ディジタル回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 ディジタル回路Ⅱ
科目番号 0047 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 堀 桂太郎:「ディジタル電子回路の基礎」、東京電機大学
担当教員 内田 雅人

到達目標

(1) 多入力・多出力の複雑な組合せ回路を設計・解析できる。
(2) 順序回路の解析・設計ができる。
(3) 順序回路・組み合わせ回路を実際のICの仕様に沿って設計し、回路を実装できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1多入力・多出力の複雑な組合せ回路を解析できる。多入力・多出力の複雑な組合せ回路を解析できる。多入力・多出力の複雑な組合せ回路を設計・解析できない。
評価項目2順序回路の解析・設計ができる。順序回路の解析ができる。順序回路の解析・設計ができない。
評価項目3順序回路・組み合わせ回路を実際のICの仕様に沿って設計し、回路を実装できる。順序回路・組み合わせ回路を実際のICの仕様に沿って設計できる。順序回路・組み合わせ回路を実際のICの仕様に沿って設計し、回路を実装できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータ・計測制御機器・通信システムなどのハードウェアの基本構成要素である論理回路の仕組みと働きとを理解するため、ディジタル回路設計に必要な基礎知識を習得する。
本科目は2年生においても修得し、様々な応用システムを構成するのに必要なディジタル回路設計技法の習得へと展開する。
本科目の内容は4年生の計算機工学Iなどの上級年次科目の基礎科目となっているため、単位の修得だけにとらわれることなく授業内容の理解を深めてもらいたい。
授業の進め方・方法:
(1) 座学を中心に、必要に応じて演習課題を実施
(2) 演習課題は解答を記入し決められた期日までに提出
(3) 試験は、前期中間、前期末、後期中間、学年末の4回実施
(4) 講義の内容に関して質問等がある場合は、教員へ適宜質問してください
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
論理回路の設計(復習)
簡単な論理回路の設計ができる。
2週 論理回路の設計(復習) 簡単な論理回路の設計ができる。
3週 コンパレータ
エンコーダ/デコーダ
コンパレータとエンコーダ/デコーダを理解し、回路を設計できる。
4週 マルチプレクサ/デマルチプレクサ マルチプレクサ・デマルチプレクサを理解し、回路を設計できる。
5週 加算回路(半加算器、全加算器) 加算回路(半加算器、全加算器)を理解し、回路を設計できる。
6週 減算回路(半減算器、全減算器)
加減算回路
減算回路(半減算器、全減算器)、加減算回路を理解しを理解し、回路を設計できる。
7週 演習 組み合わせ回路、演算回路について理解を深める。
8週 前期中間試験 加算回路・減算回路を含む組み合わせ回路を設計できるか評価する。
2ndQ
9週 RS-FF RS-FFの構成と動作を理解し、説明できる。
10週 JK-FF JK-FFの構成と動作を理解し、説明できる。
11週 T-FF/D-FF
FFの機能変換
D-FF/T-FFの構成と動作、FFの機能変換について理解し、説明できる。
12週 FFの設計と製作実習 FFの設計を行い、回路に実装できる。
13週 FFの設計と製作実習 FFの設計を行い、回路に実装できる。
14週 演習 FFについて理解を深める。
15週 前期期末試験 FFを使った回路の動作解析、設計ができる。
16週 前期のまとめ 組み合わせ回路やFFについて自らの課題を認識し修正ができる。
後期
3rdQ
1週 各種ディジタル回路の設計と製作実習 これまでに学んだ回路の設計を行い、回路に実装できる。
2週 各種ディジタル回路の設計と製作実習 これまでに学んだ回路の設計を行い、回路に実装できる。
3週 各種ディジタル回路の設計と製作実習 これまでに学んだ回路の設計を行い、回路に実装できる。
4週 各種ディジタル回路の設計と製作実習 これまでに学んだ回路の設計を行い、回路に実装できる。
5週 順序回路の表現 順序回路を理解し,説明できる。
6週 順序回路の表現 順序回路を理解し,説明できる。
7週 演習 順序回路について理解を深める。
8週 後期中間試験 FFを使った回路の動作解析、設計ができるか評価する。
4thQ
9週 非同期式カウンタ 非同期式カウンタの構成と動作を理解し、説明できる。
10週 同期式カウンタ 同期式カウンタの構成と動作を理解し、説明できる。
11週 カウンタの設計と製作実習 カウンタの設計と実装ができる。
12週 カウンタの設計と製作実習 カウンタの設計と実装ができる。
13週 カウンタの設計と製作実習 カウンタの設計と実装ができる。
14週 演習 カウンタについて理解を深める。
15週 学年末試験 1年間学んだ内容を評価する。
16週 後期のまとめ 順序回路やカウンタについて自らの課題を認識し修正ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。2前2,前9,前10,前11,前12,前13
基数が異なる数の間で相互に変換できる。2前3,前9,前10,前11,前12,前13
整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。2前3,前9,前10,前11,前12,前13
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。2前3,前9,前10,前11,前12,前13
基本的な論理演算を行うことができる。3前1
基本的な論理演算を組合わせて、論理関数を論理式として表現できる。3前1
論理式の簡単化の概念を説明できる。3前1
簡単化の手法を用いて、与えられた論理関数を簡単化することができる。3前1
論理ゲートを用いて論理式を組合せ論理回路として表現することができる。3前1,前4,前5,前6,前7
与えられた組合せ論理回路の機能を説明することができる。3前1,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前14,前15
組合せ論理回路を設計することができる。3前1,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前14,前15
フリップフロップなどの順序回路の基本素子について、その動作と特性を説明することができる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10
レジスタやカウンタなどの基本的な順序回路の動作について説明できる。2後4,後11,後12,後13
与えられた順序回路の機能を説明することができる。2後5,後6,後7,後11,後12,後13,後14,後15
順序回路を設計することができる。3後14,後15
情報数学・情報理論集合に関する基本的な概念を理解し、集合演算を実行できる。2前1
ブール代数に関する基本的な概念を説明できる。2前1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力70000030100
分野横断的能力0000000