生化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 生化学Ⅱ
科目番号 0065 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 生化学 ー基礎と工学ー 左右田健次 編著 化学同人
担当教員 遠藤 路子

到達目標

遺伝子DNAの基本的な性質、働きについて下記の事項を理解することを到達目標とする。
(1)核酸の化学的性質・構造について説明できる。
(2)DNAの複製についてについて説明できる。
(3)タンパク質合成-転写・翻訳-について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1核酸の化学的性質・構造について説明できる核酸の化学的性質・構造について理解できている核酸の化学的性質・構造について理解できていない
評価項目2DNAの複製についてについて説明できるDNAの複製についてについて理解できているDNAの複製についてについて理解できていない
評価項目3タンパク質合成-転写・翻訳-について説明できるタンパク質合成-転写・翻訳-について理解できているタンパク質合成-転写・翻訳-について理解できていない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE d1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生化学とは、生命現象を化学的に解析する学問分野である。本講義では、研究機関でDNAの遺伝子組換操作などを担当していた教員がその経験を活かし、遺伝子の本体であるDNAの物質としての性質と構造、DNAの情報に基づき行われるタンパク質合成について講義形式で授業を行う。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に座学を行うが、内容が複雑な項目は適宜プリントやビデオを用い理解を深める。既に学習した生物学、微生物学の基礎知識も必要となるため、充分な復習を要する。なお、金曜の16:30~17:30をオフィスアワーとするので、質問のある学生は遠藤研究室に来室のこと。
また、本科目は学修単位であるため、以下のような自学自習を60時間以上行うこと。
・定期試験の準備をする。
・授業内容の理解を深めるため,復習を行う
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス(授業の進め方・概要) 1年時に学習したDNAとRNAについて思い出す
2週 核酸の構造1 DNAの構造特性について理解する
3週 核酸の構造2 RNAの構造特性について理解し、DNAとの比較を説明できる
4週 核酸の性質1 DNAの化学的・物理的性質について理解する
5週 核酸の性質2 RNAの化学的・物理的性質について理解し、DNAとの比較を説明できる
6週 DNAの複製1 DNAの半保存的複製を説明することができる。
7週 DNAの複製2 大腸菌の複製について、工程、必要酵素について理解する
8週 後期中間試験 2週~7週までの内容について試験を行う
4thQ
9週 RNAの種類と働き タンパク質合成において、必要なRNAの種類、働きを理解する
10週 転写1 大腸菌の転写に関わる酵素の働きを理解する
11週 転写2 大腸菌の転写機構の違いを理解する
12週 翻訳1 tRNAの合成、活性化方法、コドンの翻訳方法について理解する
13週 翻訳2 大腸菌の翻訳機構を理解する
14週 タンパク質の構造と機能1 タンパク質の加工について翻訳後修飾について理解する
15週 学年末試験 9週~14週の内容について試験を行う
16週 復習 試験結果を見直し復習を行う

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物化学ヌクレオチドの構造を説明できる。1後4
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。1後6
DNAの半保存的複製を説明できる。1後6
RNAの種類と働きを列記できる。1後5,後9
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。1後12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90001000100
基礎的能力0000000
専門的能力90001000100
分野横断的能力0000000