到達目標
工学への「基礎力」を養うために,計算機システムのハードウェアに関して次の内容を理解すること.
(1) 計算機システムの概要(機能,構成,動作原理,マイクロプロセッサのアーキテクチャ)について説明することができる.
(2) 数体系(基数の選定と変換,補数,演算法)について説明することができる.
(3) 計算機におけるデータの内部表現(数値、コード,文字、音声、画・図形、動画)について説明することができる.
(4) 論理数学と論理回路(組合せ回路,順序回路)について説明することができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 計算機システムの概要(機能,構成,動作原理,マイクロプロセッサのアーキテクチャ)について説明することができる. | 計算機システムの概要(機能,構成,動作原理,マイクロプロセッサのアーキテクチャ)についてある程度説明することができる. | 計算機システムの概要(機能,構成,動作原理,マイクロプロセッサのアーキテクチャ)について説明することができない. |
評価項目2 | 数体系(基数の選定と変換,補数,演算法)について説明することができる. | 数体系(基数の選定と変換,補数,演算法)についてある程度説明することができる. | 数体系(基数の選定と変換,補数,演算法)について説明することができない. |
評価項目3 | 計算機におけるデータの内部表現(数値、コード,文字、音声、画・図形、動画)について説明することができる. | 計算機におけるデータの内部表現(数値、コード,文字、音声、画・図形、動画)についてある程度説明することができる. | 計算機におけるデータの内部表現(数値、コード,文字、音声、画・図形、動画)について説明することができない. |
評価項目4 | 論理数学と論理回路(組合せ回路,順序回路)について説明することができる. | 論理数学と論理回路(組合せ回路,順序回路)についてある程度説明することができる. | 論理数学と論理回路(組合せ回路,順序回路)について説明することができない. |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 B-1
説明
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JABEE d1
説明
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教育方法等
概要:
本科目は,本校教育目標の「基礎力」を養う科目である.具体的には,計算機システムのハードウェアに関する基礎知識を習得するもので,計算機システムの機能と構成,動作原理,マイクロプロセッサのアーキテクチャ,数体系と補数・演算法,各種情報(文字,コード,音声,画像・図形,動画)の内部表現,論理数学と論理回路,組合せ回路と順序回路の設計に関する知識の習得をねらいとする.また,情報処理技術者試験の受験のために必要となる知識の習得も目指す.この科目は,企業でマイコンソフトウェア開発環境および基本ソフトウェア(OS,UNIX)の開発を担当していた教員が,その経験を活かし,計算機システムのハードウェア,ソフトウェア,プログラミング,信号処理等について講義形式で授業を行うものである.
授業の進め方・方法:
座学を中心に,必要に応じて演習および課題(レポート)を実施する.授業では,1~3年生の「情報処理Ⅰ・Ⅱ」,「計算機概論」,「ディジタル回路Ⅰ・Ⅱ」での関連する内容の復習を行うとともに,情報処理技術者試験対策の講義も行う.試験は,中間,期末の2回実施する.とにかく,積極的に授業に参加することが肝要である.なお,授業日の放課後17時までをオフィスアワーとするので,質問などがある場合には河野研究室まで来ること.
注意点:
次のような自学自習を60時間以上行うこと.
・授業内容を理解するため,教科書およびあらかじめ配布したプリントで予習する.
・授業内容の理解を深めるため復習を行う.
・毎週ないしは隔週で課題を与えるので,レポートを作成し提出する.
・定期試験の準備を行う.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス,計算機システムの概要(1) 機能と構成 |
計算機システムの概要(機能,構成,動作原理,マイクロプロセッサのアーキテクチャ)について説明 することができる.
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2週 |
計算機システムの概要(2) 動作原理,マイクロプロセッサのアーキテクチャ |
計算機システムの概要(機能,構成,動作原理,マイクロプロセッサのアーキテクチャ)について説明 することができる.
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3週 |
数体系(1) 基数の選定,基数の変換 |
数体系(基数の選定と変換,補数,演算法)について説明することができる.
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4週 |
数体系(2) 補数(負の数の表し方),演算法 |
数体系(基数の選定と変換,補数,演算法)について説明することができる.
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5週 |
データの内部表現(1) 数値(固定小数点方式,浮動小数点方式) |
計算機におけるデータの内部表現(数値、コード,文字、音声、画・図形、動画)にいて説明することができる.
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6週 |
データの内部表現(2) 10進数コード,誤り検出・訂正コード |
計算機におけるデータの内部表現(数値、コード,文字、音声、画・図形、動画)にいて説明することができる.
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7週 |
データの内部表現(3) 演習 |
計算機におけるデータの内部表現(数値、コード,文字、音声、画・図形、動画)にいて説明することができる.
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8週 |
中間までの復習(中間試験) |
中間までに習った内容を理解する.
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4thQ |
9週 |
データの内部表現(4) 文字コード |
計算機におけるデータの内部表現(数値、コード,文字、音声、画・図形、動画)にいて説明することができる.
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10週 |
データの内部表現(5) 音声(A/D変換,標本化、量子化,符号化),画像,動画 |
計算機におけるデータの内部表現(数値、コード,文字、音声、画・図形、動画)にいて説明することができる.
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11週 |
論理数学と論理回路(1) ブール代数,論理関数の標準形 |
論理数学と論理回路(組合せ回路,順序回路)について説明することができる.
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12週 |
論理数学と論理回路(2) 論理関数の簡略化と組合せ回路の設計 |
論理数学と論理回路(組合せ回路,順序回路)について説明することができる.
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13週 |
論理数学と論理回路(3) 順序回路の状態遷移表・状態遷移図と同期式順序回路の設計 |
論理数学と論理回路(組合せ回路,順序回路)について説明することができる.
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14週 |
論理数学と論理回路(4) 演習 |
論理数学と論理回路(組合せ回路,順序回路)について説明することができる.
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15週 |
定期試験 |
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16週 |
定期試験解答およびまとめ |
期末試験について,自らの問題点を把握し修正できる.
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 75 | 0 | 0 | 5 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 75 | 0 | 0 | 5 | 0 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |