電気・電子回路演習

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 電気・電子回路演習
科目番号 0022 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 吉野;「電磁気学の基礎と演習」;コロナ社,西巻、森、荒井; 「電気回路の基礎」;森北出版,押山、相川、辻井、久保田; 「電子回路」; コロナ社
担当教員 山本 英樹

到達目標

1. 静電界、コンデンサ、磁界、電流と磁界、電磁誘導について理解し、基礎的な問題が解ける。
2. トランジスタの動作、増幅回路について理解し、基礎的な問題が解けること。
3. 直流回路網、正弦波交流、ベクトル記号法、電気回路の諸定理について理解し、基礎的な問題が解ける。
4. 各種センサの原理とセンサ周辺回路の働きを理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1静電界、コンデンサ、磁界、電流と磁界、電磁誘導について理解できる。静電界、コンデンサ、磁界、電流と磁界、電磁誘導についてほぼ理解できる。静電界、コンデンサ、磁界、電流と磁界、電磁誘導について理解できない。
評価項目2トランジスタの動作、増幅回路について理解できる。トランジスタの動作、増幅回路についてほぼ理解できる。トランジスタの動作、増幅回路について理解できない。
評価項目3直流回路網、正弦波交流、ベクトル記号法、電気回路の諸定理について理解できる。直流回路網、正弦波交流、ベクトル記号法、電気回路の諸定理についてほぼ理解できる。直流回路網、正弦波交流、ベクトル記号法、電気回路の諸定理について理解できない。
評価項目4センサと周辺回路の働きを理解できるセンサと周辺回路の働きをほぼ理解できるセンサと周辺回路の働きを理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電磁気学・電気回路・電子回路・センサ工学の問題の演習を通して、電磁・電気回路・電子回路の理解を深めることを目的としている。
授業の進め方・方法:
事前に問題を渡し、授業時間では学生に解答を発表させる。(原理などについては詳細な説明は出来ないので、自己学習が中心となる。)
電磁気学に関する演習(6回)
電子回路に関する演習(6回)
電気回路に関する演習(6回)
センサを用いた電磁気学,電気,電子回路の総合演習(5回)
注意点:
授業時間終了後に教室で質問を受け付ける。また、放課後は山本研究室(電子制御工学科棟3F)で質問を受け付ける。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
電荷とクーロンの法則(演習問題No.1-1)の配布
電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。
2週 電荷とクーロンの法則(演習問題No.1-1)の演習 電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。
3週 ガウスの定理(No.1-2)の演習 ガウスの法則を説明でき、電界の計算に用いることができる。
4週 電位(No.1-3)の演習 電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。
5週 電流の作る磁界(No.1-4)の演習 電流が作る磁界をビオ・サバールの法則を用いて計算できる。
6週 電磁力(No.1-5)の演習 磁界中の電流に作用する力を説明できる。
7週 磁束と電磁誘導(No.1-6)の演習 電磁誘導を説明でき、誘導起電力を計算できる。
8週 前期中間試験 静電界、コンデンサ、磁界、電流と磁界、電磁誘導について理解できる
2ndQ
9週 前期中間試験解答
ダイオード(演習問題No.2-1)の配布
ダイオードの特徴を説明できる。
10週 ダイオード(演習問題No.2-1)の演習 ダイオードの特徴を説明できる。
11週 トランジスタI(No.2-2)の演習 トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。
12週 固定バイアス回路(No.2-3)の演習 トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。
13週 電流帰還バイアス回路(No.2-4)の演習 トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。
14週 オペアンプ非反転増幅回路(No.2-5)の演習 演算増幅器の特性を説明できる。
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。
15週 オペアンプ反転増幅回路(No.2-6)の演習 演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。
16週 前期期末試験 トランジスタの動作、増幅回路について理解できる
後期
3rdQ
1週 前期期末試験解答
交流回路による抵抗の電流と電力(No.3-1)の配布
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。
2週 交流回路による抵抗の電流と電力(No.3-1)の演習 R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。
3週 インダクタンスの電流と電力(No.3-2)の演習 R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。
4週 静電容量の電流と電力(No.3-3)の演習 R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。
5週 素子の直列接続の電流と電力(No.3-4)の演習 合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。
6週 インピーダンスの直列接続(No.3-5)の演習 合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。
7週 回路解析の諸定理(No.3-6)の演習 合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。
8週 後期中間試験 直流回路網、正弦波交流、ベクトル記号法、電気回路の諸定理について理解できる
4thQ
9週 後期中間試験解答
温度センサ(No.4-1)の配布
センサと周辺回路の働きを理解できる
10週 温度センサ(No.4-1)の演習 センサと周辺回路の働きを理解できる
11週 圧力センサ(No.4-2)の演習 センサと周辺回路の働きを理解できる
12週 距離センサ(超音波センサ)(No.4-3)の演習 センサと周辺回路の働きを理解できる
13週 磁気センサ(ホールセンサ)(No.4-4)の演習 センサと周辺回路の働きを理解できる
14週 光センサ(No.4-5)の演習 センサと周辺回路の働きを理解できる
15週 予備 センサと周辺回路の働きを理解できる
16週 学年末試験 センサと周辺回路の働きを理解できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。3後1,後2,後3,後4
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3後1,後2,後3,後4
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。3後1,後2,後3,後4
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。3後1,後2,後3,後4
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。3後1,後2,後3,後4
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。3後1,後2,後3,後4
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。3後1,後2,後3,後4
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。3後1,後2,後3,後4
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。3後1,後2,後3,後4
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。3後1,後2,後3,後4
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。3後1,後2,後3,後4
フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。3後1,後2,後3,後4
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。3後3,後4,後5,後6
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。3後5,後6
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。3後5,後6
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。3後1,後2,後3,後4
網目電流法を用いて回路の計算ができる。3後6,後7
節点電位法を用いて回路の計算ができる。3後6,後7
電磁気電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。3前1,前2
電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。3前3
ガウスの法則を説明でき、電界の計算に用いることができる。3前3
導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。3前4
誘電体と分極及び電束密度を説明できる。3前4
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。3前4
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。3前4
静電エネルギーを説明できる。3前4
磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。2前5
電流が作る磁界をビオ・サバールの法則を用いて計算できる。2前5
電流が作る磁界をアンペールの法則を用いて計算できる。2前5
磁界中の電流に作用する力を説明できる。2前6
ローレンツ力を説明できる。2前6
磁気エネルギーを説明できる。2前6
電磁誘導を説明でき、誘導起電力を計算できる。2前7
自己誘導と相互誘導を説明できる。2前7
自己インダクタンス及び相互インダクタンスを求めることができる。2前7
電子回路ダイオードの特徴を説明できる。2前9,前10
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。2前11,前12,前13
演算増幅器の特性を説明できる。2前14
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。2前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力0000000
専門的能力60000040100
分野横断的能力0000000