現代物理学

科目基礎情報

学校 和歌山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 現代物理学
科目番号 0026 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 エコシステム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 [教科書] 高専の応用物理,小暮陽三(森北出版) [参考書] 総合物理1-力と運動・熱-, 総合物理2-波・電気と磁気・原子-(数研出版)
担当教員 孝森 洋介

到達目標

現代の技術にかかせない現代物理学の柱である「量子力学」と「相対性理論」について学習し理解を深めることが目的である。
到達目標1:原子・分子の世界を量子力学に基づいて理解し説明することができる
到達目標2:光速度不変の原理に基づいた物理を理解し説明することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
量子力学原子・分子の世界を量子力学に基づいて理解し関連する計算問題が解ける原子・分子の世界を量子力学に基づいて説明することができる原子・分子の世界を量子力学に基づいて説明することができない
相対性理論光速度不変の原理に基づいた物理を理解し関連する計算問題が解ける光速度不変の原理とは何かを説明することができる光速度不変の原理とは何かを説明することができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
近代技術にかかせない物理である「現代物理学(量子力学と相対性理論)」の基本的な事柄について学習する。また,現代物理学にもとづいて,原子・分子の世界がどのように理解できるのかを学習する。
授業の進め方・方法:
講義と演習を通して理解を深める。この科目は、学修単位科目のため授業内容に関連する課題を実施する。
注意点:
事前学習:教科書を用いて,次回の授業範囲を予習し専門用語の意味などを理解しておくこと。
事後学習:授業で行った演習問題を再度解きなおす,ノートを見返すなどをし,復習をすること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ニュートン力学の復習 運動方程式がガリレイ変換のもと不変であることを理解できる
2週 波動方程式と電磁波 電磁波が波動方程式にしたがうことを理解できる
3週 ローレンツ変換 ローレンツ変換を理解し実行できる
4週 光速度不変の原理とローレンツ変換 光速度不変の原理を理解し説明できる
5週 相対論的力学 質量がエネルギーとなりえることを理解できる
6週 空洞放射 空洞放射とは何か理解しその特徴を説明できる
7週 光の粒子性 光には粒子性があることを理解し粒子性を表す実験を具体的にあげることができる
8週 ボーワの量子化条件 ボーワの量子化条件を理解し説明できる
2ndQ
9週 物質波と波束 物質(粒子)を波としてとらえるという考え方を理解できる
10週 波束による粒子描像 波束を用いた粒子描像を理解し説明できる
11週 シュレーディンガー方程式 物質波の考察からシュレーディンガー方程式を導出できる
12週 波動関数と確率解釈 波束による粒子描像の欠点を上げ,確率解釈へと移行することができる
13週 井戸型ポテンシャル シュレーディンガー方程式を井戸型ポテンシャルの場合で解くことができる
14週 水素原子(1) 水素原子をシュレーディンガー方程式に基づいて説明することができる
15週 水素原子(2) 水素原子の電子のエネルギー順位を求めることができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

期末試験課題合計
総合評価割合6040100
総合評価割合6040100