応用数学Ⅰ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 応用数学Ⅰ
科目番号 0040 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 高遠 節夫ほか「新訂応用数学I」大日本図書、坂 光一ほか「例題中心確率・統計入門」学術図書出版
担当教員 奥雲 正樹,小浪 吉史

到達目標

正則関数、複素積分について理解できる.
確率変数、確率分布について理解できる.
母数の推定・検定について理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 正則関数、複素積分について理解できる. 確率変数、確率分布について理解できる. 母数の推定・検定について理解できる.できる概ねできるできない
評価項目2 確率変数、確率分布について理解できる.できる概ねできるできない
評価項目3 母数の推定・検定について理解できる.できる概ねできるできない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-1 説明 閉じる
JABEE c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
教育目標の「基礎力」「応用力」を養う.複素数の概念と計算,複素関数の定義拡張から写像,そして微積分の計算について学習する.確率と統計について、とくに確率分布や各種の推定・検定法を学習する.
授業の進め方・方法:
教科書を中心に講義をし、教科書、問題集の問を割り当て、板書による添削を行う.必要に応じて講義時間中や家庭学習に演習問題を課す.確率問題にはプリントを等で補充する.
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、複素数と極形式 複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる.
2週 絶対値と偏角 複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる.
3週 複素関数 初等複素関数の性質を理解できる.
4週 正則関数 正則関数の性質を理解できる.
5週 コーシー・リーマンの関係式 コーシーリーマンの関係式を理解し、正則性を判定できる.
6週 正則関数による写像 正則写像を理解できる.
7週 複素積分 簡単な経路積分を理解し、計算できる.
8週 前期中間試験 これまでの内容の理解と計算ができる .
2ndQ
9週 コーシーの積分定理 コーシーの積分定理を理解し、積分計算ができる.
10週 コーシーの積分表示 コーシーの積分表示を理解し、積分計算ができる.
11週 数列と級数 複素級数の収束条件を理解し、和の計算ができる.
12週 関数の展開 正則関数のテイラー展開を理解し、計算できる.
13週 孤立特異点と留数 孤立特異点を中心としたローラン展開を計算できる.
14週 留数定理 留数の計算ができる.
15週 複素積分への応用 留数積分の計算ができる.
16週 前期末試験 これまでの内容の理解と計算ができる .
後期
3rdQ
1週 場合と事象 事象確立を理解できる.
2週 確率 簡単な確率の計算ができる.
3週 確率分布 確率分布を理解し、作成ができる。
4週 確率変数の和・積 確率変数の加法定理について、確率計算ができる。
5週 連続型確率変数 連続型確率変数について、確率、平均・分散・標準偏差の計算ができる。
6週 正規分布 正規分布を用いた確率計算ができる。
7週 演習 これまでの内容の演習問題を理解し,解くことができる.
8週 後期中間試験 これまでの内容の理解と計算ができる .
4thQ
9週 統計的推定 統計・検定の意味を理解できる。
10週 正規母集団の母平均・母分散の検定 正規母集団の母平均・母分散の場合について、検定を行える。
11週 出現率の検定 出現率の検定を行える。
12週 2つの正規母集団の等平均の検定 2つの正規母集団の等平均の場合について、検定を行える。
13週 2つの正規母集団の等分散の検定 2つの正規母集団の等分散の場合について、検定を行える。
14週 相関係数の検定・区間推定 相関係数の検定・区間推定が行える。
15週 演習(検定法) これまでの内容の演習問題を理解し,解くことができる.
16週 学年末試験 これまでの内容の理解と計算ができる .

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。3前1
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。3前5
独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。3後2,後4
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。3後2,後5
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。3後5
2次元のデータを整理して散布図を作成し、相関係数・回帰直線を求めることができる。3後14
簡単な1変数関数の局所的な1次近似式を求めることができる。3前12
1変数関数のテイラー展開を理解し、基本的な関数のマクローリン展開を求めることができる。3前12
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。3前3

評価割合

試験態度その他合計
総合評価割合90100000100
基礎的能力0000000
専門的能力90100000100
分野横断的能力0000000