概要:
生化学とは、生命現象を化学的に解析する学問分野である。本講義では、生物の基本構成物質であるタンパク質・糖質・核酸・脂質の構造と機能の基礎的な理解を目的とする。また、本講義は後に履修する生化学I、IIを理解するための基礎知識となる。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に座学を行う。
注意点:
総合評価は定期試験(80%)とレポート(20%)の100% として算出する。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 生物化学 | タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。 | 1 | 前12,前13,前14,前15,前16 |
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。 | 1 | 前12,後9 |
単糖と多糖の生物機能を説明できる。 | 1 | 後1,後2 |
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。 | 1 | 後1,後2 |
グリコシド結合を説明できる。 | 1 | 後1,後2 |
多糖の例を説明できる。 | 1 | 後1,後2,後5 |
脂質の機能を複数あげることができる。 | 1 | 後6,後7 |
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。 | 1 | 後6,後7 |
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。 | 1 | 後6,後7 |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 1 | 前6,前8,前9,前10,前11 |
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。 | 1 | 前7,前8,前9,前10,前11 |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 1 | 前12,前13,前14,前15,前16 |
タンパク質の高次構造について説明できる。 | 1 | 前12,前13,前14,前15,前16 |
ヌクレオチドの構造を説明できる。 | 1 | 後10,後11 |
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。 | 1 | 後13,後14 |
DNAの半保存的複製を説明できる。 | 1 | 後15 |
RNAの種類と働きを列記できる。 | 1 | 後10,後11 |