電子回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電子回路Ⅱ
科目番号 0058 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 アナログ電子回路 大類重範著 日本理工出版会
担当教員 森田 一弘

到達目標

1.演算増幅器の特性や演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。
2.発振回路の特性、動作原理を説明できる。
3.変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1演算増幅器の特性や演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。ある程度、演算増幅器の特性や演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。演算増幅器の特性や演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できない。
評価項目2発振回路の特性、動作原理を説明できる。ある程度、発振回路の特性、動作原理を説明できる。発振回路の特性、動作原理を説明できない。
評価項目3変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。ある程度、変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。変調・復調回路の特性、動作原理を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE d1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電子回路は、微弱な信号の抽出・増幅・伝達に使われる半導体素子を組み込んだ回路のことであり、電子工学分野の基礎科目の一つである。本科目では、半導体素子を応用した演算増幅器、発振回路、変調・復調回路の特性や動作について理解・習得する。
なお本科目の到達目標を達成することで、本校教育目標に掲げる「技術者としての基礎力」と「持てる知識を使う応用力」を習得できる。この科目は,企業で超精密半導体製造・検査装置の開発を担当していた教員が,その経験を活かし,電子回路の理論およびその産業応用について講義形式で授業を行うものである.
授業の進め方・方法:
主にプロジェクタを使った座学形式の授業を進める。
投影内容をまとめた資料の配布、板書による説明、理解度を深めるための質問・演習を行い、レポート課題を課す。
注意点:
3年生の電子回路が基礎であり、習得していることが前提となる。
不明点があれば授業内もしくはその後、休憩時間や放課後に質問すること。
本科目は学修単位であるため、次のような自学自習を60時間以上行うこと。
・3年生までに学習した電子回路やその基礎となる電気理論・法則(オームの法則、キルヒホッフの法則、交流理論)、数学(三角関数、微積分)の復習をする
・授業内容の理解を深めるために予習を行う
・定期的に与えられた課題に対して、レポートを作成し提出する
・小テストや定期試験の準備を行う

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、演算増幅器の特性 演算増幅器の特性を説明できる。
2週 差動増幅回路と定電流回路 差動増幅回路と定電流回路を理解する。
3週 演算増幅器による基本回路1 基本的な回路の動作を説明できる。
4週 演算増幅器による基本回路2 基本的な回路の入出力信号波形を描くことができる。
5週 演算増幅器による応用回路1 応用回路の動作を説明できる。
6週 演算増幅器による応用回路2 応用回路の入出力信号波形を描くことができる。
7週 演習問題 演算増幅器の特性を説明できる。
演算増幅器の基本・応用回路の動作を説明できる。
8週 前期中間試験 演算増幅器の特性を説明できる。
演算増幅器の基本・応用回路の動作を説明できる。
2ndQ
9週 試験返却・解答、発振回路1 発振回路の特性を説明できる。
10週 発振回路2 RC発振回路の動作原理を説明できる。
11週 発振回路3 LC発振回路の動作原理を説明できる。
12週 変調・復調理論 変調・復調回路の特性を説明できる。
13週 変調回路 変調回路の動作原理を説明できる。
14週 復調回路 復調回路の動作原理を説明できる。
15週 前期期末試験 発振回路の特性、動作原理を説明できる。
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。
16週 前期のまとめ 前期末試験問題について自らの課題を認識し修正
できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路演算増幅器の特性を説明できる。3前1,前2,前7,前8
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。3前3,前4,前7,前8
発振回路の特性、動作原理を説明できる。3前9,前10,前11,前15,前16
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。3前12,前13,前14,前15,前16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力70000030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000