鉄筋コンクリート構造

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 鉄筋コンクリート構造
科目番号 0015 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 鉄筋コンクリート構造の基本と部材の設計
担当教員 山田 祐司

到達目標

1.鉄筋コンクリート構造の柱、梁の曲げモーメントに対する配筋を算定できる。
2.鉄筋コンクリート構造の剪断力に対する配筋を算定できる。
3.鉄筋コンクリート構造の床、耐震壁、基礎の配筋を算定できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1曲げモーメントを受ける柱、梁の両者に対して配筋を算定できる。曲げモーメントを受ける柱、梁のどちらか一方に対して配筋を算定できる。曲げモーメントを受ける柱、梁のどちらに対しても配筋を算定できない。
評価項目2剪断力を受ける柱、梁の両者に対して配筋を算定できる。剪断力を受ける柱、梁のどちらか一方に対して配筋を算定できる。剪断力を受ける柱、梁のどちらに対しても配筋を算定できない。
評価項目3床、耐震壁、基礎の3者ともの配筋を算定できる。床、耐震壁、基礎のいずれかの配筋を算定できる。床、耐震壁、基礎のいずれの配筋も算定できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-3 説明 閉じる
JABEE d08 説明 閉じる

教育方法等

概要:
まず鉄筋とコンクリートの力学的な性質及び,材料学の分野の基礎知識について復習します.そして,両者の複合材料からなる鉄筋コンクリート構造の基本的な性質を理解したうえで,力学に基く梁・柱・耐震壁・基礎の設計法を学習します。
授業の進め方・方法:
座学と演習を交互に行ないます.4年生までの構造力学の基礎知識があるものとして授業を進めるので,不安な場合は復習をしておいてください。電卓は毎回用意すること。
注意点:
質問は,始業前(8:00ー8:50)、昼休み(12:00-12:50)および会議の無い日の放課後(18:30まで)山田研究室で受け付けます

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、1章 鉄筋コンクリート構造の概説 鉄筋コンクリート構造の概要が理解できる。
2週 第2章 部材の受ける力と抵抗 鉄筋コンクリート構造の柱、梁に作用する部材力が理解できる。
3週 第3章 設計法と荷重・外力 鉄筋コンクリート構造物に作用する外力が理解できる。
4週 第4章 許容応力度設計法に基づく部材の設計 4.1.3許容応力度 許容応力度の概念が理解できる。
5週 梁の曲げモーメントに対する設計 曲げモーメントを受ける梁の主筋の算定ができる。
6週 同上 演習 曲げモーメントを受ける梁の主筋の算定ができる。
7週 T形断面梁の主筋の算定 曲げモーメントを受ける梁の主筋の算定ができる。
8週 同上 演習
曲げモーメントを受ける梁の主筋の算定ができる。
2ndQ
9週 前期中間試験 前期中間までの内容が理解できる。
10週 剪断力を受ける梁の補強筋の算定 剪断力を受ける梁の補強筋の算定ができる
11週 同上 演習 剪断力を受ける梁の補強筋の算定ができる
12週 曲げモーメントを受ける柱主筋の算定 曲げモーメントを受ける柱主筋の算定ができる
13週 同上 演習 曲げモーメントを受ける柱主筋の算定ができる
14週 剪断力を受ける柱の補強筋の算定 剪断力を受ける柱の補強筋の算定ができる
15週 同上 演習 剪断力を受ける柱の補強筋の算定ができる
16週 前期末試験 前期末までの内容が理解できる
後期
3rdQ
1週 床スラブの配筋 床スラブの配筋が算定できる
2週 同上 演習 床スラブの配筋が算定できる
3週 柱、梁の主筋の付着 付着の検定ができる
4週 同上 演習 付着の検定ができる
5週 継ぎ手、定着の検討 定着の検定ができる
6週 同上 演習 定着の検定ができる
7週 柱、梁に関する総合演習 柱、梁の主筋、補強筋の算定ができる
8週 後期中間試験 後期中間までの内容が理解できる
4thQ
9週 柱梁接合部の検討 柱梁接合部の検定ができる
10週 同上 演習 柱梁接合部の検定ができる
11週 耐震壁の配筋 耐震壁の配筋が算定できる
12週 同上演習 耐震壁の配筋が算定できる
13週 同上 演習 開口部がある場合 有開口耐震壁の配筋が算定できる
14週 基礎の配筋 基礎の配筋が算定できる
15週 同上 演習 基礎の配筋が算定できる
16週 学年末試験 学年末までの内容が理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造骨組構造物に作用する荷重の種類について説明できる。3前3
各種構造の設計荷重・外力を計算できる。3前3
鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。4前1
構造計算の設計ルートについて説明できる。4前4
建物の外力と変形能力に基づく構造設計法について説明できる。4前4
断面内の応力の分布について説明できる。4前5
許容曲げモーメントを計算できる。4前5
主筋の算定ができる。4前5
釣合い鉄筋比について説明ができる。4前5
中立軸の算定ができる。4前5
許容せん断力を計算できる。4前10
せん断補強筋の算定ができる。4前10
終局曲げモーメントについて説明できる。4前10
終局剪断力について説明できる。4前10
断面内の応力の分布について説明できる。4前12
許容曲げモーメントを計算できる。4前12
MNインターラクションカーブについて説明できる。4前12
主筋の算定ができる。4前12
釣合い鉄筋比について説明ができる。4前12
中立軸の算定ができる。4前12
許容せん断力を計算できる。4前14
せん断補強筋の算定ができる。4前14
終局曲げモーメントについて説明できる。4前14
終局剪断力について説明できる。4前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力70000030100
分野横断的能力0000000