エネルギー変換工学

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 エネルギー変換工学
科目番号 0090 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 箕田充志ほか;「よくわかる発変電工学」電気書院 / 道上勉;「発電・変電」電気学会、 江間敏ほか;「電力工学」コロナ社
担当教員 松原 孝史,権田 英功

到達目標

1)電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解する。
2)各種発電方式の理論と概要および得失を理解する。
3)変電、調相および交直変換の理論と概要を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解できている。電力の需要とエネルギー別発電の現状をある程度理解できている。電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解できていない。
評価項目2各種発電方式の理論と概要および得失を理解できている。各種発電方式の理論と概要および得失をある程度理解できている。各種発電方式の理論と概要および得失を理解できていまい。
評価項目3変電、調相および交直変換の理論と概要を理解できている。変電、調相および交直変換の理論と概要をある程度理解できている。変電、調相および交直変換の理論と概要を理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-1 説明 閉じる
JABEE d1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 本講義では,電力系統における発電および変電をベースにエネルギー変換全般について学ぶ。まず,世界および我国のエネルギー事情,水力発電,火力発電,原子力発電および新発電方式の仕組みを詳説し,後半では電力の変成,変圧器の運用,短絡電流計算および電力調相について詳説する。また,熱エネルギー変換における環境問題についても概説する。 
授業の進め方・方法:
 プロジェクターと板書による講義中心の授業となるが、ノートをしっかり取って、自分で調べたことを注釈として書き込むことが理解を助ける。また、本科目は学修単位であるので以下のように自学自習を60時間以上行うこと。
1)毎時間配布する演習問題あるいは章末問題を解答してレポートする。(約30時間)
2)各種発電方式における特徴および現状と問題点をレポートする。(約20時間)
3)各種変電方式にける特徴と問題点をレポートする。(約10時間)
注意点:
 

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンスおよびエネルギーの概念 電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解する。
2週 水力発電所の発電方式と発電計算 電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解する。
各種発電方式の理論と概要および得失を理解する。
3週 水車と電気設備,揚水発電所 電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解する。
各種発電方式の理論と概要および得失を理解する。
4週 火力(汽力)発電所の仕組みと熱力学 電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解する。
各種発電方式の理論と概要および得失を理解する。
5週 汽力発電設備と熱効率計算 電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解する。
各種発電方式の理論と概要および得失を理解する。
6週 コンバインドサイクル発電,ガスタービン発電,内燃力発電 電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解する。
各種発電方式の理論と概要および得失を理解する。
7週 火力発電所の環境対策 電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解する。
各種発電方式の理論と概要および得失を理解する。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 原子力発電の仕組みと核反応 電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解する。
各種発電方式の理論と概要および得失を理解する。
10週 原子力発電の炉形式と特徴 電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解する。
各種発電方式の理論と概要および得失を理解する。
11週 原子燃料の再処理と原子燃料サイクル 電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解する。
各種発電方式の理論と概要および得失を理解する。
12週 再生可能エネルギーによる発電 電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解する。
各種発電方式の理論と概要および得失を理解する。
13週 燃料電池発電 電力の需要とエネルギー別発電の現状を理解する。
各種発電方式の理論と概要および得失を理解する。
14週 電力輸送システムの構成と送電システム
変電所と配電システム
変電、調相および交直変換の理論と概要を理解する。
変電、調相および交直変換の理論と概要を理解する。
15週 前期期末試験
16週 復習

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。3
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。3
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。3
直流機の原理と構造を説明できる。3
誘導機の原理と構造を説明できる。3
同期機の原理と構造を説明できる。3
変圧器の原理、構造、特性を説明でき、その等価回路を説明できる。3
半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できる。3
電力システムの構成およびその構成要素について説明できる。3
交流および直流送配電方式について、それぞれの特徴を説明できる。3
電力品質の定義およびその維持に必要な手段について知っている。3
電力システムの経済的運用について説明できる。3
水力発電の原理について理解し、水力発電の主要設備を説明できる。3
火力発電の原理について理解し、火力発電の主要設備を説明できる。3
原子力発電の原理について理解し、原子力発電の主要設備を説明できる。3
その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。3
電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000