基礎実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 基礎実験Ⅱ
科目番号 0045 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 水理実験指導書 [昭和42年度版]・[平成13年度版],土木学会、新版道路環境,辻靖三他著,山海堂、土質試験 基本と手引き 第二回改訂版,地盤工学会
担当教員 小池 信昭,青木 仁孝,林 和幸,伊勢 昇

到達目標

① 環境都市基礎工学に関する実験の内容を理解できる.(B)
② 環境都市基礎工学の知識を適用し,実験データを元に諸原理の考察ができる.(B)
③ 実験の内容と実験データの解析・考察のレポートを期限内にまとめることができる.(B)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
水理実験実験指導書に書かれていること以上のオリジナリティーの高いレポートを書くことができる.実験指導書に書かれているとおりにレポートを書くことができる.実験指導書に書かれているとおりにレポートを書くことができない.
土質実験実験指導書に書かれていること以上のオリジナリティーの高いレポートを書くことができる.実験指導書に書かれているとおりにレポートを書くことができる.実験指導書に書かれているとおりにレポートを書くことができない.
水質実験実験指導書に書かれていること以上のオリジナリティーの高いレポートを書くことができる.実験指導書に書かれているとおりにレポートを書くことができる.実験指導書に書かれているとおりにレポートを書くことができない.
交通実験指示した以上のクオリティーで、実験、実験データの整理、報告書作成を遂行できる。指示したレベルで、実験、実験データの整理、報告書作成を遂行できる。指示した通りに実験、実験データの整理、報告書作成が遂行できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
環境都市工学科の基礎工学(水理学,水質工学,交通工学,土質工学)に関する諸原理について,実験を通じてより深く理解することをめざす.
授業の進め方・方法:
クラスを2グループに分けて、それぞれ別の実験を行います。
注意点:
COC
事前学習
地域特有の自然現象について興味を持つ。
事後学習
インターネットやニュース等を通じて和歌山県の具体的な事例に触れ,地域について継続した考察を行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 水理実験:水理実験の概要説明(1) 前半3項目の実験の概要を理解できる
2週 水理実験:直角三角堰の検定 直角三角堰の検定に関する実験ができる
3週 水理実験:マノメータ マノメータに関する実験ができる
4週 水理実験:層流と乱流 層流と乱流に関する実験ができる
5週 水理実験:実験データの整理(1) 前半3項目の実験のデータを整理し、実験の意味が理解できる
6週 水理実験:水理実験の概要説明(2) 後半3項目の実験の概要を理解できる
7週 水理実験:常流・射流と跳水 常流・射流と跳水に関する実験ができる
8週 水理実験:管水路の摩擦損失 管水路の摩擦損失に関する実験ができる
2ndQ
9週 水理実験:粘性の測定 粘性の測定に関する実験ができる
10週 水理実験:実験データの整理(2) 後半3項目の実験のデータを整理し、実験の意味が理解できる
11週 水質実験:pH、透視度、懸濁物質の分析 水の一般性状の分析ができる
12週 水質実験:DO、BODの測定 有機物汚濁に係る水質指標の測定ができる
13週 水質実験:比色分析 比色分析により水中の汚濁物質濃度の測定ができる
14週 水質実験:凝集実験 凝集作用を利用した懸濁物質除去法の最適化ができる
15週 水質実験:実験データの整理 水質実験のデータを整理し、実験の意味が理解できる
16週
後期
3rdQ
1週 交通工学の基本事項の説明
実験の概要説明
交通工学の基本事項を説明できる
2週 交通量の計測 交通量の計測ができる
3週 交通量データの整理 交通量データの整理ができる
4週 自動車排出ガスの推計 自動車排出ガスの推計ができる
5週 道路騒音の推計 道路騒音の推計ができる
6週 実験計画の説明、ふるい分け、含水比 実験計画の説明、ふるい分け、含水比ができる
7週 土の密度試験 土の密度試験ができる
8週 土の液性・塑性試験 土の液性・塑性試験ができる
4thQ
9週 粒度試験 粒度試験ができる
10週 粒度試験 粒度試験ができる
11週 粒度試験 粒度試験ができる
12週 突き固め試験 突き固め試験ができる
13週 透水、一軸圧縮試験 透水、一軸圧縮試験ができる
14週 透水、一軸圧縮試験 透水、一軸圧縮試験ができる
15週 レポート整理 レポート整理ができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
専門的能力分野別の工学実験・実習能力建設系分野【実験・実習能力】建設系【実験実習】距離測量について理解し、器具を使って測量できる。4
セオドライトによる角測量について理解し、器具を使って測量できる。4
トラバース測量について理解し、器具を使って測量できる。4
水準測量について理解し、器具を使って測量できる。4
骨材のふるい分け試験について理解し、器具を使って実験できる。4
骨材の密度、吸水率試験について理解し、器具を使って実験できる。4
コンクリートのスランプ試験について理解し、器具を使って実験できる。4
コンクリートの空気量試験について理解し、器具を使って実験できる。4
コンクリートの強度試験について理解し、器具を使って実験できる。4
各種構造形式(コンクリート、金属などによる)による試験体を用いた載荷実験を行い、変形の性状などを力学的な視点で観察することができる。4
土粒子の密度試験について理解し、器具を使って実験できる。4
液性限界・塑性限界試験について理解し、器具を使って実験できる。4
粒度試験について理解し、器具を使って実験できる。4
透水試験について理解し、器具を使って実験できる。4
突固めによる土の締固め試験について理解し、器具を使って実験できる。4
一軸圧縮試験について理解し、器具を使って実験できる。4
層流・乱流を観測してレイノルズ数を算出できる。4前4
各種の流量測定の方法を理解し、器具を使って実験できる。4前2
常流・射流・跳水に関する実験について理解し、実験ができる。4前7
DO、BODに関する実験について理解し、実験ができる。4前12
pHに関する実験について理解し、実験ができる。4前11

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力00000100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000