テクニカルライティング

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 テクニカルライティング
科目番号 0009 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 メカトロニクス工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:中山裕木子『技術系英文ライティング教本』(日本工業英語協会) 参考書:Thomas E. Pearsall. The Elements of Technical Writing (3rd ed.), Allyn & Bacon (関連する箇所をプリントして配布する)
担当教員 森岡 隆

到達目標

英語論文の基本的書き方に習熟し、その原則に基づいて、自分の研究テーマの成果を英語論文にまとめることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 英語論文の基本的書き方に習熟する。英語論文の基本的書き方に習熟している。(80%以上の達成度)英語論文の基本的書き方に概ね習熟している。(70%程度の達成度)英語論文の基本的書き方を理解していない。(60%未満の達成度)
評価項目2 自分の研究テーマの成果を英語論文にまとめることができる。英語論文の作成が充分できる。(80%以上の達成度)英語論文の作成が概ねできる。(70%程度の達成度)英語論文の作成ができない。(60%未満の達成度)

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
教科書として『技術系英文ライティング教本』を用いる。例題には解答が付けられているので、受講者が正解を既に知っていることを前提として、授業を進めていく。同時に、参考書のThe Elements of Technical Writing (3rd edition)から重要な箇所を読んで、理工学系の学生や研究者が論文やレポートなどの文書を作成するために規範となる内容を学んでいく。
授業の進め方・方法:
毎回の授業では、教科書の説明をした後に練習問題を解説する。授業と演習を通して修得したテクニカル・ライティングの技術を活用して、各自の研究テーマに基づいた英語論文を作成する。なお評価は、授業の参加度(教科書や教師の質問への返答や授業態度)と課題提出が計60%、英語論文(個々の学生の専門分野)40%で計算する。
注意点:
教科書は授業に用いるには大部なものなので十分に予習をしておくこと。また提出物は提出期限を厳守すること。最終課題として、既習事項を踏まえて各自の研究に関する英語論文を提出する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 第1章 ライティングの基本
 1. "3つのC"の概念、2. Correct
・Correct、Clear、Conciseが概説的に理解できる。
・Conciseのテクニックが理解でき応用できる。
2週 3. Clear & Concise、4. センテンス ・Clear、Conciseを理解し応用できる。
・センテンスの決まりと構成が理解できる。
3週 5. パラグラフ、6. 文書 ・パラグラフの決まりと構成が理解できる。
・文書の決まりと作成手順が理解できる。
4週 7. 知っておきたい表記法、 ・パラグラフの構成が理解できる。
・句読点、略語、数の表記法が理解できる。
5週 第2章 ライティングの英文法 I 1. 名詞の取り扱い-数
2. 名詞の取り扱い-冠詞
・名詞の「数」について判断がつき、応用できる。
・名詞の「冠詞」について判断がつき、応用できる。
6週 3.主語と動詞、4. 文型 ・主語と動詞の働き、自動詞と他動詞について理解できる。
・5文型について理解、応用できる。
7週 5. 時制、6. 能動態と受動態 ・時制について理解し応用できる。
・能動態と受動態について理解し応用できる。
8週 第3章 ライティングの英文法 II 1. 助動詞、2. 前置詞  ・助動詞が伝える書き手の考えを理解し応用できる。
・前置詞が持つイメージを理解し、実際に使えるできる。
4thQ
9週 3. to不定詞と動名詞、4. 現在分詞と過去分詞 ・ to不定詞と動名詞の働きを理解し応用できる。
・分詞構文や現在分詞、過去分詞に注意して文章が書ける。
10週 5. 比較、6. 関係代名詞と関係副詞 ・3つの比較表現を理解し応用できる。
・関係詞の限定・非制限用法が理解でき応用できる。
11週 第4章 ライティングの応用 1. 技術論文
・技術論文の概要と特徴が理解でき、実際に応用できる。
12週 2. プロポーザル(提案書) ・プロポーザルの概要と特徴が理解でき、実際に応用できる。
13週 3. マニュアル(説明書) ・マニュアルの概要と特徴が理解でき、実際に応用できる。
14週 4. 仕様書 ・仕様書の概要と特徴が理解でき、実際に応用できる。
15週 5.技術報告書、 6.特許明細書 ・技術報告書、特許明細書の概要と特徴が理解でき、実際に応用できる。
16週 6.特許明細書 ・特許明細書についてさらに理解し、応用できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

課題英語論文授業参加度総合評価ポートフォリオその他合計
総合評価割合303040000100
基礎的能力15154000070
専門的能力1515000030