信号処理理論

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 信号処理理論
科目番号 0043 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 メカトロニクス工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 MATLAB対応ディジタル信号処理 樋口龍雄 他
担当教員 岩﨑 宣生

到達目標

1.高速フーリエ変換、Z変換などを用いた信号処理について説明できる。
2.高速フーリエ変換を用いた信号処理に関する基本的なプログラムが書ける。
3.ツールを用いて基本的な信号(音声信号など)を処理できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1高速フーリエ変換やZ変換などの代表的な信号処理の応用問題が解ける。高速フーリエ変換やZ変換などの代表的な信号処理の基本問題が解ける。高速フーリエ変換やZ変換などの代表的な信号処理の基本問題が解けない。
評価項目2MATLABを用いた信号処理に関する工夫されたプログラムが記述できる。MATLABを用いた信号処理に関する基本的なプログラムが記述できる。MATLABを用いた信号処理に関する基本的なプログラムが記述できない。
評価項目3MATLABを用いて音声信号などの応用的な処理することができる。MATLABを用いて音声信号などの基本的な処理をすることができる。MATLABを用いて音声信号などの基本的な処理をすることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
音声、画像、通信などにおいて重要な基礎となっている信号処理の基礎的部分を学ぶ。主にディジタル信号処理を扱い、高速フーリエ変換、Z変換などの基礎知識を学ぶ。
授業の進め方・方法:
シラバスに対応した講義を行い、代表的な例題の解説を行った後、演習課題を行う。
注意点:
事前学習:シラバスに記載された各項目について学習すること。
事後学習:毎回授業中に出題する演習課題を行うこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ディジタル信号 ディジタル信号およびアナログ信号に関する基本的な情報処理の手法を説明できる。
2週 フーリエ級数展開  フーリエ級数展開の概念を説明できるとともに、基本的なフーリエ級数展開の問題を解くことができる。
3週 複素フーリエ級数展開  複素フーリエ級数の概念を説明できるとともに、基本的な複素フーリエ級数展開の問題を解くことができる。
4週 フーリエ変換 フーリエ変換の概念を説明できるとともに、基本的なフーリエ変換の問題を解くことができる。
5週 離散時間信号 離散時間信号の性質や特徴を説明することができる。
6週 離散時間フーリエ変換 離散時間フーリエ変換の概念を説明できるとともに、基本的な離散時間フーリエ変換の問題を解くことができる。
7週 サンプリング定理 サンプリング定理を理解し、AD変換やDA変換について説明できる。
8週 離散フーリエ変換 離散フーリエ変換の概念を説明できるとともに、基本的な離散フーリエ変換の問題を解くことができる。
2ndQ
9週 高速フーリエ変換(FFT) 高速フーリエ変換の概念を説明できるとともに、基本的な高速フーリエ変換の問題を解くことができる。
10週 線形たたみこみと循環たたみこみ 線形たたみこみと循環たたみこみの概念を説明できるとともに、基本的な線形・循環たたみこみの問題を解くことができる。
11週 FFTによるたたみこみの高速計算 線形・循環たたみこみを理解し、MATLABを用いてFFTによるたたみこみの高速計算を行うことができる。
12週 スペクトル解析 MATLABを用いて、代表的な信号のスペクトル解析を行うことができる。
13週 ディジタルフィルタの基礎 ディジタルフィルタの概念を説明できるとともに、基本的なディジタルフィルタの問題を解くことができる。
14週 Z変換 Z変換の概念を説明できるとともに、基本的なZ変換の問題を解くことができる。
15週 音声処理への応用  音声処理に活用されている基本的な信号処理技術を説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験演習課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力502070
専門的能力201030