文学Ⅰ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 文学Ⅰ
科目番号 0049 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 毎時間の授業時に配布する。
担当教員 藤本 晃嗣

到達目標

・小説を深く読むためのアプローチ方法を理解した上で、自ら主題を設定し小説内容に沿って考察することができる。
・近代以降の日本文学の流れを理解する。
・適切な日本語表現で自らの考えを他者に伝えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
小説を深く読むためのアプローチ方法を理解した上で、先行論など多様な意見を踏まえ、主題を設定し自らの意見、考えを論理的に組み立て、適切な表現で論述することができる。小説を深く読むためのアプローチ方法を理解した上で、主題を設定し自らの意見、考えを適切な表現で論述することができる。小説を読む上で自ら主題を設定できず、自らの意見、考えを論述できない。
近代以降の日本文学の流れを、その背景となる社会事象、思想状況と関連させて理解する。近代以降の日本文学の流れを理解する。近代以降の日本文学の流れを理解できない。
正しい日本語表現と適切な形式でレポートを書き、他者に自らの考えを正確に伝えることができる。正しい日本語表現と適切な形式でレポートを書くことができる。正しい日本語表現と適切な形式でレポートを書くことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる
JABEE a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この講義は、明治期以降の日本の代表的な文学作品の読解を通して、言語表現の読解力、思考力を向上させ、社会とかかわる上でのコミュニケーション力を養う科目である。日本近代文学の流れを社会的背景や思想状況と関連させて学ぶとともに、文学史における主要な小説を取り上げ様々な方法で読解していく。
授業の進め方・方法:
文学作品を読み、様々な読解方法を学ぶとともに、各自の意見、考えを述べる。グループ活動などを通して、意見交換を行うこともある。最終的には各自が自由に作品を取り上げ、自ら主題を設定した上で読解を行い、レポートとして提出する。
加えて以下の自学自習を60時間以上行うこととする。
 ・授業時間に配布した小説作品を予め読んでくる。
 ・小説の書誌や作者などについて、調査を行う。
 ・毎回のプリントで復習をする。
 ・関連する小説作品や評論などを読む。
 
注意点:
図書館を利用して関連する本を読み、積極的に疑問を投げかけてほしい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
小説の読み方①
授業の目標と概要を把握する。小説の言葉の特徴を理解する。
2週 小説の読み方② 小説の言葉を作者の考えに基づいて読む方法を理解する。
3週 小説の読み方③ 小説の言葉をその時代の中で読む方法を理解する。
4週 明治期の文学 概説 明治期における主な文学者の活動、代表作を把握する。
5週 明治期の文学 作品読解① 明治期における作品を読み、その内容を把握する。
6週 明治期の文学 作品読解② 明治期における作品をとりあげ、読みを深めるためのアプローチ方法を理解する。
7週 明治期の文学 作品読解③ 明治期における作品をとりあげ、読みを深めるためのアプローチ方法を実践する。
8週 レポートの作成 授業で学んだ作品について、主題を設定した上で、自らの読みを表現する。
2ndQ
9週 大正・昭和期の文学 概説 大正・昭和期における主な文学者の活動、代表作を把握する。
10週 レポートの相互評価 作成したレポートを、相互に批評する。
11週 大正期の文学 作品読解① 大正期における作品を読み、その内容を把握する。
12週 大正期の文学 作品読解② 大正期における作品をとりあげ、読みを深めるためのアプローチ方法を理解する。
13週 昭和期の文学 作品解説① 昭和期における作品を読み、その内容を把握する。
14週 昭和期の文学 作品解説② 昭和期における作品をとりあげ、読みを深めるためのアプローチ方法を実践する。
15週 前期授業内容の試験 前期授業の内容に関する試験を行い、知識や理解の定着を図る。
16週 レポートの提出 自ら作品を一つ選び、主題を設定した上で、自らの読みを表現する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験レポート小テスト態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合405001000100
基礎的能力405001000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000