを利用できる
3週 演習と解説 第1, 2週の内容を応用できる。
4週 土圧1 ランキン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。
5週 土圧2 クーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。
6週 演習と解説 第4, 5週の内容を応用できる。
7週 小テスト 第6週までの内容を総合的に理解する。
8週 基礎と地盤支持力1 基礎の種類を説明できる。
4thQ
9週 基礎と地盤支持力2 支持力公式を説明できる。
10週 基礎と地盤支持力3 支持力公式を土の構造物の支持力算定に適用できる。
11週 斜面安定 斜面の安定計算手法を説明でき、安全率等の算定に適用できる。
12週 演習と解説 第8~11週の内容を応用できる。
13週 N値,ボーリング調査,標準貫入試験および土質柱状図に関する理解 地盤調査の分類と内容について、説明できる。
14週 地盤工学的諸問題への対応(ケースワーク) 飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。
15週 総合演習 第1~15週の内容を総合的に応用できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的応力0000000