情報ネットワーク工学

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 情報ネットワーク工学
科目番号 0083 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 竹下 隆史 他,マスタリングTCP/IP 入門編,オーム社,/ 情報セキュリティ読本IT:時代の危機管理入門, 実教出版 / 自作テキスト
担当教員 松本 正己

到達目標

1.ネットワーク構築に必要なディジタル通信技術について説明できる。
2.通信プロトコルとその階層化の概念や仕組みを説明できる.
3.LANで用いられるTCP/IPの各階層の役割と、Ethernetなどの具体的な実装技術を説明できる.
4.InternetとWEBに代表されるサービスについて説明できる.
5.ウイルスなどコンピュータに対する脅威について理解し、その対策について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ネットワーク構築に必要なディジタル通信技術について理解できる.ネットワーク構築に必要なディジタル通信技術について説明できる.ネットワーク構築に必要なディジタル通信技術について理解できない.
評価項目2通信プロトコルとその階層化の概念や仕組みを理解できる.通信プロトコルとその階層化の概念や仕組みを説明できる.通信プロトコルとその階層化の概念や仕組みを理解できない.
評価項目3LANで用いられる TCP/IP の各階層の役割と、Ethernetなどの具体的な実装技術を理解できる.LANで用いられる TCP/IP の各階層の役割と、Ethernetなどの具体的な実装技術を説明できる.LANで用いられる TCP/IP の各階層の役割と、Ethernetなどの具体的な実装技術を理解できない.
評価項目4InternetとWEBに代表されるサービスについて理解できる.InternetとWEBに代表されるサービスについて説明できる.InternetとWEBに代表されるサービスについて理解できない.
評価項目5ウイルスなどコンピュータに対する脅威について理解し、その対策について理解できる.ウイルスなどコンピュータに対する脅威について理解し、その対策について説明できる.ウイルスなどコンピュータに対する脅威と、その対策について理解できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE d1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
これまでに習得した情報・通信システムの知識を生かし、コンピュータ・ネットワークにおいて用いられているハードウェアとソフトウェアの基本的事項を学ぶ.特にインターネットにおいて用いられるTCP/IPを中心に必要な基礎知識を習得し,ネットワーク・システム全体を体系的に理解する.
授業の進め方・方法:
ットワークシステムの全体像を把握し、各論へ進む.いろいろなメディアから情報を得て、技術用語に慣れ親しむことが必要である.授業では、実働するシステムに対してプログラムをもってアクセスすることによって、その実態を推察して行く.また、講義はPowerPoint を用いて行う。
また,次のような自学自習を60時間以上行うこと.
 ・授業内容を理解するため,予め配布したプリントや教科書で予習する.
 ・授業内容の理解を深めるため,復習を行う.
 ・課題を与えるので,レポートを作成する.
 ・定期試験の準備を行う.
質問等は講義終了時に受け付ける。詳しい説明等が必要な場合にはそのときに申し込むこと。
注意点:
ネットワークシステムの全体像を把握し、各論へ進む.いろいろなメディアから情報を得て、技術用語に慣れ親しむことが必要である.授業では、実働するシステムに対してプログラムをもってアクセスすることによって、その実態を推察して行く.また、講義はPowerPoint を用いて行う。
本科目は学修単位であるので,次のような自学自習を60時間以上行うこと。
・あらかじめ配布のプリントを用いて予習復習を行い,授業内容の理解を深める。
・単元項目に関して演習問題を与えるので,各自演習に取り組む。
・調査項目に関して課題レポートに取り組む。
・定期試験の準備を行う。
質問等は講義終了時に受け付ける。詳しい説明等が必要な場合にはそのときに申し込むこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,ネットワーク概論とデータ通信とネットワーク:OSI参照モデル 現在の通信ネットワークに至る歴史的背景と,LANやWANの構成、および通信ネットワークシステムの階層構造について知る.
2週 伝送媒体とディジタル通信 通信ネットワークを構成する伝送媒体の特質と,ディジタル通信(パケット交換)を理解する.
3週 符号化と伝送技術, 通信方式と物理層 物理層における電気信号の符号化方式について理解する.
4週 データリンク層 MACアドレスを基本とする通信技術について理解する.
5週 Ethernet IEEE803を基本とする通信ネットワークおよび通信パケットについて理解する.
6週 LANとTCP/IP IPアドレス(IPv4)を基礎とした通信について理解する.
7週 IPv4ネットワークの構築(補足:IPv6) IPアドレス(IPv4)を用いた通信について理解する.
8週 中間試験
4thQ
9週 ネットワーク層(IPとルーティング) IPアドレスとルーティングについて知識を習得する.
10週 トランスポート層(TCPとUDP) トランスポート層の役割を理解している.
11週 アプリケーション層,ネットワークコマンド演習 HTTPなどのアプリケーションの仕組を理解し,ARP, DNSの動作をネットワークコマンドを用いて確認する.
12週 インターネットとWebシステム・1(JavaScript 演習) Webシステムの基礎を理解する.HTML/CSSの基本構成を理解する.
13週 インターネットとWebシステム・2(JavaScript 演習) クライアントプログラムを作成し,Webシステムを理解する.
14週 ネットワークとセキュリティ ネットワークセキュリティについて理解する
15週 定期試験
16週 定期試験解答およびまとめ 期末試験問題の解説と解答、講義の復習を行う

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題演習・レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力0000000
専門的能力70300000100
分野横断的能力0000000