環境工学

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 環境工学
科目番号 0053 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科(生物工学コース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 環境工学:山崎慎一 編著 実教出版(株)発行
担当教員 髙橋 広通

到達目標

1.地球上でどのような環境問題があり、それに対して世界や日本、技術者はどのように対応しているかが理解できる。
2.技術者の本分は、製品・商品、あるいはそれを支える技術を通して「世の中に良きことをなす」ことである。「世の中」には当然環境も含まれているため、環境に対する課題意識を身につけ、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
地球上に存在する環境問題、それに対して技術者がどのように対応しているかの理解理解し、説明することができるある程度理解し、説明することができる理解できない
環境に対する課題意識理解し、説明することができるある程度理解し、説明することができる理解できない

学科の到達目標項目との関係

C-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
地球温暖化、エネルギー問題など、人類の生存を脅かす環境問題が大きくクローズアップされ、持続可能な社会の構築が全世界的に重要課題となっている。このような現状を正しく理解し、今、何がなされていて、何が課題なのかを学習し、今後は、もはや環境への視点を抜きにして科学技術の開発・利用を考えることはできないことを理解して欲しい。
だからといって難しいことはない。若い技術者の挑戦目標は高く、夢は大きい。志の高い技術者を目指すお手伝いができれば幸いである。
授業の進め方・方法:
事前学習 :シラバス、又は事前に指定された教科書の章を受講前に読んで、疑問点や確認したいことがあれば準備しておく。毎授業に小レポートを作成して提出すること。又、グループ討議を行った際にはグループの結論を代表者が提出すること。
事後学習:受講内容を復習して、疑問点や確認したいことがあれば次の授業で質問するための準備をする。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 環境工学総論 太陽系と地球の出現、生命の誕生、人類の歴史について説明でき、現在の地球環境がどのような状態にあるかについて説明できる。
2週 地球環境問題と国際的な取り組み(Ⅰ) 地球温暖化のメカニズム、影響と対処方法について説明できる。
3週 地球環境問題と国際的な取り組み(Ⅱ) オゾン層の破壊、酸性雨、森林破壊のメカニズム、影響と対処方法について説明できる。
4週 地球環境問題と国際的な取り組み(Ⅲ) 海洋汚染、開発途上国の環境問題と日本の支援について説明できる。
5週 エネルギー問題と持続可能な社会(Ⅰ) 持続可能な社会の構築に向けて世界や日本が歩んできた歴史について説明できる。
6週 エネルギー問題と持続可能な社会(Ⅱ) 技術者として持続可能な社会の構築に必要な基本的な考え方として、工学倫理、環境倫理、企業倫理について説明できる。
7週 エネルギー問題と持続可能な社会(Ⅲ) 持続可能な社会の構築に向けた国内外の取り組み事例を説明できる。
8週 公害問題と環境政策 公害問題と環境政策について説明できる。
2ndQ
9週 前期中間試験 試験問題に解答できる。
10週 前期中間試験の解答と解説
水質、土壌、大気環境の汚染と対策(Ⅰ)
試験問題の抵当を理解できる。
水質、土壌環境を守るためにどのような対策がなされているか説明できる。
11週 水質、土壌、大気環境の汚染と対策(Ⅱ) 大気、海洋環境を守るためにどのような対策がなされているか説明できる。
12週 廃棄物の処理とリサイクル(Ⅰ) 廃棄物の発生源と現状、廃棄物の区分、収集・処理・処分、再資源化などについて説明できる。
13週 廃棄物の処理とリサイクル(Ⅱ) 再資源化時にはトレードオフとなる物性が必ずあるが、それを技術の力でどう解決したのかについて説明できる。
14週 生態系と生物多様性の保全
環境アセスメントとミティゲーション
生物多様性や生態系は我々の社会基盤であるという重要性を理解し、その危機的現状とその原因を説明できる。その保全のための施策について説明できる。
環境に影響を与えるような開発事業に対して、事前に環境にどのような影響を及ぼすのかを調査、予測、評価を行い、環境保全の観点からより良い事業計画を作り上げていこうとする制度について説明できる。
15週 前期期末試験 試験問題に解答できる。
16週 前期期末試験の解答と解説
環境工学まとめ
試験問題の正答を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験演習レポート合計
総合評価割合5050100
基礎的能力252550
専門的能力252550