応用物理Ⅰ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 応用物理Ⅰ
科目番号 0031 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 小暮陽三 監修  「高専の応用物理 第2版」 森北出版
担当教員 竹内 彰継

到達目標

1.質点・剛体の運動方程式をたてて解くことができる。
2.運動量保存の法則、力学的エネルギー保存の法則を使うことができる。
3.簡単な条件なら電界、磁界が計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1運動方程式をたてて解くことができる。運動方程式をたてることができる。運動方程式をたてることができない。
評価項目2運動量保存の法則、力学的エネルギー保存の法則を使うことができる。運動量保存の法則、力学的エネルギー保存の法則をだいたい使うことができる。運動量保存の法則、力学的エネルギー保存の法則を使うことができない。
評価項目3簡単な条件なら電界・磁界が計算できる。簡単な条件なら電界・磁界がだいたい計算できる。簡単な条件でも電界・磁界の計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この講義は本校の教育目標のうち「基礎力」を養う科目である。具体的には、物理学の基本であり工学への応用上最も重要な、力学と電磁気学を学習する。なお、振動・波動現象は両者に共通なので最後にまとめて学習する。また、運動方程式は微分方程式であることを強調するなど、数学的な取り扱いをより厳密にし、数学の応用的側面を理解させる。
授業の進め方・方法:
学生にとっては1,2年で学習した「一般物理」に引き続き2度目の物理となるが、数学的に相当高度になっているので数学(特に微分・積分)をしっかり身につけておくこと。また、授業中に毎回演習を行い、その点を評価に加えるのでしっかり授業に参加すること。なお、毎週木曜日の16時30分から17時30分をオフィスアワーとするので、竹内研究室まで質問に来ること。
注意点:
学生に緊張感を持たせるために毎時間演習を行い、その点を評価に加えるので、しっかり授業に参加すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業のガイダンス
質点の位置と軌跡
軌跡の方程式を求めることができ、そのグラフを描くとができる。
2週 質点の速度、加速度 質点の位置を時間で微分して速度、加速度を求めることができる。
3週 運動の法則 運動の法則を理解する。作用・反作用の法則を使うことができる。
4週 重力
空気抵抗がある場合の自由落下
重力が作用する場合の運動方程式が解ける。
5週 万有引力
慣性力
万有引力、慣性力を理解している。
6週 仕事と運動エネルギー 仕事と運動エネルギーの関係を理解している。
7週 位置エネルギーと保存力
力学的エネルギー保存の法則
力学的エネルギー保存の法則を使うことができる。
8週 前期中間試験 質点の運動方程式が解け、力学的エネルギー保存の法則が使える。
2ndQ
9週 力学的エネルギー保存の法則の応用 力学的エネルギー保存の法則を使うことができる。
10週 質点系の重心の運動方程式
運動量保存の法則
運動量保存の法則を使うことができる。
11週 運動量保存の法則の応用 運動量保存の法則を使うことができる。
12週 力のモーメント
質点の回転の運動方程式
力のモーメントの計算ができる。
角運動量保存の法則を使うことができる。
13週 剛体の慣性モーメント 剛体の慣性モーメントが計算できる。
14週 慣性モーメントを計算するための便利な定理、固定軸周りの剛体の回転運動 固定軸まわりの剛体の回転運動が解ける。
15週 剛体の自由な運動 剛体の自由な運動が解ける。
16週 前期末試験 運動量保存の法則が使え、剛体の慣性モーメントが計算でき、その回転運動が解ける。
後期
3rdQ
1週 クーロンの法則 クーロンの法則で電界の計算ができる。
2週 ガウスの法則を用いた電界計算 ガウスの法則を用いた電界計算ができる。
3週 電位の計算 電位の計算ができる。
4週 導体とコンデンサ コンデンサの電気容量が計算できる。
5週 誘電体と電界のエネルギー コンデンサのエネルギーが計算できる。
6週 磁気についてのクーロンの法則 磁力の計算ができる
7週 電流 オームの法則が利用できる。
8週 後期中間試験 電界・電位、コンデンサの電気容量、磁力、電流、電気抵抗が計算できる。
4thQ
9週 ビオ・サバールの法則 ビオ・サバールの法則を使って磁界計算ができる。
10週 アンペールの法則 アンペールの法則を使って磁界計算ができる。
11週 電磁力、フレミングの左手の法則 電磁力の計算ができる。
12週 ファラデーの電磁誘導の法則 誘導起電力の計算ができる。
13週 電気振動 電気振動を理解している。
14週 マックスウェルの方程式と電磁波 電磁波の発生が説明できる。
15週 単振動 単振動の計算ができる。
16週 学年末試験 電流磁界、電磁力が計算でき、単振動の計算もできる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。1
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。1
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。1
代表的なイオンを化学式で表すことができる。1
イオン式とイオンの名称を説明できる。1
金属の性質を説明できる。1
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。1
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。1
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。1
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。1
ガラス器具の取り扱いができる。1
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。1
試薬の調製ができる。1
代表的な気体発生の実験ができる。1
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000