歴史Ⅱ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 歴史Ⅱ
科目番号 0024 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 木畑洋一、松本宣郎ほか『世界史B 新訂版』実教出版
担当教員 布施 圭司,原田 桃子,中原 道宣

到達目標

(1)具体的な歴史的事実を正しく認識することができる。
(2)個別の事実を羅列的に知るのではなく、同時代の政治・経済・文化など各種の分野の事実との関連を理解できる。
(3)前後の時代との因果関係について考察し理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(1)具体的な歴史的事実を非常によく認識できる。具体的な歴史的事実を概ね認識できる。具体的な歴史的事実を正しく認識していない。
評価項目(2)政治・経済・文化などの分野の関連を非常によく理解できる。政治・経済・文化などの分野の関連を概ね理解できる。政治・経済・文化などの分野の関連を理解できない。
評価項目(3)前後の時代の因果関係を非常によく理解できる。前後の時代の因果関係を概ね理解できる。前後の時代の因果関係を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 D 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この講義は本校の教育目標のうち「基礎力」、「倫理力」を養う科目である。具体的には、1年次の歴史学習を基礎にして、アヘン戦争後の世界史を学ぶことにより、世界が過去に歩んできた跡を知り、現代世界の形成の過程と、世界の文化、社会の特質を理解する。
授業の進め方・方法:
講義形式。なるべく多くの“史料”を活用しながら科学的な歴史認識の涵養を目指したい。
注意点:
今後よりよい社会や文化を創るにはどうすればよいかという問題を解く手がかりをつかむつもりで授業に臨んでほしい。
なお、質問がある場合は授業終了後の休憩時間に申し出ること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・授業のガイダンス ・清朝末期の変容 清朝末期の変容について理解できる
2週 ・アヘン戦争 ・太平天国の乱 アヘン戦争から太平天国の乱、および同時期の氾濫を通して、清朝末期の動向を理解できる
3週 ・東アジア国際秩序の再編 ・戊戌の変法 清朝の対外関係の変化と内政の動きについて理解できる
4週 ・義和団事件 ・辛亥革命 義和団事件から辛亥革命、中華民国の成立を理解できる
5週 ・日本の開国と明治維新 ・日本の国民国家の創設 19世紀後半以降の日本の動向について理解できる
6週 ・朝鮮王朝後期の社会 ・日清戦争と朝鮮 19世紀後半以降の朝鮮半島を含む東アジアの動きを理解できる
7週 ・日露戦争と韓国併合 20世紀初頭以降の日本の対外政策について理解できる
8週 前期中間試験 前期中間までに習った内容を理解する
2ndQ
9週 ・三国同盟と三国干渉 ・バルカン問題 ヨーロッパの帝国主義諸国の対立について理解できる
10週 ・第一次世界大戦の経過 ・交戦国の社会 ・ドイツ革命と大戦の終結 第一次世界大戦と戦争により生じた社会の変化について理解できる
11週 ・ロシア革命 ・ソ連邦の成立と一国社会主義 ・東ヨーロッパの変動 ロシア革命からソ連邦の成立、ロシア革命の東ヨーロッパへの影響について理解できる
12週 ・ヴェルサイユ体制 ・戦勝国イギリス・フランスの社会 第一次世界大戦後のヨーロッパの国際秩序と戦勝国の社会について理解できる
13週 ・イタリアのファシズム ・ヴァイマル共和国 第一次世界大戦後のイタリア、ドイツの状況について理解できる
14週 ・東ヨーロッパの新国家 ・アメリカの大量消費社会 第一次世界大戦後の東ヨーロッパ、アメリカの状況について理解できる
15週 前期末試験 前期末に習った内容を理解する
16週 前期末までの復習 前期末試験の解説と解答
後期
3rdQ
1週 ・第一次世界大戦後の西アジア 第一次世界大戦後の西アジアのナショナリズムの台頭について理解できる
2週 ・インド、東南アジアの独立運動 第一次世界大戦後のインド、東南アジアの独立運動について理解できる
3週 ・第一次世界大戦と日中関係 ・第一次世界大戦と日本社会 第一次世界大戦前後の日中関係の状況や、日本社会の変化について理解できる
4週 ・三・一独立運動と朝鮮社会 ・第一次世界大戦と中国社会 第一次世界大戦後の朝鮮半島や中国社会の状況について理解できる
5週 ・中国の国民革命 ・日本の対中国政策 第一次世界大戦後の中国の動きと、日本の対中国政策について理解できる
6週 ・世界恐慌 ・ニューディール政策 世界恐慌とアメリカのニューディール政策について理解できる
7週 ・ラテンアメリカのポピュリズム ・ブロック経済 世界恐慌によって生じたラテンアメリカ社会の変化および世界におけるブロック経済圏の確立について理解できる
8週 後期中間試験 後期中間試験までに習った内容を理解する
4thQ
9週 ・ナチ党の政権掌握 ・ドイツ、イタリアの対外侵略 世界恐慌の影響によるドイツ社会の変化、ドイツ、イタリアの対外侵略について理解できる
10週 ・反ファシズム人民戦線 ・スペイン内戦 ・スターリン独裁 ドイツ、イタリアのファシズム勢力の影響について、フランス、スペインを中心に理解できる。また、世界恐慌の影響を受けなかったソ連の動向について理解できる
11週 ・満州事変 ・日中戦争 世界恐慌後の日本の対外政策と中国との関係について理解できる
12週 ・第二次世界大戦 第二次世界大戦の勃発と戦時下の状況について理解できる
13週 ・戦争の終結 ・冷戦の開始 第二次世界大戦の終結と冷戦の開始について理解できる
14週 ・冷戦の激化と終結 冷戦期の世界について理解できる
15週 学年末試験 学年末までに習った内容を理解する
16週 学年末までの復習 学年末試験の解説と解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。3
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。3
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。3
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000