構造力学Ⅲ

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 構造力学Ⅲ
科目番号 0078 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 【教科書】PEL 構造工学 第3版,岩坪要他,実教出版、【問題集】構造力学問題集:赤木知之・色部誠,森北出版
担当教員 辻原 治

到達目標

1)静定トラス構造の部材力を節点法と断面法で求めることができる.
2)静定ラーメンの断面力を求めることができる.
3)圧縮を受ける柱の座屈強度を求めることができる.
4)エネルギー法による解法を理解し,それを応用して簡単な不静定構造の支点反力を求めることができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
静定トラス構造の部材力さまざまな静定トラス構造の部材力を節点法と断面法で求めることができる簡単な静定トラス構造の部材力を節点法と断面法で求めることができる簡単な静定トラス構造の部材力を節点法と断面法で求めることができない
静定ラーメンの断面力さまざまな静定ラーメンの断面力を求めることができる簡単な静定ラーメンの断面力を求めることができる簡単な静定ラーメンの断面力を求めることができない
圧縮を受ける柱の座屈強度種々の条件で長柱の座屈荷重と短中の核の計算ができるいくつかの条件で長柱の座屈荷重と短中の核の計算ができる長柱の座屈荷重と短中の核の計算ができない
エネルギー法エネルギー法を不静定構造の解法に抱擁できる。エネルギー法を応用して静定構造の軸方向変位や曲げによるたわみを求めることができるエネルギー法を応用して静定構造の軸方向変位や曲げによるたわみを求めることができない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
トラス構造,外力仕事とひずみエネルギー,エネルギー法による解法,不静定構造物の解法,柱などの基礎的知識について講義および演習を行う.
授業の進め方・方法:
講義、演習、小テストのサイクルを繰り返す。
注意点:
教科書,問題集,ノート,電卓等を持参のこと

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明,2年生及び3年生の総復習,トラスの種類、安定性、トラスの部材力 静定構造のせん断力図および曲げモーメント図が描ける/トラスの種類、安定性、トラスの部材力の意味を説明できる
2週 トラスの部材力の解法(節点法による解法) トラス構造の特徴が説明できる
3週 トラスの部材力の解法(節点法による解法の演習) 節点法でトラスの部材力が計算できる
4週 トラスの部材力の解法(節点法による解法の演習) 節点法でトラスの部材力が計算できる
5週 トラスの部材力の解法(断面法による解法) 断面法が説明できる
6週 トラスの部材力の解法(断面法による解法の演習) 断面法でトラスの部材力が計算できる
7週 トラスの部材力の解法(断面法による解法の演習) 断面法でトラスの部材力が計算できる
8週 ラーメン構造の断面力の解法 ラーメン構造の断面力の求め方が説明できる
2ndQ
9週 中間試験期間
10週 答案返却およびラーメン構造の断面力の解法(演習) ラーメン構造の断面力の計算ができる
11週 圧縮を受ける柱の座屈 オイラーの座屈公式とその適用範囲が説明ができる
12週 圧縮を受ける柱の座屈(演習) オイラーの座屈公式により座屈荷重が計算できる
13週 短柱の応力と核 短柱の応力と核の求め方の説明ができる
14週 短柱の応力と核(演習) 短柱の応力と核の計算ができる
15週 期末試験
16週 答案返却
後期
3rdQ
1週 外力仕事とひずみエネルギー(軸力による場合) 軸方向力を受ける部材の外力仕事とひずみエネルギーの説明ができる
2週 外力仕事とひずみエネルギー(演習) 外力仕事とひずみエネルギーから軸方向力を受ける部材の変形が計算できる
3週 外力仕事とひずみエネルギー(曲げモーメントによる場合) 曲げ受ける部材の外力仕事とひずみエネルギーの説明ができる
4週 外力仕事とひずみエネルギー(演習) 外力仕事とひずみエネルギーから曲げモーメントを受ける部材の変形が計算できる
5週 仮想仕事の原理による解法(原理の導入説明と応用,骨組み構造への適用の演習) 仮想仕事の原理が説明できる
仮想仕事の原理により、骨組み構造の変形が計算できる
6週 仮想仕事の原理による解法(骨組み構造およびはり構造への適用の演習) 仮想仕事の原理により、骨組みおよびはり構造の変形が計算できる
7週 仮想仕事の原理による解法(はり構造への適用の演習) 仮想仕事の原理により、はり構造の変形が計算できる
8週 中間試験期間
4thQ
9週 答案返却およびカスティリアーノの定理による解法(原理の導入説明と応用) カスティリアーノの定理が説明できる
10週 カスティリアーノの定理よる解法(演習) カスティリアーノの定理により、静定ばりの変形が計算できる
11週 最小仕事の原理による不静定構造物の解法 最小仕事の原理が説明できる
12週 最小仕事の原理による不静定構造物の解法(演習) 最小仕事の原理により簡単な不静定構造の支点反力が計算できる
13週 最小仕事の原理による不静定構造物の解法(演習) 最小仕事の原理により簡単な不静定構造の支点反力が計算できる
14週 弾性方程式 弾性方程式が説明できる
15週 期末試験
16週 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造トラスの種類、安定性、トラスの部材力の意味を説明できる。4前1
節点法や断面法を用いて、トラスの部材力を計算できる。4前2,前3,前4,前5,前6,前7
ラーメンの支点反力、断面力(軸力、せん断力、曲げモーメント)を計算し、その断面力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)を描くことができる。4前9,前10
圧縮力を受ける柱の分類(短柱・長柱)を理解し、各種支持条件に対するEuler座屈荷重を計算できる。4前11,前12,前13,前14
仮想仕事の原理を用いた静定の解法を説明できる。4後5,後6,後7

評価割合

試験演習・小テスト合計
総合評価割合8020100
配点8020100
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