測量学Ⅱ

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 測量学Ⅱ
科目番号 0068 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 環境・都市システム系教科書シリーズ 測量学Ⅱ,岡林 他,コロナ社 副読本:環境・都市システム系教科書シリーズ 測量学Ⅰ,堤隆著,コロナ社、新版測量実習,小田部・毛利・伊藤・大野・浜谷・稗田,実教出版(株)
担当教員 山田 宰,平野 廣佑,櫻井 祥之

到達目標

①水準測量の基礎的事項(間接水準測量・直接水準測量・水準環測量)の基本的性質と実施方法について説明できる ②路線測量の基礎的事項(単曲線,緩和曲線,縦断曲線)の基本的性質と設置方法について説明できる(C-1) ③基準点測量の概要と地図の投影,新平面直角座標について説明できる(C-1) ④工事用の平面図にいたる大部分が航空写真を図化したものを用いているので,航空写真から図面のできる意味や,写真の判読方法について説明できる(C-1) 

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
水準測量の基礎的事項(間接水準測量・直接水準測量・水準環測量)の基本的性質と実施方法について水準測量の基礎的事項(間接水準測量・直接水準測量・水準環測量)の基本的性質と実施方法について説明できる簡素ではあるが,水準測量の基礎的事項(間接水準測量・直接水準測量・水準環測量)の基本的性質と実施方法について説明できる水準測量の基礎的事項(間接水準測量・直接水準測量・水準環測量)の基本的性質と実施方法について説明できない
路線測量の基礎的事項(単曲線,緩和曲線,縦断曲線)の基本的性質と設置方法について路線測量の基礎的事項(単曲線,緩和曲線,縦断曲線)の基本的性質と設置方法について説明できる簡素ではあるが,路線測量の基礎的事項(単曲線,緩和曲線,縦断曲線)の基本的性質と設置方法について説明できる路線測量の基礎的事項(単曲線,緩和曲線,縦断曲線)の基本的性質と設置方法について説明できない
基準点測量の概要と地図の投影,新平面直角座標について基準点測量の概要と地図の投影,新平面直角座標について説明できる簡素ではあるが,基準点測量の概要と地図の投影,新平面直角座標について説明できる基準点測量の概要と地図の投影,新平面直角座標について説明できない
航空写真から図面のできる意味や,写真の判読方法について工事用の平面図にいたる大部分が航空写真を図化したものを用いているので,航空写真から図面のできる意味や,写真の判読方法について説明できる簡素ではあるが,航空写真から図面のできる意味や,写真の判読方法について説明できる航空写真から図面のできる意味や,写真の判読方法について説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
(1) 水準測量の基礎的事項(間接水準測量・直接水準測量・水準環測量)の基本的性質と実施方法を理解・習得する (2) 路線測量の基礎的事項(単曲線,緩和曲線,縦断曲線)の基本的性質と設置方法を理解・修得する (3) 基準点測量の概要と地図の投影,新平面直角座標を理解・修得する (4) 工事用の平面図にいたる大部分が航空写真を図化したものを用いているので,航空写真から図面のできる意味や,写真の判読方法について理解・修得する
授業の進め方・方法:
主に講義を中心とし、授業の進行状況によっては小テストの回答やレポート課題の提出を求める
注意点:
【事前学習】次回授業の範囲を教科書で確認する他,授業内容によっては前回からの続きもあるため,復習も行う。
【事後学習】次回授業への事前学習も兼ねて,学習内容の再確認を行う他,小テストがあった際にはその内容についても理解するための学習を行う。
【小テスト・レポート等】不定期に実施。ただし,時間の都合で行えない場合もあり(その場合,評価は定期試験結果のみに変更する)。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週 水準測量(1) 水準測量の基本について、大まかに理解する。
2週 水準測量(2) 水準測量における計算式の組み立て方,また誤差の発生要因と修正方法について理解する。
3週 路線測量(1) 路線測量の基本について、大まかに理解する。
4週 路線測量(2) -単心曲線の名称と基本的性質- 道路設計に必要な単心曲線に関する知識を得る。
5週 路線測量(3) -単心曲線とクロソイド曲線の設置方法 - クロソイド曲線に関する知識を得る。
6週 路線測量(4) -クロソイド曲線の基本的性質と縦断曲線- クロソイド曲線に関する知識をさらに得る他,縦断曲線についても理解する。
7週 基準点(三角)測量(1) 三角測量の基本について理解する。
8週 基準点(三角)測量(2) 三角測量に際して必要な計算方法を理解する。
4thQ
9週 中間試験
10週 写真測量(1) -概念と基礎事項- 写真測量の基本について、大まかに理解する。
11週 写真測量(2) -実体写真- 写真測量の基本について理解する。
12週 写真測量(3) -視差・視差差による高低測量 - & GNSS測量(1) 写真測量に際して必要な計算方法を理解する。また,先行する形でGNSS測量(衛星を用いた測定技術)についても学び,理解する。
13週 GNSS測量(2) -リモートセンシングとその応用- 測量以外の,衛星を用いた測定技術について学ぶと同時に、リモートセンシングについても理解する。
14週 GNSS測量(3) -続・リモートセンシングとその応用- 第13週に引き続き,衛星を用いた測定技術およびリモートセンシングについてさらに理解する。
15週 期末試験
16週 総合演習 テスト返却を行うと同時に、テスト解説から本講義内容について再確認することで、改めて測量に対する理解を深める。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量昇降式や器高式による直接水準測量を説明でき、測量結果から計算ができる。4
生じる誤差の取扱いを説明できる。4
測定結果から、面積や体積の計算ができる。4
地形測量の方法を説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7
等高線の性質とその利用について、説明できる。4後14
単心曲線、緩和曲線、縦断曲線が説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7
写真測量の原理や方法について、説明できる。4後10,後11,後12
GNSS測量の原理を説明できる。4後13,後14

評価割合

試験レポート、小テスト態度合計
総合評価割合401050100
配点401050100