コンクリート構造学特論

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 コンクリート構造学特論
科目番号 0049 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 コンクリート構造工学:戸川一夫・岡本寛昭ほか,森北出版; コンクリート標準示方書「設計編」:土木学会; 道路橋示方書・同解説:日本道路協会; 鉄筋コンクリート構造物の耐震設計と地震リスク解析;吉川弘道,丸善
担当教員 中本 純次

到達目標

プレストレストコンクリートの説明ができるとともに合成応力度,有効プレストレスの計算が出来る(C-1).与えられた設計条件に対して部材設計ができる(C-1).鉄筋コンクリート部材の疲労に対する安全性の照査が出来る(C-1). 耐震設計の考え方・方法について説明できる(C-1).

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
合成応力度,有効プレストレスの計算合成応力度,有効プレストレスの説明ができ計算できる合成応力度,有効プレストレスの理解ができ計算できる合成応力度,有効プレストレスを理解できない
部材設計部材設計の説明と計算ができる部材設計の理解と計算ができる部材設計を理解できない
鉄筋コンクリート部材の疲労に対する安全性の照査鉄筋コンクリート部材の疲労に対する安全性の説明と照査ができる鉄筋コンクリート部材の疲労に対する安全性の理解と照査ができる鉄筋コンクリート部材の疲労に対する安全性を理解できない
耐震設計の考え方・方法耐震設計の考え方・方法を説明できる耐震設計の考え方・方法を理解できる耐震設計の考え方・方法を理解できない

学科の到達目標項目との関係

JABEE C-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
鉄筋コンクリート構造物およびプレストレストコンクリート構造物の設計方法について述べる. 特に,耐震設計,疲労に対する設計の基本,プレストレストコンクリート構造物の基礎理論,擁壁等コンクリート構造物の基礎的設計理論について述べる.
授業の進め方・方法:
講義と演習
注意点:
事前学習
 テキストおよび関連する示方書等を事前に読み、用語や学習内容に目を通しておくこと。
事後学習
数回に一度授業後試験を行うので、学習内容を復習し、ノートを整理しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバスの説明,レディネスチェック
受講準備ができている
2週 プレストレストコンクリート構造物の基礎理論
プレストレストコンクリート構造物の基礎理論を説明できる
3週 PC鋼材の配置と合成応力度
PC鋼材の配置と合成応力度を説明できる
4週 セット等プレストレスの減少と有効プレストレス
セット等プレストレスの減少と有効プレストレスを説明できる
5週 使用限界状態に対する検討:荷重分配・部材のひび割れ・変位・変形・釣合い鋼材比
使用限界状態に対する検討:荷重分配・部材のひび割れ・変位・変形・釣合い鋼材比を説明できる
6週 終局限界状態に対する検討:モデル化された応力-ひずみ関係と等価応力ブロック
終局限界状態に対する検討:モデル化された応力-ひずみ関係と等価応力ブロックを説明できる
7週 疲労に対する設計(疲労荷重と疲労強度)

疲労に対する設計(疲労荷重と疲労強度)ができる
8週      〃  (マイナー則)      〃  (マイナー則)ができる
4thQ
9週      〃  (疲労に対する安全性の検討)
     〃  (疲労に対する安全性の検討)ができる
10週 疲労設計に関する演習
疲労設計を説明できる
11週 耐震設計の考え方と性能照査法
耐震設計の考え方と性能照査法を説明できる
12週 鉄筋コンクリート構造の耐震挙動
鉄筋コンクリート構造の耐震挙動を説明できる
13週 震度法・地震時保有水平耐力法
震度法・地震時保有水平耐力法を説明できる
14週 地震リスク
地震リスクを説明できる
15週 総合演習
講義内容を総合的に理解している
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。5
鋼材の種類、形状を説明できる。5
鋼材の力学的性質(応力-ひずみ関係、降伏強度、引張強度、弾性係数等)を説明できる。5
セメントの物理的性質、化学的性質を説明できる。4
各種セメントの特徴、用途を説明できる。4
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。4
骨材の種類、特徴について、説明できる。4
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。4
コンクリートの長所、短所について、説明できる。5
フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる。4
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。5
耐久性に関する各種劣化要因(例、凍害、アルカリシリカ反応、中性化)を説明できる。4
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。4
配合設計の手順を理解し、計算できる。4
非破壊試験の基礎を説明できる。4
コンクリート構造の種類、特徴について、説明できる。4
コンクリート構造の代表的な設計法である限界状態設計法、許容応力度設計法について、説明できる。4
曲げモーメントを受ける部材の破壊形式を説明でき、断面破壊に対する安全性を検討できる。4
曲げモーメントを受ける部材の断面応力度の算定、使用性(ひび割れ幅)を検討できる。4
せん断力を受ける部材の破壊形式を説明でき、せん断力に対する安全性を検討できる。4
プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる。4
プレストレス力の算定及び断面内の応力度の計算ができ、使用性を検討できる。4
コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。4
コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。4

評価割合

定期試験平常試験および課題成果物相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
配点50500000100