概要:
生化学とは、生命現象を化学的に解析する学問分野である。本講義では、生体内で起こる物質の合成と分解の過程である代謝について学習する。代謝の中でも特に重要な解糖系とクエン酸サイクル、脂質代謝、電子伝達系について詳細に解説する。また、これら以外の代謝過程についても概説する。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に座学を行う。
また、次のような自学自習を60時間以上行うこと。
・授業内容の理解を深めるため、復習を行う。
・定期試験の準備を行う。
注意点:
総合評価は定期試験(80%)とレポート(20%)の100% として算出する。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | 原核生物と真核生物の違いについて説明できる。 | 3 | 前1 |
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。 | 3 | 前1 |
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。 | 3 | 前1 |
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。 | 3 | 前1,前3 |
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3 |
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3 |
細胞周期について説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3 |
分化について説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3 |
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3 |
生物化学 | タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。 | 4 | |
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。 | 4 | |
単糖と多糖の生物機能を説明できる。 | 4 | |
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。 | 4 | |
グリコシド結合を説明できる。 | 4 | |
多糖の例を説明できる。 | 4 | 前14 |
脂質の機能を複数あげることができる。 | 4 | |
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。 | 4 | |
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。 | 4 | |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 4 | 前2 |
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。 | 4 | 前2 |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 4 | 前2 |
タンパク質の高次構造について説明できる。 | 4 | 前2 |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。 | 4 | 前2 |
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。 | 4 | 前2 |
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。 | 4 | 前2 |
解糖系の概要を説明できる。 | 4 | 前4 |
クエン酸回路の概要を説明できる。 | 4 | 前5 |
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。 | 4 | 前5 |
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。 | 4 | 前4 |
各種の光合成色素の働きを説明できる。 | 4 | 前10,前11 |
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。 | 4 | 前10 |
炭酸固定の過程を説明できる。 | 4 | 前11 |