情報工学

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 情報工学
科目番号 0103 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 森畑 明昌「考え方から学ぶプログラミング講義 Pythonではじめる」東京大学出版会
担当教員 田中 晋

到達目標

(1) コンピュータの基本構成を説明できる。
(2) 基本的な情報の表現や計算手順について説明できる。
(3) 情報通信のあらましについて説明できる。
(4) 情報技術の発展などが社会におよぼす影響を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンピュータの基本構成を説明できる。 コンピュータの基本構成をある程度説明できる。 コンピュータの基本構成を説明できない。
評価項目2基本的な情報の表現や計算手順について説明できる。基本的な情報の表現や計算手順についてある程度説明できる。基本的な情報の表現や計算手順について説明できない。
評価項目3情報通信のあらましについて説明できる。情報通信のあらましについてある程度説明できる。情報通信のあらましについて説明できない。
評価項目4情報技術の発展などが社会におよぼす影響を説明できる。情報技術の発展などが社会におよぼす影響をある程度説明できる。情報技術の発展などが社会におよぼす影響を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代の科学技術者にとって、コンピュータは必須のツールである。化学・バイオコースの学生は、ワープロあるいは表計算などの基本ソフトウェアを単純に使うだけになりがちであるが、将来的に技術者同士のコミュニケーションの中で仕事をする ためには、コンピュータの構造・動作や情報処理のしくみについて理解しておくことも必要である。本講義では、情報処理や情報通信のしくみ、コンピュータの原理などについて基礎的な事項を学び、Pythonを用いたプログラミンにも挑戦する。
授業の進め方・方法:
本科目は学修単位であるので、次のような自学自習を60時間以上行うこと。
・WebClassによる課題に取り組み、提出する。
・授業内容を理解するため、教科書などで復習を行う。
・定期試験の準備を行う。
注意点:
授業での到達目標が達成され、情報に関する基礎的な概念が習得できたか否かを評価する。成績は定期試験と課題により評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、化学分野における情報工学、コンピュータとは何か 化学分野において情報工学がどのようにかかわっているかを説明できる。コンピュータの原理を理解している。
2週 プログラミングの世界・情報の表現 プログラミング言語とは何か、またそれらの特徴を説明できる。情報の表現としてアナログとデジタルの違いが説明出来たり、2進数の取り扱いができる。
3週 プログラミングの構成要素(Python基礎1) Pythonを使って変数の値を書き換えたり、演算などを行い、その結果を表示できる。
4週 プログラミングの構成要素(Python基礎2) Pythonのプログラム作成において関数を定義したりライブラリを利用したりできる。
5週 プログラミングの構成要素(Python基礎3) Pythonのプログラム作成において条件分岐、リスト、繰り返しを用いることができる。
6週 論理演算と論理回路*(*印は教科書未掲載の内容) 論理演算について理解するとともに、論理回路による演算を説明できる。
7週 株価の分析(計算結果の可視化、さらにはPythonを化学の実験結果処理へ利用する方法)・中間試験の説明 Pythonを使って計算結果を可視化することができる。
8週 中間試験までの復習
(中間試験)
前期中間試験までの学習内容を理解している。
4thQ
9週 暗号の解読(頻度分析の計算量) 情報処理における計算量を求めることが出来る。
10週 情報伝達システムと情報セキュリティ* 情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを理解している。情報セキュリティの必要性やインターネットなどの利用における脅威を認識している。
11週 婚活パーティでのカップリング(受入保留アルゴリズム) 受入保留アルゴリズムを説明できる。
12週 基本的なアルゴリズムとその利用* 与えられた問題を解くために適切なアルゴリズムを選択することができる。
13週 指の数ゲーム(AIプログラム) 人工知能や機械学習のあらましを理解できる。
14週 AIの活用事例*・期末試験の説明 どのような場面でAIが活用できるかを説明できる。
15週 期末試験までの復習
(期末試験)
期末試験までの学習内容を理解している。
16週 前期末までの復習 前期末までに習った内容について,自らの課題を認識し修正できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。2
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。2
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。2
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。2
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。2後16
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。2
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。2
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。2
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000