都市地域計画

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 都市地域計画
科目番号 0075 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 【教科書】森田哲夫・森本章倫 編著「図説わかる都市計画」(学芸出版社)【参考書】(1)饗庭伸・鈴木伸治 編著「初めて学ぶ都市計画(第二版)」(市ヶ谷出版)、(2)都市計画教育研究会 編「都市計画教科書」(彰国社)、(3)加藤晃・竹内伝史 編著「新・都市計画概論」(共立出版)、(4)香坂文夫 著「よくわかるまちづくり読本-知っておきたい基礎知識88-」(技報堂出版)、(5)高木任之 著「イラストレーション都市計画法」(学芸出版社)、(6)高木任之 著「都市計画法を読みこなすコツ」(学芸出版社)
担当教員 伊勢 昇

到達目標

(1)国土・地域・都市の各計画の歴史を理解し、今後の土地利用・交通・防災の各計画を立案する方法について説明できる。
(2)交通の特性を理解し、道路設計に必要な基準について説明できる。
本講義は、土木系公務員や都市・交通計画系コンサルタントの計画業務(問題の提起、実態の把握、問題の明確化、目標の設定、代替案の作成・評価、計画の決定・実施、計画のモニタリング)の遂行に関連する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
国土・地域・都市の各計画の歴史を理解し、今後の土地利用・交通・防災の各計画を立案する方法について説明できる。国土・地域・都市の各計画の歴史を十分に理解するとともに、今後の土地利用・交通・防災の各計画を立案する方法について十分な説明ができる。国土・地域・都市の各計画の歴史をおおよそ理解し、今後の土地利用・交通・防災の各計画を立案する方法について簡単な説明ができる。国土・地域・都市の各計画の歴史を理解しておらず、今後の土地利用・交通・防災の各計画を立案する方法について説明ができない。
交通の特性を理解し、道路設計に必要な基準について説明できる。交通の特性を十分に理解するとともに、道路設計に必要な基準について十分な説明ができる。交通の特性をおおよそ理解し、道路設計に必要な基準について簡単な説明できる。交通の特性を理解しておらず、道路設計に必要な基準について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
現代社会における都市および都市計画が果たしている役割、都市の原理、近代都市計画の形成、都市計画の基本概念、わが国都市計画の発展と展望など都市計画をめぐる総論を学習する。
授業の進め方・方法:
講義と演習を組み合わせて授業を進める。
期末試験(60%)、演習課題(40%)で評価する。
注意点:
■受講者へのコメント
以下に示す事前学習と事後学習を必ず遂行することによって各講義の理解度を常に自己評価し、不十分な場合には質問するなど積極的な学習姿勢が求められる。

【事前学習】(授業を受ける前に取り組まなければならない事項)
・次回の授業範囲を教科書や参考書等(シラバス参照)を用いて予習しておくこと。
・必要に応じて、シラバスに記載している教科書や参考書以外のものも活用して予習しておくこと。

【事後学習】(次の授業までに取り組まなければならない事項)
・授業で習った内容について教科書や参考書等(シラバス参照)を用いて復習すること。
・必要に応じて、シラバスに記載している教科書や参考書以外のものも活用して復習すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 都市計画とは 計画の体制及び国土・地域・都市の考え方について説明できる。
2週 日本及び世界の都市計画史/都市計画の体系と制度 日本及び世界の都市計画史/日本の国土・地域・都市計画の関連法規及び地域・都市計画の手続きについて説明できる。
3週 土地利用計画/演習課題の説明 土地利用計画について説明できる。
4週 都市施設と都市整備手法/地区計画/市民参加のまちづくり 都市施設と都市整備手法/地区計画/市民参加のまちづくりについて説明できる。
5週 交通と交通施設の計画(1) 交通の定義、交通流調査について説明できる。
6週 交通と交通施設の計画(2) 交通需要予測(4段階推定)について説明できる。
7週 交通と交通施設の計画(3) 交通流、交通量の特性、交通容量、道路構造令(性能指標など)について説明できる。
8週 交通と交通施設の計画(4) 費用便益分析について説明できる。
2ndQ
9週 公園緑地計画/景観計画 公園緑地計画/景観計画について説明できる。
10週 福祉のまちづくり/都市防災/観光まちづくり 福祉のまちづくり/都市防災/観光まちづくりについて説明できる。
11週 持続可能な都市構造/これからの都市計画 持続可能な都市構造/これからの都市計画について説明できる。
12週 演習課題(1) 都市計画関連の事例を調査し、報告書にまとめることができる。
13週 演習課題(2) 都市計画関連の事例を調査し、報告書にまとめることができる。
14週 演習課題(3) 都市計画関連の事例を調査し、報告書にまとめることができる。
15週 定期試験 第1~14週の項目の問題を解くことができる。
16週 定期試験の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画国土と地域の定義を説明できる。4前1,前2
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。4前14
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。4前2
土地利用計画と交通計画について、説明できる。4前4
総合計画とマスタープランについて、説明できる。4前3
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。4前4
交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。4前6
交通需要予測(4段階推定)について、説明できる。4前7
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。4前11
風景、景観と景観要素について、説明できる。4前11
都市の防災構造化を説明できる。4前13
土地区画整理事業を説明できる。4前5
市街地開発・再開発事業を説明できる。4前5
交通流、交通量の特性、交通容量について、説明できる。4前8
性能指標に関する道路構造令の概要を説明できる。4前9
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。4前1
費用便益分析について考え方を説明でき、これに関する計算ができる。4前10

評価割合

定期試験演習課題合計
総合評価割合6040100
基礎的能力302050
専門的能力302050