遺伝子工学

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 遺伝子工学
科目番号 0021 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 エコシステム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 村上康文;ポストゲノムの分子生物学入門(講談社)ISBN: 406153856X
担当教員 楠部 真崇

到達目標

遺伝子操作に関する原理および基礎テクニックを理解できる。(C-2, C-3)
DNAの解析や組み替え技術などの応用を理解できる。(C-2, C-3)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
遺伝子組み換えの理解遺伝子組換え技術とその影響について、安全性を含めて説明できる。遺伝子組換え技術とその影響について、一般的な内容を説明できる。遺伝子組換え技術について、説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
生物の遺伝コードを保存している遺伝子について、遺伝子の発見から遺伝子操作技術に至る現状を解説し、遺伝子工学の原理および基礎テクニックを学習する。また、医学、農学、工学等における遺伝子工学の現状および実際の応用例から、さらに理解を深めることを目的とする
授業の進め方・方法:
毎回論文等を紹介するとともに、事前調査した内容でディスカッション形式の授業を行う。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(遺伝子、DNA、染色体、核、ゲノムの理解) DNAの構造、機能、転写および翻訳と遺伝子工学の位置関係
2週 遺伝子組換え(制限酵素、ライゲース) 制限地図、DNAライブラリー、クローニング(Blue-White Selection)
3週 電気泳動と塩基配列決定法 ジデオキシ法(現物装置の紹介)、BLAST解析、次世代シーケンス
4週 遺伝子発現の検出方法1 ハイブリダイゼーション、PCRの基礎(ポリメラーゼ連鎖反応)
5週 遺伝子発現の検出方法2 PCRの応用(RT-PCR、リアルタイムPCR等)
6週 遺伝子発現の検出方法3 細胞内分子観察(FRET、in situハイブリダイゼーション等)
7週 遺伝子発現の検出方法4 トランスクリプトーム解析、プロテオーム解析
8週 遺伝子工学とマウスの歴史 ノックアウトマウスとトランスジェニックマウス
2ndQ
9週 微生物の遺伝子操作 プラスミドベクター、ファージ
10週 植物の遺伝子操作 細胞の前処理、遺伝子の導入方法
11週 動物の遺伝子操作 モノクロ抗体、ウイルスを用いた遺伝子導入等
12週 遺伝子発現の制御 転写もしくは翻訳段階での制御、外来遺伝子産物の回収、分泌技術
13週 無細胞発現法 in vitroでの外来遺伝子発現
14週 医療への展開 ゲノム創薬、再生医学への応用と問題点
15週 遺伝子工学と倫理的問題と正しい理解
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験提出物合計
総合評価割合5050100
基礎的能力5050100