文学Ⅱ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 文学Ⅱ
科目番号 0062 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 授業時にプリントを配布する。
担当教員 羽原 卓也

到達目標

1.近現代の文学作品を読むことを通して、文学作品の読み方を理解し、文学研究に関する知識を身につけることができる。
2.近現代の作品について学ぶことを通して、近代日本の文化と歴史、また現代につながる様々な社会問題について理解を深める。
3.特定のテーマについて調べ考えて発表する能力や、自他の価値観を尊重し、伝え合い理解し合う能力の向上を図ることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
近現代の文学作品を読むことを通して、文学作品の読み方を理解し、文学研究に関する知識を身につけることができる。近現代の文学作品を読むことを通して、文学作品の読み方をある程度理解し、文学研究について知ることができる。近現代の文学作品を読むことを通して、文学作品の読み方を理解し、文学研究に関する知識を身につけることができない。
近現代の文学作品、またその歴史について知り、表現技法や語りの内容を理解することがよくできている。近現代の文学作品、またその歴史について知り、表現技法や語りの内容を理解することが概ねできている。近現代の文学作品、またその歴史について知り、表現技法や語りの内容を理解することができていない。
特定のテーマについて調べ考えて発表する能力や、鑑賞・批評したりする能力が十分に身についている。特定のテーマについて調べ考えて発表する能力や、鑑賞・批評したりする能力が概ね身についている。特定のテーマについて調べ考えて発表する能力や、鑑賞・批評したりする能力が身についていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
いわゆる近現代の文学作品を取り上げ、作品の読解を通して文学作品の読み方や研究の方法について学習する。
授業の進め方・方法:
文学作品、テキスト、プリント(すべて配布する)をもとに各自で読解を行ない、それをもとにグループワークを実施する。
グループワーク後に配布プリントを提出してもらう。その出来を評価するため注意すること。
きちんと根拠を示し、論証できているか、その根拠や説明が妥当であるかを評価基準の一部とする。

この授業を受講する学生は、次のような自学自習を60時間以上行うこと。
・授業の中では、グループワークのための時間が十分に取れないので、授業外の時間でそれぞれ調べ学習や資料の作成を十分に行う。
・授業内容の理解を深めるため、配布したプリントを利用して復習を行う。
・課題を与えるので、レポートを作成する。
・定期試験の対策や準備を行う。
注意点:
グループワークを行う班については、第1回の授業で説明する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業のガイダンス1 授業の進め方、テキストの紹介、グループ決め 文学研究と作品の読み方、語り手について理解する。
2週 志賀直哉「小僧の神様」➀ 作品を読み、自身の考えを根拠をもって説明することができる。
3週 志賀直哉「小僧の神様」② テキストを読み、与えられた情報をもとに、作品の理解を深めることができる。
4週 志賀直哉「小僧の神様」③ グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
5週 夢野久作「瓶詰地獄」➀ 作品を読み、自身の考えを根拠をもって説明することができる。
6週 夢野久作「瓶詰地獄」② テキストを読み、与えられた情報をもとに、作品の理解を深めることができる。
7週 夢野久作「瓶詰地獄」③ グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
8週 中間レポート
これまでの内容について理解し、まとめることができる。
2ndQ
9週 太宰治「葉桜と魔笛」➀ 作品を読み、自身の考えを根拠をもって説明することができる。
10週 太宰治「葉桜と魔笛」② テキストを読み、与えられた情報をもとに、作品の理解を深めることができる。
11週 太宰治「葉桜と魔笛」③ グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
12週 川端康成「水月」➀ 作品を読み、自身の考えを根拠をもって説明することができる。
13週 川端康成「水月」② テキストを読み、与えられた情報をもとに、作品の理解を深めることができる。
14週 川端康成「水月」③ グループ内で意見を交換し、作品の理解を深めるとともに、伝える力を高めることができる。
15週 語り手について、作品読解の注意点 文学研究に必要とされる力を身につけることができる。
16週 前期末試験 前期末試験までの内容について理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

前期末試験提出課題中間レポート出席点その他合計
総合評価割合3040020100100
基礎的能力3040020100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000