生産システム工学

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 生産システム工学
科目番号 0093 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント
担当教員 矢壁 正樹,永井 宏一郎,中原 正季,松田 龍太郎

到達目標

ものづくりに携わる技術者として、ものづくりのために必要なさまざまな管理技法を理解・修得する。
 1)生産システム工学と生産性、企業の生産活動の考え方を説明できる。
 2)製品企画と設計管理の重要性について説明できる。
 3)原価管理について理解し、経済的な考え方を説明できる。
 4)IEについて、その考え方と手法を説明できる。
 5)生産のおもな管理システムを理解し、基本的な企業活動のしくみを理解する。
 6)品質管理と品質保証について理解し、企業にとっての品質の重要性を理解する。
 7)設備管理と保全管理について理解する。
 8)技術者として知っておくべきISO、知財管理、製品安全などについて理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生産システム工学と生産性、企業の生産活動の考え方を理解し説明できる。生産システム工学と生産性、企業の生産活動の考え方をある程度理解し説明できる。生産システム工学と生産性、企業の生産活動の考え方を理解、説明できない。
評価項目2製品企画と設計管理の重要性について理解し説明できる。製品企画と設計管理の重要性についてある程度理解し説明できる。製品企画と設計管理の重要性について理解、説明できない。
評価項目3原価管理について理解し、経済的な考え方を理解し説明できる。原価管理について理解し、経済的な考え方をある程度理解し説明できる。原価管理について理解し、経済的な考え方を理解、説明できない。
評価項目4IE(Industrial Engineering)について、その考え方と手法を理解し説明できる。IEについて、その考え方と手法をある程度理解し説明できる。IEについて、その考え方と手法を理解、説明できない。
評価項目5生産のおもな管理システムを理解し、基本的な企業活動のしくみを理解し説明できる。生産のおもな管理システムを理解し、基本的な企業活動のしくみをある程度理解し説明できる。生産のおもな管理システムを理解し、基本的な企業活動のしくみを理解、説明できない。
評価項目6品質管理と品質保証について理解し、企業にとっての品質の重要性を理解し説明できる。品質管理と品質保証について理解し、企業にとっての品質の重要性をある程度理解し説明できる。品質管理と品質保証について理解し、企業にとっての品質の重要性を理解、説明できない。
評価項目7設備管理と保全管理について理解し説明できる。設備管理と保全管理についてある程度理解し説明できる。設備管理と保全管理について理解、説明できない。
評価項目8技術者として知っておくべきISO、知財管理、製品安全などについて理解し説明できる。技術者として知っておくべきISO、知財管理、製品安全などについてある程度理解し説明できる。技術者として知っておくべきISO、知財管理、製品安全などについて理解、説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE d1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この講義は本校の教育目標のうち「基礎力」、「応用力」を養う科目である。近代産業の技術にかかわる者が生産活動に従事するには、単に開発設計者・生産技術者にかかわる専門の技術知識だけではなく、生産活動の知識も身につけて、広い視野と識見をもつことが必要な条件とされている。そのため本講座は生産活動に携る者が知っておくべき基礎的事項を中心として広範に構成した。その中で単なる知識だけではなく、問題解決のための一助となる管理・工学的手法を学習する。
授業の進め方・方法:
座学を中心に進めるが、理解度を早めるため、できる限り実用的な事例を紹介する。授業内容を実務面からも理解できるように、必要に応じ、プリントの配布をおこなう。 また,次のような自学自習を60時間以上行うこと.
 ・授業内容を理解するため,予め配布したプリントや教科書で予習する.
 ・授業内容の理解を深めるため,復習を行う.
 ・課題を与えるので,レポートを作成する.
 ・定期試験の準備を行う.
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス(品質管理・品質保証とは) 品質管理・品質保証を理解し説明できる。
2週 資材管理と在庫管理(1)(在庫管理方式) 資材管理と在庫管理(在庫管理方式)を理解し説明できる。
3週 資材管理と在庫管理(2)(購買管理) 資材管理と在庫管理(購買管理)を理解し説明できる。
4週 品質管理と品質保証(1) 品質管理と品質保証をある程度理解し説明できる。
5週 品質管理と品質保証(2) 品質管理と品質保証をある程度理解し説明できる。
6週 品質管理と品質保証(3) 品質管理と品質保証をある程度理解し説明できる。
7週 品質管理と品質保証(4) 品質管理と品質保証を理解し説明できる。
8週 後期中間試験 後期第7週までに学習した内容を理解する。
4thQ
9週 ガイダンス(流通とコンプライアンスとは) 流通とコンプライアンスを理解し説明できる。
10週 運搬・物流管理,生産の合理化(1) 運搬・物流管理,生産の合理化をある程度理解し説明できる。
11週 運搬・物流管理,生産の合理化(2) 運搬・物流管理,生産の合理化を理解し説明できる。
12週 設備管理と保全管理(1)(設備管理、信頼性・保全性設計) 設備管理と保全管理(設備管理、信頼性・保全性設計)を理解し説明できる。
13週 設備管理と保全管理(2)(設備保全活動) 設備管理と保全管理(設備保全活動) を理解し説明できる。
14週 マネジメントの国際規格(品質、環境) マネジメントの国際規格(品質、環境) を理解し説明できる。
15週 企業の社会的責任と製品安全管理(CSR、PL)及び知的財産管理 企業の社会的責任と製品安全管理(CSR、PL)及び知的財産管理を理解し説明できる。
16週 後期期末試験 後期期末までに学習した内容を理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。3
溶接法を分類できる。3
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。3
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。3
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。3

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000