構造力学Ⅰ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 構造力学Ⅰ
科目番号 0037 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 SI対応建築構造力学(共立出版)
担当教員 畑中 友

到達目標

1.静定構造物の反力が計算できる。
2.静定梁の応力図を描くことができる。
3.静定ラーメンの応力図を描くことができる。
4.梁・柱部材の変形の計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種の荷重に対して静定構造物の反力が計算できる。簡単な荷重に対して静定構造物の反力が計算できる。簡単な荷重に対しても静定構造物の反力が計算できない。
評価項目2各種の荷重に対して静定梁の応力図を描くことができる。簡単な荷重に対して静定梁の応力図を描くことができる簡単な荷重に対しても静定梁の応力図を描くことができない。
評価項目3各種の荷重に対して静定ラーメンの応力図を描くことができる。簡単な荷重に対して静定ラーメンの応力図を描くことができる。簡単な荷重に対しても静定ラーメンの応力図を描くことができない。
評価項目4梁・柱部材の変形の計算が適切にできる。梁・柱部材の変形の計算ができる。梁・柱部材の変形の計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築構造力学の内、静定構造物の応力解析を扱う。物理の力学の応用として建築構造物の中に生じる部材力を求める方法を習得する。
授業の進め方・方法:
教科書を用いて講義を行った後に基本的な演習問題を解く。その後必要に応じて配布プリントでやや高度な演習を行う。家庭学習のための課題も多く出題する。
質問はオフィスアワー(月・木曜の15:00~17:00)に研究室で受け付ける。
注意点:
成績評価は定期試験70%、演習30%で行う。
演習問題は5段階で評価する。提出遅れは減点して採点を行う。他人のものを丸写ししたり、書き殴ってあるものは採点の対象にしない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業のガイダンス、力と力のモーメント 力のモーメントが計算できる。
2週 1点に作用する力の合成・分解 1点に作用する力の合成、分解を図式・数式解法を用いて行える。
3週 任意の点に作用する力の合成 任意の点に作用する力の合成を図式・数式解法を用いて行える。
4週 力のつりあい 釣り合い式が書ける。
5週 支点反力 単純梁(1) 集中荷重を受ける単純梁の反力が計算できる。
6週 支点反力 単純梁(2) 等分布荷重を受ける単純梁の反力が計算できる。
7週 試験前まとめ 前期中間試験までの内容が理解できる。
8週 前期中間試験 前期中間までの内容が理解できる。
2ndQ
9週 支点反力 片持ち梁 片持ち梁の反力が計算できる。
10週 支点反力 単純梁系ラーメン 単純梁系ラーメンの反力が計算できる。
11週 支点反力 片持ち梁系ラーメン 片持ち梁系ラーメンの反力が計算できる。
12週 片持ち梁の応力(1) 集中荷重を受ける片持ち梁の応力図が描ける。
13週 片持ち梁の応力(2) 等分布荷重、モーメント荷重を受ける集中荷重を受ける片持ち梁の応力図が描ける。
14週 試験前まとめ 前期末試験までの内容が理解できる。
15週 前期末試験 前期末までの内容が理解できる。
16週 振り返り 試験の結果を踏まえ、課題を認識できる。
後期
3rdQ
1週 単純梁の応力(1) 集中荷重を受ける単純梁の応力図が描ける。
2週 単純梁の応力(2) 等分布荷重を受ける単純梁の応力図が描ける
3週 単純梁の応力(3) 等変分布荷重、モーメント荷重を受ける単純梁の応力図が描ける
4週 片持ち梁系ラーメンの応力(1) 集中荷重を受ける片持ち梁系ラーメンの応力図が描ける。
5週 片持ち梁系ラーメンの応力(2) 等分布荷重、モーメント荷重を受ける片持ち梁系ラーメンの応力図が描ける。
6週 単純梁形ラーメンの応力 単純梁系ラーメンの応力図を描ける。
7週 3ヒンジラーメンの応力 3ヒンジラーメンの応力図が描ける。
8週 後期中間試験 後期中間までの内容が理解できる。
4thQ
9週 振り返り 試験の結果を踏まえ、課題を認識できる。
10週 梁・柱理論 梁・柱理論の基礎式(微分方程式)が理解できる。
11週 弾性曲線式(1)
梁・柱部材の変形の計算ができる。微分方程式の解を求めることができる。
12週 弾性曲線式(2) 梁・柱部材の変形の計算ができる。微分方程式の解を求めることができる。
13週 モールの定理 モールの定理を用いて梁・柱部材の変形の計算ができる。
14週 試験前まとめ 学年末試験までの内容が理解できる。
15週 学年末試験 学年末までの内容が理解できる。
16週 振り返り 試験の結果を踏まえ、課題を認識できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造力の定義、単位、成分について説明できる。3前1
力のモーメントなどを用い、力のつり合い(合成と分解)に関する計算ができる。3前1,前2,前3,前4,前5
骨組構造物に作用する荷重の種類について説明できる。3前6
はりの支点の種類、対応する支点反力、およびはりの種類やその安定性について説明できる。3前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13
はりの断面に作用する内力としての応力(軸力、せん断力、曲げモーメント)、応力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)について説明することができる。3前14,後1,後2,後3,後4
はり(単純ばり、片持ちはり)の応力を計算し、応力図を描くことができる。3前14,後1,後2,後3,後4
ラーメンやその種類について説明できる。3前6,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14
ラーメンの支点反力、応力(軸力、せん断力、曲げモーメント)を計算し、その応力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)をかくことができる。3後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力70000030100
分野横断的能力0000000