電気計測II

科目基礎情報

学校	米子工業高等専門学校	開講年度	平成31年度 (2019年度)
授業科目	電気計測II
科目番号	0018	科目区分	専門 / 必修
授業形態	講義	単位の種別と単位数	履修単位: 1
開設学科	電気情報工学科	対象学年	3
開設期	前期	週時間数	2
教科書/教材	三好正二「電気・電子計測」東京電機大学出版局
担当教員	築谷 隆雄,宮田 仁志

到達目標

(1)ディジタル計器，波形測定器などの原理と電気量の測定法について理解できる。
(2)電圧、電流、抵抗、電力、周波数、インピ－ダンス、磁気などの電気量の測定法について理解できる。
(3) 各種の抵抗・インダクタンス・静電容量の測定方法を理解できる。
(4) 各種の波形・磁気の測定方法を理解できる。
(5) 電子計測、および工業計測の概要について理解できる。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
ディジタル計器，波形測定器などの原理と電気量の測定法について理解できる。	ディジタル計器，波形測定器などの原理と電気量の測定法について理解できる。	ディジタル計器，波形測定器などの原理と電気量の測定法についてある程度理解できる。	ディジタル計器，波形測定器などの原理と電気量の測定法について理解できない。
電圧、電流、抵抗、電力、周波数、インピ－ダンス、磁気などの電気量の測定法について理解できる。	電圧、電流、抵抗、電力、周波数、インピ－ダンス、磁気などの電気量の測定法について理解できる。	電圧、電流、抵抗、電力、周波数、インピ－ダンス、磁気などの電気量の測定法についてある程度理解できる。	電圧、電流、抵抗、電力、周波数、インピ－ダンス、磁気などの電気量の測定法について理解できない。
各種の抵抗・インダクタンス・静電容量の測定方法を理解できる。	各種の抵抗・インダクタンス・静電容量の測定方法を理解できる。	各種の抵抗・インダクタンス・静電容量の測定方法をある程度理解できる。	各種の抵抗・インダクタンス・静電容量の測定方法を理解できない。
各種の波形・磁気の測定方法を理解できる。	各種の波形・磁気の測定方法を理解できる。	各種の波形・磁気の測定方法をある程度理解できる。	各種の波形・磁気の測定方法を理解できない。
電子計測、および工業計測の概要について理解できる。	電子計測、および工業計測の概要について理解できる。	電子計測、および工業計測の概要についてある程度理解できる。	電子計測、および工業計測の概要について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A （技術者としての基礎力）

教育方法等

概要:

　今日のハイテク技術は、電気・電子工学を利用した計測技術に負う所が大きい。本授業では、電気・電子計測の基本的な考え方に重点を置き、電圧、電流、抵抗、電力、周波数、磁気などの電気量を測定法について学習する。また、ディジタル計器、波形測定器などの原理と、これらの計器による電気量の測定法についても解説する。

授業の進め方・方法:

　電気専門の基礎科目であるため、専門の基礎を繰り返し講義しながら電気計測に関する基礎的事項をわかりやすく講義する。
質問について：授業終了後等の空き時間に対応する。

注意点:

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	授業ガイダンス 逐次比較型A/D変換器	授業内容について理解している。 逐次比較型A/D変換器を理解している。
		2週	二重積分型A/D変換器 ディジタルマルチメ－タの仕様等	二重積分型A/D変換器を理解している。 ディジタルマルチメ－タの仕様等を理解している。
		3週	オシロスコ－プ	オシロスコ－プについて理解している。
		4週	静電収束と偏向	静電収束と偏向について理解している。
		5週	直流電位差計 交流電位差計	直流電位差計について理解している。 交流電位差計について理解している。
		6週	直流電圧・電流の測定	直流電圧・電流の測定について理解している。
		7週	交流電圧の測定 交流電流の測定	交流電圧の測定について理解している。 交流電流の測定について理解している。
		8週	中間試験までの復習（中間試験）	中間試験までの学習内容を理解している。
	2ndQ
		9週	各種抵抗の測定 直流電力、単相交流電力の測定	各種抵抗の測定について理解している。 直流電力、単相交流電力の測定について理解している。
		10週	三相電力の測定 無効電力の測定	三相電力の測定について理解している。 無効電力の測定について理解している。
		11週	三相無効電力の測定 力率の測定	三相無効電力の測定について理解している。 力率の測定について理解している。
		12週	周波数の測定	周波数の測定について理解している。
		13週	相順検出器、検電器 交流ブリッジ	相順検出器、検電器について理解している。 交流ブリッジについて理解している。
		14週	インピ－ダンスの測定 磁気の測定、衝撃検流計、磁束計	インピ－ダンスの測定について理解している。 磁気の測定、衝撃検流計、磁束計について理解している。
		15週	磁性材料の磁化曲線の測定 磁性材料のヒステリシス・ル－プの測定	磁性材料の磁化曲線の測定について理解している。 磁性材料のヒステリシス・ル－プの測定について理解している。
		16週	期末試験までの復習（期末試験）	期末試験までの学習内容を理解している。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類		分野	学習内容	学習内容の到達目標	到達レベル	授業週
専門的能力	分野別の専門工学	電気・電子系分野	計測	計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。	2	前2,前7,前8
				精度と誤差を理解し、有効数字・誤差の伝搬を考慮した計測値の処理が行える。	2	前5,前7,前8
				SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。	2
				計測標準とトレーサビリティの関係について説明できる。	2
				指示計器について、その動作原理を理解し、電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。	2
				倍率器・分流器を用いた電圧・電流の測定範囲の拡大手法について説明できる。	2	前6,前8
				A/D変換を用いたディジタル計器の原理について説明できる。	2	前1,前2,前8
				電圧降下法による抵抗測定の原理を説明できる。	2	前5,前7,前8,前9,前14,前16
				ブリッジ回路を用いたインピーダンスの測定原理を説明できる。	2	前7,前8,前12,前16
				有効電力、無効電力、力率の測定原理とその方法を説明できる。	2	前9,前10,前11,前16
				電力量の測定原理を説明できる。	2
				オシロスコープの動作原理を説明できる。	2	前3,前4,前15,前16

評価割合

	試験	発表	相互評価	態度	ポートフォリオ	その他	合計
総合評価割合	50	0	0	0	0	50	100
基礎的能力	20	0	0	0	0	0	20
専門的能力	30	0	0	0	0	30	60
分野横断的能力	0	0	0	0	0	20	20