水環境工学

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 水環境工学
科目番号 0018 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 【参考書】「よくわかる水環境と水質」(武田育郎著、オーム社)
担当教員 青木 仁孝

到達目標

1. 水の物性、水の循環を説明できる。
2. 水質指標を説明できる。
3. 水質汚濁の現状、発生源と移動過程を説明でき、原単位、発生負荷を含めた計算ができる。
4. 水域生態系と水質変換過程について説明できる。
5. 水質汚濁の防止対策・水質管理計画を説明できる。
6. 微生物の定義ならびに物質循環との関係性を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
水の物性・水の循環水の物性・水の循環に関して、実例を挙げた詳細な説明ができる。水の物性、水の循環に関する基本的事項について説明できる。水の物性、水の循環に関する基本的事項について説明できない。
水質指標実際の水環境の汚濁・汚染レベルについて、水質指標に基づいて評価できる。水質指標に関する基本的事項について説明できる。水質指標に関する基本的事項について説明できない。
水質汚濁の現状、発生源と移動過程実際の水環境に関して水質汚濁の現状、発生源と移動過程を考察することができる。水質汚濁の現状、発生源と移動過程に関する基本的事項の説明と原単位・発生負荷に関する基本的な計算ができる。水質汚濁の現状、発生源と移動過程に関する基本的事項の説明と原単位・発生負荷に関する基本的な計算ができない。
水域生態系と水質変換過程水域生態系と水質変換過程に関して、実例を挙げた詳細な説明ができる。水域生態系と水質変換過程に関する基本的事項ついて説明できる。水域生態系と水質変換過程に関する基本的事項ついて説明できない。
水質汚濁の防止対策・水質管理計画個別の水環境問題を解決するための防止対策・水質管理計画を提案できる。水質汚濁の防止対策・水質管理計画に関する基本的事項ついて説明できる。水質汚濁の防止対策・水質管理計画に関する基本的事項ついて説明できない。
微生物微生物の定義ならびに物質循環との関係性に関して、実例を挙げた詳細な説明ができる。微生物の定義ならびに物質循環との関係性に関する基本的事項ついて説明できる。微生物の定義ならびに物質循環との関係性に関する基本的事項ついて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
水の物性、地球の水循環、水質汚濁のメカニズムおよびその防止対策、水域の微生物生態系などを学び、水環境を良好に維持するための工学的知識を修得する。
授業の進め方・方法:
講義を中心として演習問題を適宜実施する。
注意点:
授業中に行った課題について再度取り組み、授業内容を次の授業までに復習すること。
参考書等に掲載されている演習課題に取り組むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 水環境工学の基礎 (1) 原子、電子配置 原子、電子配置について説明できる。
2週 水環境工学の基礎 (2) イオン、元素の周期 イオン、元素の周期について説明できる。
3週 水環境工学の基礎 (3) 化学結合、化学量 化学結合、化学量について説明できる。
4週 水環境工学の基礎 (4) 溶液濃度、溶解度、化学反応式 溶液濃度、溶解度、化学反応式に関する説明と計算ができる。
5週 水環境工学の基礎 (5) 酸化と還元 酸化と還元に関する説明と計算ができる。
6週 水の循環、水の物性、水質汚濁 地球における水の循環、水の物性、富栄養化などの水質汚濁の原因や影響について説明できる。
7週 水質指標 (1) 生物化学的酸素要求量、化学的酸素要求量、全有機炭素などの水質指標に関する説明と計算ができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 水質指標 (2) pH、硬度、溶存酸素、浮遊性物質などの水質指標に関する説明と計算ができる。
10週 水環境保全に関わる法的規制、汚濁負荷 環境基本法などの水環境保全に関連する法的規則、ならびに水質汚濁物の発生源、移動過程、原単位、発生負荷について説明できる。
11週 反応速度論 (1) 反応速度論に基づいた水質汚濁のモデル解析ができる。
12週 反応速度論 (2) 同上
13週 水域の微生物生態系 (1) 水域の微生物生態系とそれらによる水質変換や物質循環との関連について説明できる。
14週 水域の微生物生態系 (2) 同上
15週 水質汚濁の防止対策および水質管理計画 水質汚濁の防止対策および水質管理計画について説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験合計
総合評価割合5050100
配点5050100