テクニカルライティング

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 テクニカルライティング
科目番号 0009 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 メカトロニクス工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:野口ジュディー、深山晶子(監修)『ESPにもとづく工業技術英語 大学・高専生のための新しい英語トレーニング』(講談社) 参考書:Thomas E. Pearsall. The Elements of Technical Writing (3rd ed.), Allyn & Bacon (関連する箇所をプリントして配布する)
担当教員 森川 寿

到達目標

英語論文の基本的書き方に習熟し、その原則に基づいて、自分の研究テーマの成果を英語論文にまとめることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 英語論文の基本的書き方に習熟する。英語論文の基本的書き方に習熟している。英語論文の基本的書き方に概ね習熟している。英語論文の基本的書き方を理解していない。
評価項目2 自分の研究テーマの成果を英語論文にまとめることができる。英語論文の作成が充分できる。英語論文の作成が概ねできる。英語論文の作成ができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
教科書として『ESPにもとづく工業技術英語 大学・高専生のための新しい英語トレーニング』を用いる。ESP(English for Specific Purposes)とは、様々な場面で、ふさわしい表現や言い回しを研究する分野で、それに基づいて工業技術英語をトレーニングする予定である。同時に、参考書のThe Elements of Technical Writing (3rd edition)から重要な箇所を読んで、理工学系の学生や研究者が論文やレポートなどの文書を作成するために規範となる内容を学んでいく。
授業の進め方・方法:
毎回の授業では、教科書の練習問題を解くとともに、担当者を決めて、英文の配布資料を読み進める。担当者は、自分の割り当てられた範囲について、要点を教員および他の学生に説明すること。各セクションでの演習を通して計3回のレポートを提出する。授業と演習を通して修得したテクニカル・ライティングの技術を活用して、各自の研究テーマに基づいた英語論文を作成する。【評価方法】課題(授業中のプレゼンテーション、授業の要点をまとめたレポート)40% 英語論文(個々の学生の専門分野)60% *それぞれ60%以上の成績で合格とする。
注意点:
事前学習として、(1)授業ごとに各ユニットを予習しておくこと、(2)発表予定の学生は、担当箇所について日本語で要約をまとめて、プレゼンテーションの準備をする。その他の学生も、発表者に質問できるように、あらかじめ内容を整理しておく。最終課題として、授業中で習ったことを踏まえて各自の研究に関する英語論文(A4で約3ページ)を提出する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション Unit 1 Email. Purpose and Situation ・ルール通りに数字関連の表現ができる。・目的と状況に沿った技術文書を書く用意ができる。
2週 Unit 2 New Product Advertisement. Audience Analysis ・広告の特徴に合う語彙や構文が使える。・読者の目的や状況に合わせた技術文書を書く準備ができる。
3週 Unit 3 Catalogue. Choose and Organize Your Content (1) ・カタログを見て注文書を形式通り書くことができる。・技術文書の内容をリサーチし、書くべき材料を選択できる。
4週 Unit 4 Specs/Specifications. Choose and Organize Your Content (2) ・仕様書を読み取ることができる。・技術文書の内容を構成できる。
5週 Unit 5 Operating Instructions. Write Clearly and Precisely (1) ・操作マニュアルを読み取れる。・読者が理解しやすい段落構成ができる。
6週 Unit 6 Job Advertisement. Write Clearly and Precisely (2) ・求人広告を読んで会社に問い合わせることができる。・読者の状況に適した表現を使える。
7週 Unit 7 Business Letter. Write Clearly and Precisely (3) ・形式や段落構成に配慮したビジネスレターを書くことができる。・能動態と受動態を状況に応じて使い分けることができる。
8週 Unit 8 Online Science Magazine. Write Clearly and Precisely (4) ・オンライン科学雑誌が読める。・動作動詞や人称代名詞を多用した簡潔な文章が書ける。
4thQ
9週 Unit 9 Presentation. Write Clearly and Precisely (5) ・プレゼンテーション用スライドが作れる。・並列構造に注意して文章が書ける。
10週 Unit 10 Explanatory Information・HP. Use Good Page Design ・ルールに沿って定義文が書ける。・デザインに配慮して、視覚的に魅力のある文書を作成できる。
11週 Unit 11 Lab Report (1). Think Visually (1) ・基本構成に従って、実験報告書のタイトル・目的・実験のセクションを作成できる。・文書に絵や写真を挿入できる。
12週 Unit 12 Lab Report (2). Think Visually (2) ・基本構成に従って、実験報告書の結果・考察・結論のセクションを作成できる。・文書に表・グラフを挿入できる。
13週 Unit 13 Abstract. Write Ethically (1) ・アブストラクトの形式に従って論文の要点をまとめることができる。・正しく文献を引用できる。
14週 Unit 14 Patent Abstract. Write Ethically (2) ・特許明細書に関連した語法に慣れ、アブストラクトを読める。・読者に誤解を与えないような図やグラフが書ける。
15週 Unit 15 English Technical Writing Test. 授業のまとめ ・3C’s(Clear, Correct, Concise)を心がけた文章が書ける。・工業英検を受験する用意ができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

課題英語論文相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合40600000100
基礎的能力40600000100
専門的能力0000000